目次
セリティヌム連邦
国の概要
セリティヌム連邦は977年11月に建国され、1128年4月に連邦制へと移行した連邦共和国である。
その歴史は地球時代の21世紀後半に遡り、当時ユニティプロジェクトの一環としてフリューゲルへ向けて飛び立った船団の一つがセリティヌムの起源とされる。この船には地中海沿岸地域から集められた人々が乗っており、彼らの地球への郷愁がラテン文化への回帰運動を引き起こした。これにより、公用語は英語、一部でフランス語が用いられているものの、日常会話にはラテン語由来の単語や表現が多く用いられている。
宇宙航海時代を経て、フリューゲルに入植したセリティヌム人は初期のセリティヌムは2つの入植地による自治連合、セリティヌム自治連合を設立し、建国に向けた準備を進め、971年11月に憲法を発布し、正式に建国宣言を行った。
首都はヤヌアリウス首都連邦州のノウム・ラティウムに置かれている。
国名
1128年以前、セリティヌムは共和政セリティヌムまたはセリティヌム共和政(羅:Libera res publica Seritinum)として知られていたが、1128年に正式名称をセリティヌム連邦共和政(英:Federal Republic of Seritinum)に変更した。公文書上や対外的にはセリティヌム連邦(英:Seritinum Federation)が最も多く使用されている。セリティヌムの名称は宇宙船の名前に由来し、その名前は古代ローマが成立する上で重要な役割を果たした戦争のうち、第3次サムニウム戦争時のセンティヌム(Sentinum)の戦いにちなんでいるとされる。
行政
セリティヌム連邦の国旗は建国時に制定され、古代ローマ帝国の旗をベースにしたデザインである。力強く飛び立つ鷲は国の飛躍を象徴し、黒色は暗い宇宙の旅の苦難を、黄色はその中で輝きを放つ希望を、赤色は博愛を示している。
国民
セリティヌムの国民は地中海沿岸地域の様々な国々の出身者を先祖に持つが、長い宇宙の旅を通じて一体化し、セリティヌム人としての国民意識を確立している。政府見解としては単一民族国家であるが、この見解には異論も存在する。近年はラテン民族の末裔であると位置づけられている。
公用語は英語であり、日常会話には一部フランス語も使用される。また、ラテン語由来の単語や表現が多く使われることも特徴であり、人名は古代ローマ人の名前が好まれることが多い。宗教はカトリック、正教、イスラム教など多様だが、最新の調査によれば国民の7割が無宗教であり、宗教離れが進んでいる。
政治
行政権は連邦選挙法に基づき選出された連邦執政官が掌握している。建国直後は、首都州・属州設立法に基づく基準を満たした首都州と属州のそれぞれの行政長官による特殊選挙により、国の代表たる執政官を選出していた。
連邦制移行の際に、新たに制定された連邦選挙法に基づく国民による直接選挙による連邦執政官選出制度へと改革が行われ、同法に基づき行政権の代表たる連邦執政官を選出している。
立法権は連邦選挙法に基づき、
(1)連邦執政官経験者
(2)連邦制移行以前の執政官経験者
(3)連邦制移行以前の首都州・属州の行政長官及び行政副長官の経験者
(4)現職の連邦州長官及び連邦州長官経験者
によって構成される上院の元老院と、各連邦州の住民による選出される議員によって構成される下院の人民院、これらの二つの議会が掌握している。
司法権は連邦執政官が指名を行い、元老院によって承認された13名の法務官によって運営される連邦最高法院が掌握している。
行政
連邦行政組織
1128年憲法施行後、下記の十大委員会制度に改組された。
委員会ごとに位の上下はなく、各委員会は対等であるが、慣例的に委員会が組織された順、もしくは正式名称の委員会名が短い順に席次が高いものとみなされ、当該委員会の委員長が連邦執政官の不在時の代行執政官を兼任することが多い。
正式名称 | 通称 | 所管行政 |
---|---|---|
連邦執政府 | 執政府 | 重要政策の企画・調整及び各委員会の統括 |
連邦軍務委員会 | 第I委員会 | 国防・安全保障政策を所管 |
連邦外務委員会 | 第II委員会 | 外交政策を所管 |
