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ロシジュア帝聖平和ドミニウム

もしロシジュアが
美しく咲き誇る薔薇の様になりたくば、
ただ平和を求めなければならぬ。
天下に蔓延る紛争や争い折、
全てのロシジュア人に課せられし義務は
愛と慈悲の心を紡ぎ続けることなり。

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交易情報

※1b(バジェット)=1兆Va

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超越国債(自国建て国債) Transcendental Debt

発行額:総計830兆Va相当 うちロムレー505兆、ヴェールヌイ180兆、ガトーヴィチ105兆、ノヴォズナイデナゼムリャ50兆、カルセドニー20兆

★発行ステータス:新規発行が可能です。

国際国債(他国債) International Debt

保有額:総計40兆Va相当 うち新洲府40兆

現物資産:なし

国家概要

ロシジュア帝聖平和ドミニウムとは、918年にロシジュア平和コモンウェルスを継承して誕生した国家である。

英語国名 Impero-Holy Peaceful Dominium of Ruszuah
国章
成立年 フリューゲル歴857年9月
首都 ツァリアクラート
国家元首 ロシジュア皇帝
政府首班 オクサーナ・ロシジュア・アドバンシエナ
政治体制 名状しがたき体制
流通通貨 ロシジュア・ルーブリー
ロシジュア皇帝陛下 Ruszuahn Emperor
・安定度: +15.00%
 全てのロシジュア人に課せられし義務は、愛と慈悲を紡ぎ続けることなり。…皇帝陛下はいつでも我らの傍におられます。悲しみ、痛み、卑しみ…かのごとき想いを皇帝陛下は包み込み、そして我らをお導き下さるでしょう。希望を失ってはなりません。皇帝陛下が望まれたロシジュアの姿を、我々ロシジュアの民が成そうではありませんか!…ロシジュアの地に、永遠の安穏あれ!皇帝陛下よ、永遠に!  All Rusuzahns’ Responsibility is to sustain love and mercy. Our Emperor is always by our side. Sadness, pain, humbleness; our Emperor shall forgive these feelings and leads us all to the peaceful future. We mustn’t throw out our will. Let’s create utopia in Ruszuah as our Emperor wish for, by we, nations of Ruszuah! Give us eternal harmony! Eternal live, our Emperor!

国名

 建国当初は「ロシジュア超越的帝政ソシアート共同体」という国名で、あまりにも長いため通常ロシジュアTISCと略されていた。しかし、「国名を覚えられない」「超越とは」などという意見が帝国民ソシアートから多く提出されたため、中務ソシアートで国名を「ロシジュア帝国」に戻す事が検討された。しかし、新体制への変革を国名に残す事は必要であるとの意見が多数を占め、数多くの帝国民ソシアートからなる連邦国家であること、平和をモットーに掲げていることなどから「ロシジュア平和連邦(Русьзинская мировая федерация)」と国名を変更するに至った。ただ、ロシジュア超越的帝政ソシアート共同体という表記も散見される(特に変革直後に多く発布されたソシアート関連の文書)。

 その後、897年の第二次ソシアート改革においては、政体が帝国民ソシアートの合弁体から中央から放射状に広がる連携組織に昇華したとみなされ、前者を意味する「連邦」の語を後者を示す「コモンウェルス」に置換した「ロシジュア平和コモンウェルス(Русьзинская мировая содружество)」と国名を変更した。

 918年には国号を「ロシジュア帝聖平和ドミニウム」と変更、国家規模での皇帝の称揚を体現するような国名となった。「ドミニウム」とは「統治」の意であり、皇帝によってロシジュア全土は統治され、安穏が保たれるという考えの表れであるとみられる。

国旗

 ロシジュア平和連邦旗は平和の象徴たるロシジュアンローズが中心に据えられていることは旧帝国旗から何ら変わりないが、地の色が黄色から黄緑に変化している。これはロシジュアの農村付近に多く見られる放牧地帯の草原の色を表しており、ロシジュアンローズと同じく平和・安寧の象徴として要素として盛り込まれた。

 ロシジュア平和コモンウェルス旗では、ロシジュアンローズに加えて様々な意匠が盛り込まれた。水泡の意匠はロシジュアの海洋を、根っこの意匠はロシジュアの大地を表し、「ΣΟΔРΥжΕΣΤΒΟ(コモンウェルス)」の文字が記された農耕牧畜を表す黄緑の布地が中央に位置する。地の色はなぜか白色に変化しているが、これは中央政府は思想的に何色にも染まらないという意志を示しているとも考察される。

