拒否権を行使できる立場となる同盟理事国枠をベルクマリ包括的協力条約機構(以下BCAT)が獲得することについて、該当同盟の主要構成国である普蘭合衆国及びヴェールヌイ社会主義共和国が国連に復帰しない現状下においては、我が国としてBCATをFUNの安保理システムに加えることは困難であるという認識を表明する。
我が国が加盟する以前の国際慣習について詳しくは存じないが、安保理の拒否権に対して国連に加盟していない国家が強い影響力を行使できる状態を発生させることは、FUNにおける権利の行使は責任の執行と不可分であるという我が国の外交原則から認められない。
なお、我が国は過去の経緯を踏まえた上で、ヴェールヌイ社会主義共和国の国連復帰および普蘭合衆国の加盟そのものについては反対する立場ではないことを併せて表明する。両国の国連参加に国際的な障壁が存在しない状況下で、あえて両国が国連に参加せず、かくなる地位をBCATに与えようとする状態が解消されるまでは、同盟理事国の拡張がFUNにもたらすガバナンス面での懸念を払拭できない。