連邦財務委員会 | 第III委員会 | 財政政策を所管 |
連邦護民委員会 | 第IV委員会 | 国民の権利・権益保護を所管 |
連邦法務執行委員会 | 第V委員会 | 法整備・出入国管理を所管 |
連邦文化保全委員会 | 第VI委員会 | 古典・文化財の保護 |
連邦内務監察委員会 | 第VII委員会 | 内務行政・行政監察を所管 |
連邦社会革新委員会 | 第VIII委員会 | 研究・教育行政を所管 |
連邦需給管理委員会 | 第IX委員会 | 産業・資源管理・一部貿易政策を所管 |
連邦社会保障委員会 | 第X委員会 | 社会保障制度設計・運用を所管 |
地方行政単位
十二の連邦州と、メルケディヌス軍政区が設置されている。
連邦州の名前 | 連邦州政府所在地 |
---|---|
ヤヌアリウス首都連邦州 | ノウム・ラティウム |
フェブルアリウス連邦州 | ラエティア |
マルティウス連邦州 | キサルピナ |
アプリリス連邦州 | ナルボネンシス |
マイウス連邦州 | アカエア |
ユニウス連邦州 | キュプルス |
ユリウス連邦州 | イリュリクム |
アウグストゥス連邦州 | トラッキア |
セプテンベル連邦州 | ノリクム |
オクトーベル連邦州 | エピルス |
ノウェンベル連邦州 | ウルテリオル |
デケンベル連邦州 | キテリオル |
(メルケディヌス軍政区) | プロミネンスIII(イレギュラー) |
四大都市
ノウム・ラティウム(8,13)
連邦首都。エピルス(16,17)
セリティヌム最大の都市。産業の集積地。ラエティア(11,7)
ラテン文化研究が最も盛んな学術都市。イリュリクム(3,3)
旅行先として国内で最も人気のある避暑地であり、国内最大の海事都市。歴代執政官(977 – 1128)
No. | 名前 | 任期 |
---|---|---|
I | ティトゥス・ユウェンティウス | 977 – 984 |
II | ルキウス・ウァレリウス・メルラ | 1026 – 1040 |
III | マルクス・フラウィウス・カト | 1026 – 1040 |
IV | セルウィウス・ユニウス・サリナトル | 1040 – 1068 |
V | アウレア・セルウィア・ノヴァ・フィデリス | 1068 – 1090 |
VI | ガイウス・アエミリウス・ルピクス | 1090 – 1122 |
VII | ルキア・クラウディウス・ナータリス | 1122 – 1128 |
歴代連邦執政官(1128 – )
No. | 名前 | 任期 |
---|---|---|
I | ルキア・クラウディウス・ナータリス | 1128 – 現職 |
立法
1128年憲法改正により、上院・下院のうち、上院の元老院はそのまま、下院の国民会を人民院と改称した。
セリティヌム立法府の状況(1135年)
連邦議会(7,9)
上院の元老院、下院の人民院が置かれている。
人民院
人民院の政党
ラテン市民同盟(議席数:265)
政権与党(人民院第一党)。
最も広範に支持を集めており、古典復刻会議とは同盟関係にある。現在の連邦執政官ルキア・クラウディウス・ナータリスの出身政党。伝統的価値観と現代的民主主義のバランスを重視する中道右派の党派。
国際協調を重視し、他国との友好関係を通じて経済的、文化的発展を目指しており、民主主義の価値を基盤としながら、市場経済の枠組みの中での社会福祉の向上にも取り組むことに熱心。
主要派閥
- ナータリス派
- 無謬派
社会革新党(議席数:127)
野党第一党。
旧ユウェンティウス派。退役軍人等を中心に支持が根強い。社会的公正と平等を目指す中道左派の党派。経済的不平等の是正、社会保障の充実、環境保護に力を入れ、包括的な社会福祉政策を推進している。
古代ローマの公共の福祉に対する考えを現代に適用し、すべての市民が公平な機会を享受できる社会を実現すべきだとしている。
主要派閥
- ユウェンティウス派
- 重武装中立派
古典復刻会議(議席数:73)
セリティヌム・アカデミア等の学術関係者を中心に支持を集めている政党。ラテン市民同盟とは同盟関係にあり、政権与党を構成する。