  ロシジュア帝聖平和ドミニウム旗は、従来の旗とは全く印象が異なっており、中心部にロシジュアンローズとロシジュアを災厄から守る盾の意匠が配された女性が描かれている。この女性は、皇帝陛下と国民を一体化した「ロシジュアの擬人化」ともいえる偶像であり、コモンウェルス時代から度々話題に上っていたものである。

 ただし、国旗はロシジュア国民になじみが薄いうえ、染料の入手の困難などの原因のため、正式な国旗を掲げるのは首都ツァリアクラートとその周辺、および他国の大使館に限られている。それ以外にロシジュアで掲げられる旗は大半が帝国時代の国旗である。

歴史

 詳しくはロシジュアの歴史を参照のこと。

政治機構

 ロシジュア平和連邦の行政スタンスは一般的に「地方は直接民主制、中央は間接民主制」とされる。具体的に言えば、行政はロシジュア全住民が参画する帝国民ソシアートと住民による選挙で選ばれた中央役人が参画する中央ソシアートに割り振られている。1003年の「つる」の改革により、帝国民会の代替として設置された集積型AI「ヘスペリデス」は、中央ソシアートと互いに監視し合い啓蒙し合うという、独特の立ち位置にある。全てのロシジュア国民は、ヘスペリデスの性格を決定する定例電子選挙へ参加することで、中央の政治についても一定程度の影響力を及ぼすことが可能である。

中央ソシアート

 中務ソシアートを中心に、全9のソシアート群からなる。中務ソシアートは各ソシアートから選出された2名ずつ、18名が参加する(ここに亡き皇帝1名分が加算され、計19名となる)。他の8ソシアートはいずれも10名からなる。すべてのソシアートで代表1名が選ばれる(議事進行などの雑務役で、今のところあまり強い権限はない)。中務ソシアートの代表が事実上の元首となるが、名目上は国家元首は皇帝である。

肖像代表名(父姓略)在任期間業績概要
ガリーネ・ファスティナ857~897(40年)第一次ソシアート改革 記念すべき初代表で、この頃は代表にかなりのリーダーシップがあった。好物はマフィン。
エレーナ・インサイティナ897~918(21年)第二次ソシアート改革 この頃は代表の権威が低下するとともに、より若年で物腰柔らかなまとめ役が求められていた。この人はその代表格。好物はレモンティー。
イネッサ・アドーナ918~942(24年)帝聖平和ドミニウムの設立 当時は巨大隕石騒ぎで国が傾く緊急事態であり、リーダーシップが求められたためこの人が抜擢。気が強い。好物はにんじんジャム。
アーニャ・イノセンティナ942~961(19年)ヴェールヌイ社会主義共和国との首脳会談に出席
クレムリン協定に調印
 イネッサ代表の勇退に伴い、「なんかまじめそう」という不確かな理由で抜擢。すぐにふざけてしまうのが玉に瑕。好物はヴァレニエ。
エレオノラ・コンポージナ961~1003(42年)円環プロジェクトを実行 先進国としての立場を確保し、長い安静期に入ったロシジュアの穏やかな気風に対応するような形で自然と抜擢された。農業ソシアート出身で、色々な野菜でスムージーを作って試し飲みするのが日課。好物はバナナとモロヘイヤの超越スムージー。
オクサーナ・アドバンシエナ1003~1041(38年)葉脈・つる・根っこの三大改革 安静と停滞の時代に根付いた行政や外交の問題にメスを入れるべく奮闘する。ロシジュア政治史上久しぶりにかなりのリーダーシップを持つ代表。好物はティラミス。
エミーリャ・カマラデリーナ1041~1056(15年)華嶺プロジェクトを実行 三度目の巨大隕石災害からの復興後、国有企業と民間企業が林立するロシジュアの経済を、官民一体のものとして再編を図る。フラワーアレンジメントが趣味。好物はカシスジュース。
レイラ・ユーティライゼナ1057~1071(14年)官民混淆ファンドの創設 カマラデリーナ代表が主宰した華嶺プロジェクトを深化させ、その規模を物流面・金融面にも拡大させる。冷徹な保守派として名を馳せる一方で、猫好きな一面もある。好物はチョコミント。
ヴェロニカ・エタニティーナ1071~今はまだない 史上初めての技術ソシアート出身の中務ソシアート代表。華嶺プロジェクトを推進すると同時に、官民協力の上での宇宙開発へと踏み出す意思を見せる。開かれた目からは妖しい輝きを放つ。好物はダークマター(本人談)
歴代中務ソシアート代表

