リブル民主主義人民共和国としては、ラ・フローリド共和国提出の国連本部に適当な所在地に関する原則決議案に、大筋で賛成します。
国連本部所在国は、加盟国の外交官に対してペルソナ・ノン・グラータの権利も一応はあることですし、総論として、その中立性は十分に担保される必要があるものと思料いたします。
次に、こちらは個別の論点ですが、「国際紛争より中立的である」とすると、解釈にあたってその意味が矮小化される恐れがあるのではないでしょうか。
現時点で発生している又は今後発生する国際紛争に対して中立的であることが保証されている必要があると考えるところ、それをどう保証するかが問題になってきます。
具体的には、例えば、いかなる軍事同盟又は通商同盟にも加盟しておらず、今後も加盟しない旨を宣言するとともに、その国家の意思決定機関、とくに外交安全保障にかかわる意思決定に、その組織上、外国勢力が直接介入することがない旨の保証を必要とするといった、いわゆる永世中立国としての手続きを踏むことが望ましいと思われます。
リブル民主主義人民共和国 国連駐箚特命全権大使 今岡真琴