古代ローマの文化、思想、法制などの古典的遺産を重視している。古典的価値観の現代社会への復刻を通じて、社会の道徳的、文化的基盤の強化を目指している。
主要派閥
- ラテラノ派
- 復刻派
- 形而上学派
連邦共産党(議席数:46)
現在の資本主義体制の根本的な変革を目指し、社会主義または共産主義理念に基づく社会の実現を追求している政党。
財産の公平な分配、生産手段の社会化、階級の廃止を主張し、全ての市民が平等に権利と利益を享受する社会を目指しているが、国際的な社会主義思想の広まりとは対照的に、セリティヌムでは留学経験者やエリートなど、一部の支持に留まっている。
主要派閥
- 世界同時ラテン社会革命派
- 一国ラテン社会革命派
- 労組自治派
帝政復古党(議席数:22)
リティヌムを古代ローマ帝国のような強力な国家とすること目指す極右の党派。国家の統一と秩序の維持を最優先とし、強力な指導者の下での効率的な統治を目指している。民主主義よりも安定と効率を重視し、伝統的な価値観と国家の威厳の回復を主張していることから、一部の過激な国家主義者以外には支持されていない。
主要派閥
- パレオロゴス復権派
- 大ラテン主義派
被選挙資格
人民院議員の被選挙資格は、16歳以上かつセリティヌム国籍保持者という年齢・国籍要件に加えて、(1)兵役もしくは社会奉仕活動に従事した経歴がある(2)何等かの分野で顕著な功績を残している(3)連邦執政官もしくは現職の連邦州長官及び連邦州長官経験者の推薦を得ている、という3条件のいずれかに当てはまる必要がある。任期は15年であり、再選は禁止されている。
元老院議員は以下の条件に当てはまるものであれば自動的に議員職が与えられる。(1)連邦執政官経験者、(2)連邦制移行以前の執政官経験者、(3)連邦制移行以前の首都州・属州の行政長官及び行政副長官の経験者、(4)現職の連邦州長官及び連邦州長官経験者。定数はその時々で異なり、一度任命された者は申し出て辞職するか、司法の場において有罪判決を受けない限り、元老院議員職を生涯あり続ける事が出来る。元老院議員は「人民の模範」たるべき存在として任命されており、特定の政党に所属することが禁止されているため、政党・派閥色は人民院と比較すると薄い。
司法
司法府の最高機関としては最高法院が設置されている。連邦執政官によって13名が指名され、元老院の承認(原則として全会一致)を経て選出される法務官13名によって最高法院が運営されている。法務官はロムレーやカルセドニー留学経験者が多く、ロムレー法やカルセドニー法、及び判例が参考とされることが多い。
最高法院は各連邦州の法務官を任命する権限を持つ。各連邦州における地方審を第一審として、紛争が解決しなかった場合には最高法院下審を第二審、尚解決する見込みが立たない場合は最高法院上審を最終審として解決が行われるが、9割以上の訴訟は地方審で解決される事が多い。
死刑制度は廃止されており、最高刑は終身刑。
外交
外交方針・外交史
外交方針は10年に一度見直される事になっているが、伝統的に武力よりは対話による解決を目指しており、国際社会での立場は特定の勢力に肩入れしすぎず、中立的な立場に立って意見を表明する事で各国から信頼を得ていく、という外交が基本となっている。
981年 – 984年(第三世界外交の挫折、孤立主義へ)
981年1月にティトゥス・ユウェンティウス執政官が表明した外交方針は、「国連参加消極主義」「第三世界積極参画主義」の二つが挙げられる。国連への加盟を目指すものの、加盟したとしても先進国間の利害関係、対立には極力関与せず、第三世界の国々と積極的な交流を持つことによる自国の発展を目指していた。
しかしその後、第三世界の国々との友好外交が成功したとは言い難く、先進国が設立を主導した国際協力組織BCATへの加盟や、理事国推薦を巡るルクスマグナとの対立や先進国への強い不信などによって、「国連参加消極主義」も「第三世界積極参画主義」を支持する気運は完全に消滅した。
また、同時期の執政官選挙で国連にも第三世界にも寄る事のない孤立主義外交を打ち出したルキウス・ウァレリウス・メルラが当選した事により、これ以降のセリティヌム外交は国連からも第三世界からも距離を置く事となった。