また、各ソシアートの役割などについては以下の表を参照のこと。

名称役割解説
中務ソシアート
Imperial Sociat
国家方針採択スイスの連邦評議会的なイメージ
治部ソシアート
Diplomatic Sociat
一般外交全般構成員は世界中を飛び回る
民部ソシアート
Demotic Sociat
民生全般福利厚生・帝国民ソシアートとの連携など
大蔵ソシアート
Monetary Sociat
財務全般出納管理はちゃんとするようになった
流通ソシアート
Distribution Sociat
資源・経済全般産出資源の放出量調整など。
863年に経済ソシアートから名称変更
工業ソシアート
Industrial sociat
工業全般労働者の居住する国営アパートなども展開
農業ソシアート
Agricultural Sociat
農業全般集団農場以外にも地方の私有農場も管理
技術ソシアート
Techno Sociat
研究全般国営大学の運営・管理も担当
報道ソシアート
Media Sociat
報道全般NHKみたいなやつ

 また、各ソシアートに付随する実務機関として帝庁が存在する。帝庁に勤務する役人は、中央管区出身と帝国民ソシアートから選出された地方出身が混在しており、この点で中央政治には間接民主制が機能しているとする見方がある。

 881年の第一次ソシアート改革の内容は以下の通り;

  • ソシアートを構成する議員数を340名→10名と大幅に削減。
  • 従来、各ソシアートが行政指針策定とともに包括的に行っていた実務を担う機関として、帝庁が分離設置(例:治部ソシアートなら治部帝庁)。
  • 帝庁の運営委員会は、元ソシアート構成員によって構成される。
  • 怪獣または海賊出現などの非常事態に備え、帝国民ソシアートと中央ソシアートを結ぶ帝国ホットラインおよび、ホットラインを用いて地方から届けられる情報の迅速な収集と報告を担う帝国コールセンターが設置。

 897年の第二次ソシアート改革の内容は以下の通り;

  • 全ての帝国民ソシアートの議会には原則として中央から派遣された3名のオブザーバー議員が参加する。彼らは地方行政の監査や地方問題の報告業務を主として行う。(議事評決の際の投票権などは持たない)
  • 各地域のオブザーバー議員による報告を取りまとめ、地方政策を審議・策定する機関として、統括ソシアート統括帝庁が設置。これらの機関に所属するのは基本的に従来民部ソシアートに所属していた役人である。
  • 中央政府機関は地方行政に介入する権利を得る(不輸不入権の否定)。

 922年の第三次ソシアート改革の内容は以下の通り;

  • 中央ソシアートが提出した行政案を監査し、承認する権限を持つ帝国民会が設置。帝国民会は定数1000名、各帝国民ソシアートは民会議員を1名ずつ選出する権利を得る。
  • 地方自治を脅かしていた統括ソシアート・統括帝庁およびオブザーバー議員派遣制度を廃止。ただし不輸不入権については依然として否定する。
  • 帝国民ソシアートは帝庁の構成員選出権を失う。その代わり、帝庁の人材登用が広範かつ自由なものになる。また、年功序列を廃した成果主義的昇進システムが採用される。

帝国民ソシアート

 各行政区画ごとに存在する、その区画に居住する全住民が参画する直接民主制機関である。数は国土の拡張と共に増え続けており、現在はちょうど1000ソシアート(エリア1001とアーコロジー区域は帝国民ソシアートに含めない)。原則として中央ソシアートの要請に応じる義務があるが、広範な自治が認められている。帝国民ソシアートは議長(一般的な呼称に変換すると市長)を中心に議事が進められ、議決には直接民主的選挙法式を用いる(近年、行政が電子化されたためよりスムーズな議決が可能となっている)。中央帝庁の構成員3名を選出する権利があったが、第三次ソシアート改革で失効。その代わりに帝国民会の議員1名を選出する権利を得た。1003年のアドバンシエナ代表による「つる」の改革において帝国民会が廃止されたため、ともなって帝国民ソシアートが議員を選出する制度も消失している。

 897年の第二次ソシアート改革においては、中央政府による地方自治への不介入の原則(いわゆる不輸不入権)が事実上否定されたが、922年の第三次ソシアート改革でオブザーバー議員制度などが廃止されたため、地方自治は再び守られる風潮になっている。