985年 – 1040年(混迷の時代、鎖国へ)
この時期、セリティヌムは急速な経済成長を遂げたが、同時に産業の効率化を達成出来ず、長い間社会的混乱が続いた。特に、農業人口の不足による自給率の急速な低下は食糧供給体制の破綻を招き、国内で暴動が発生。諸外国からの支援を受け続けなければ国の存続も危うい状況に陥った。
また、人材面にも課題があった。急速な経済成長によって中央省庁でも各種問題に対応出来る大量の人材供給を必要としていたが、中央省庁が求める水準の高度教育を受けた人材は当時少なく、このことは行政活動に停滞をもたらし、政府が数十年もの間有効な手立てを打てないまま時間を浪費した一因となった。
結果としてセリティヌムは混乱の収束を最優先として、外交活動の停止を宣言。鎖国に入り、再開国する1040年代までの間、セリティヌムは閉じられた世界となった。この長い鎖国によって、結果的に社会の混乱が収まってしまった事から、官民問わず国際協調主義ではなく、メルラ政権時代から続く孤立・非干渉主義こそがセリティヌムの国益に繋がるのではないかと思う、或いは錯覚する層を確実に増やす事となり、これは後述するBCAT脱退の遠因となった。
1040年代(BCATの脱退、孤立主義の再確認と国連積極支持へ)
孤立・非干渉主義を支持する声こそ増えたものの、1040年に新しく執政官に就任したセルウィウス・ユニウス・サリナトルの政権(以下、サリナトル政権)内では、BCATは依然として必要であり、同時にBCAT以外の国とも平和・友好関係を築く必要性を唱える高官も発足当初は多かった。鎖国解除とともにそのような外交活動を行う方針で政権内では一致した。
手始めに友好関係を築くべき国として名前が挙がった国は、かつて留学生を多数派遣したオーヴァリア大公領、カルセドニー社会主義共和国、ロムレー湖畔共和国だったが、オーヴァリア大公領は鎖国解除した時にはすでに滅亡しており、残るはカルセドニー社会主義共和国かロムレー湖畔共和国に絞られたが、カルセドニー社会主義共和国は陣営色が強く、またSLCNを牽引する立場にある事から当分表立って友好関係をアピールする事はBCATへの配慮上好ましくないとする声が外交局主流派では中心的だった。
他方、ロムレー湖畔共和国はBCATとは微妙な関係にあるが、当時一般理事国から退任しており、幾分陣営色も薄いと考えられた事や、同国が文化的交流に積極的である事から、声を掛けるべきはまずはロムレー湖畔共和国とする方針が決まり、これはラエティア協定の締結という形で結実する事となった。
しかし、長い鎖国政策によってBCATとロムレー湖畔共和国間に生じている対立関係は外交局の想像以上のもので、ロムレー湖畔共和国との学術協定の締結に関してBCAT側に通知が無かった事に関して、一部BCAT諸国が批判。その際に用いられた「ロムレー湖畔共和国の釣り餌にセリティヌムは引っ掛かった」とする一部BCAT加盟国の主張には、民間の交流を促進させる協定の締結に関する干渉への不快感も相俟って、これまで比較的BCATとの関係を維持するべきだとするサリナトル政権の穏健派すらBCATとの関係見直しも止む無しと考えるようになった。
結果として釣り餌表現の撤回、謝罪がない限りは脱退も辞さないとするセリティヌムの姿勢にもBCAT諸国はBCATとの対話の意志が欠けていると非難し、駐BCATセリティヌム大使は1043年 5月下旬にBCATに脱退を通告、BCATの議場から退場した。同年6月下旬にBCATは第四号決議としてセリティヌムをBCATから除名し、これをもってBCATとセリティヌムの関係は絶たれる事となった。
BCAT脱退以降のサリナトル政権の方針は、孤立・非干渉主義の政策・国連体制の支持に徹する事であり、これは現在も続いている。
1050年代 – 現在(独自防衛路線の確立と連邦制移行)
執筆中
現在効力を持つ条約・協定の一覧
※この項目に記載の「特筆すべき事項、コメント」は、PLもしくは架空の歴史家目線の記述であり
実際の外交上/RP上に影響しません。
外交関係を持つ国の一覧(掲載は国交締結順)
※この項目に記載の「印象」「特筆すべき事項」は、PLもしくは架空の歴史家目線の記述であり
実際の外交上/RP上に影響しません。
評価の見方(この記述はRPに影響を与えません)
- Optimus – 同盟国。相互の安全保障関係にある国。
- Magnus – 友好国。もしくは同盟国に準ずる関係にある国。
- Medius – 平常関係国。
- Minor – 疎遠な関係にある国。
- Inferior – 国交断絶こそしていないものの、関係が険悪であると判断される国。
経済
建国当初は粗悪な農法や、無計画で無秩序な産業計画が乱立し、農業、工業、商業のいずれの分野でも成長が停滞していたが、1040年のサリナトル政権が掲げた自主産業・重点投資産業計画に基づき、農業と商業に重点的投資が行われ、飛躍的な成長を遂げた。1135年現在、GDPは世界第6位で、食糧の輸出とサービス産業の収益性の高さから安定した経済体制が構築されている。
多様な産業に支えられており、特に航空宇宙、国防、先端農業、情報産業、ファッション、芸術などの分野が盛ん。人口5442万人の中で、各産業への従事者は多岐にわたり、高度な技術と豊富な人的資源が経済の柱となっている。
一方、重点投資産業計画の副作用で、約1000兆Vaとも呼ばれる多額の債務を抱えていることもあり、国際的な信用格付けは高くない。
産業
航空宇宙、国防、医療、先端農業、情報産業、ファッション、芸術などの分野が盛ん。
以下は代表的な企業の一例。
アグリノヴァテック
(Agrinovatech)
正式名称はアグリノヴァテック生命科学研究所。
セリティヌム最大の企業グループである
アグリノヴァテック・グループを形成している。
生命科学・化学産業・高度農業技術などの領域でシェアを拡大しており、
大規模農業の中核となる企業であることから、最重点支援企業に指定されている。
セリティヌムで最も時価総額の高い企業であり、エピルス・シネルギアとラエティア・インテグラルの親会社。
エピルス・シネルギア
(Agrinovatech)
アグリノヴァテック・グループに属する
IT/ICT分野に特化している企業。
スマート家電、ソフトウェア、オンラインサービスの
開発・販売を行っている。
農業支援センターのシステム維持・管理も行っており、
農業分野への貢献も著しい。
政府の重点支援企業の一つ。
近年はAI開発に力を入れており、エピルス工科大学との提携を進めている。
無謬派にも多額の献金を行っている。
メルケディヌス・エアロスペース
(Mercedonius Aerospace)
セリティヌム最大の航空宇宙企業であり、
アグリノヴァテック・グループに次ぐ規模を持つ
メルケディヌス・グループの中核企業。
セリティヌム国内の民間機・軍用機から衛星まで
幅広く開発・製造を担当している。
政府の重点支援企業の一つ。
これまでに政府・国防軍から依頼されたものとしては
- 迎撃衛星「インテルキペレVI」
- 軍事衛星「インテグリタスII」
- 防衛衛星「ラドゥメナIV」
- イレギュラー「プロミネンスII」
の製造・打ち上げを担当している。
また、独自に気象・観測衛星の運用を行っている。
トラッキア・セキュリタスやキテリオル・インダストリアルの親会社。
トラッキア・セキュリタス
(Thracia Securitas)
メルケディヌス・グループに属する民間軍事企業。
発展途上国を中心に、治安維持業務や要人警護の領域で
シェアを伸ばしている。
キテリオル・インダストリアル
(Citerior Industrial))
メルケディヌス・グループに属する大手重工業メーカー。
諸外国の大手重工業メーカーに比べると
規模は小さいものの、国防産業の中核を担っている。
エンジン、車両、艦艇、ミサイルと
セリティヌム国防軍の要望に応じて幅広い兵器を製造している。
政府の重点支援企業の一つ。
アルティス・ファッショナリア
(Artis Fashionaria)
大手ファッションチェーン。
アルティス=クルトゥラ・コンソルティウムの中核企業の一つ。
ファッション性に優れたラテン風の服を
低価格・大量生産することに強みがあり、
セリティヌム人の着る服の多くは
アルティス・ファッショナリア製であることが多い。
近年は海外進出にも意欲的。
クルトゥラ・アルティウム
(Cultura Artium)
高級ファッションブランド。
アルティス=クルトゥラ・コンソルティウムの中核企業の一つ。
アルティス・ファッショナリアと差別化するため、
高級路線を追求しており、化粧品や香水、プレタポルテが
セリティヌムの富裕層を中心に人気を博している。
近年は美術館や博物館の経営にも参入している。
ラエティア・インテグラル
(Raetia Integral)
環境に配慮した建築技術と再生可能エネルギー分野に特化した、
アグリノヴァテック・グループに属する企業。
セリティヌムの総合建設企業の中で最も規模が大きく、
再生可能エネルギー産業でもシェアの大部分を占めている。
環境への負荷の少ない農法、都市計画に強みを持つ。
アエリウス・クレディト
(Aerius Credit)
セリティヌムの最大のメガバンク。
投資銀行業務、プライベートバンキング、資産運用など
幅広い業務を担う。
社会構造
安定した社会構造は産業の多様性と産業基盤に裏打ちされており、国民は主に農業、商業、工業、公務、および軍事産業に従事している。近年は教育水準の向上により生産性が向上し、特に都市部では技術革新と文化的活動が盛んである。社会的流動性が高く、能力と実績が人物評価の上で最も重視されるが、伝統的企業の中には出自を重視する企業も少なくない。経済の各セクターは密接に連携しており、持続可能な発展を目指した政策が実施されている。
教育
教育システムは国家発展の鍵とされ、高度教育まで広範なプログラムが提供されている。
義務教育は6歳から始まり、初等教育5年、前期中等教育3年、中期中等教育2年、後期中等教育2年が義務付けられている。
大学教育は4年制が主流で、一部の専門分野では6年の学位プログラムが存在する。大学院では諸外国同様、修士および博士課程が設けられている。
主要な大学
文化
情報が不足しています。加筆が必要です!
福祉
情報が不足しています。加筆が必要です!
軍事
軍務委員会傘下に正規軍であるセリティヌム国防軍が存在しており、地上軍・空軍・海軍の三つの軍種から成る。
現役軍人、予備役合わせて133万6千人を擁する。(1128年時点)
潤沢な予算によって装備は充実している一方で、治安維持活動以外の海外派兵経験がないため、練度の面が懸念されている。
セリティヌム地上軍
セリティヌム軍の三つの軍種の一つ。陸上任務を担当する。約90万人の人員を擁する。
主任務は、セリティヌム国内の防衛や、国益のための海外作戦、国際社会の平和維持活動など多岐に渡る。
軍団(Legio)を基本単位として編成されており、
各軍団は、歩兵師団、機甲師団、砲兵師団、防空師団、独立師団などの部隊から構成されている。
複数の軍団から編成された軍(Exercitus)も存在しており、現在9個軍が編成されている。
他、特殊部隊が配備されており、情報収集や対テロ作戦などに使用される。
セリティヌム空軍
セリティヌム軍の三つの軍種の一つ。航空・宇宙任務を担当する。約22万人の人員を擁する。
任務は空中戦闘、偵察、輸送、戦略攻撃、防空、電子戦など多岐にわたる。
また宇宙空間においても活動し、軍事衛星「インテグリタスII」と防衛衛星「ラドゥメナIV」、イレギュラー「プロミネンスII」を保有している。
航空団、衛星運用部隊などの部隊や、各種航空機の運用や訓練、整備を行う航空基地、
作戦支援を行う航空管制部隊、レーダー監視部隊などの支援部隊からなる。
諸外国での治安維持活動など、最も実戦経験は豊富。
セリティヌム海軍
セリティヌム軍の三つの軍種の一つ。海上任務を担当する。約26万3千人の人員を擁する。
任務は海上戦闘、海上交通路の確保、潜水艦作戦、海上輸送、海洋調査など多岐にわたる。
北海、東海、南海、西海方面を担当する4個の外海艦隊と、内海警邏を担当する1個の内海艦隊が存在し、
外海艦隊には空母部隊を中心に、巡洋艦部隊、駆逐艦部隊、潜水艦部隊が配備されている。
内海艦隊には小規模な駆逐艦部隊や機雷敷設部隊、掃海部隊、輸送部隊が配備されている。