ヘスペリデス

ヘスペリデスのイメージ。

 1003年の「つる」の改革によって誕生した国政諮問・政策提起のための高度集積型AI。帝都ツァリアクラートの地下に存在する巨大なサーバーを母体とする量子コンピューターで、卓越した感情・理性・知性とそれを支える膨大な社会学・統計学的データベース、そして旧帝国民会が有していた中央ソシアートとの相互監視・相互提案の権利をそのまま有している。性格は内蔵されている下層ハブ群(ヘスペリス)のパワーバランスによって決定され、ロシジュア国民は好みの政策理念を持つヘスペリスへと票を投じることで、ヘスペリデスの性格を間接的に操作することができる。この点でヘスペリデスは、物理的な存在だった帝国民会を電子世界で疑似再現したものと捉えることができる。ヘスペリスへの投票は、ロシジュア国民ならば誰もがインストールできる専用の投票ソフトを介して、各月の最終週を通じて行われる、その次の月の初頭には結果が通知される。この投票と開票の流れはヘスペリデスの基本ルーティーンとしてデータベースに組み込まれ、完全自動化されている(人が介入することで起こりうる選挙不正を未然に防ぐ・人件費などのコストを減らすなどの目的がある)。

 政治にAIが参画するという点ではヴェニス・コンプレックスの統治AIと似ているが、あちらとことなりヘスペリデス自体には行政権がないため、暴走によって被るリスクは小さい。また、ヘスペリデスは各地に設置されたモノリスを通じて高度に暗号化されたコマンドを介して行われるため、サイバー攻撃には強い。ただし、万が一暴走した場合は、中務ソシアートの総意に基づいて動作停止することが可能である。だが、ヘスペリデスの動作状況は、各大学や高次科学探求島など官民両方の研究機関が常時監視しているため、秘密裏に動作停止させることはできない。クラッキングなどの不正アクセスのログも同様の理由で全て把握されるため、ヘスペリデスが行政の主導権を持っていないことも相まって、ヘスペリデスへのサイバー攻撃はハイリスク・ローリターンになる。この論理構造も、ヘスペリデスの安全性を高める要因となっている。

帝国民会(廃止済)

 ツァリアクラートに設置されていた民選議会。その構成員たる議員は帝国民ソシアートより1名ずつ選出された。定数は帝国民ソシアートの数と同じ1000名で、4年毎に行われる定期選挙もしくは出席議員の過半数の賛成が認められた場合の臨時選挙で全議員が改選されていた。民会は中央ソシアートが提出した行政案を監査し、その承認もしくは否決を多数決で決定した。また、出席議員の過半数の賛成が認められた場合、逆に中央ソシアートに行政案を提出することもできた。民会に1議席以上を有する政党は、中央ソシアートへ提案する行政案についての綱領を民会に預託し、審議にかける権利を持っていた。だが、ロシジュアの独特な政治潮流によって多数の党派が入り乱れるカオス状態に陥り、機能を十分に果たしていないと見做されたため、1003年の「つる」の改革で機関の役割のすべてが前述のヘスペリデスに委譲され、消滅した。

 帝国民会に参加していた政党と、各政党の保有していた議席数の詳細についてはこちら

国内環境

自然

 ロシジュア平和連邦は現在幾つかの島(ロシジュア列島)で成り立っている。

ロシジュア本島

 最も大きい島。もとより自然豊かな地であり、主産業は軽工業と農業であったが、国土改質に伴い工業地帯が増加した。政府は工業のエコロジー化および都市の緑化を進めており、失われてきた植生の回復もみられる。

ロシジュア本島は、大きな行政区画では以下の3つの管区に分割されている。各管区には総督と官が配置され、おおまかな地方の結びつきを形成している。

管区名範囲特徴
中央管区ツァリアクラート周辺中央役人とその家族が多く居住する
そこそこ閑静でおとなしめな印象。
辺境管区地方都市周辺地方の富裕層の多くはここにいる
職を求めて極致管区へ移住する者もいる
極地管区沿海部国土改質により一気に工業化。
だぶついていた労働人口が吸い込まれ
最も産業が盛んな地域へと様変わりした。

キエフィア島

 ロシジュア本島からみて北西に位置する自然豊かな島。従来は「ロシジュア分島」と呼ばれていたが、島が増加したことから上記の正式名称が採用された。海底油田の跡地に誕生した小島を拡張した比較的新しい島である。本島と異なり大部分が森林で覆われており、定住人口はほぼゼロ。目立つ建造物は島の管理を行う島嶼総督府と、貸しホテルのロシジュア・クレムリンのみである。近年では「自然都市群」なる別荘地が中心部に設営された。自然都市群区域ではロシジュアの木材を利用した自然味あふれるバンガローなどが立ち並び、都会の喧騒から離れたい先進諸国の富裕層に人気がある。

高次科学探求島

 ロシジュア本島からみて南西に位置する島で、通称科探島。研究者が多数居住する完全な研究専用人工島であり、特別行政区である。技術ソシアートと業務提携を行っており、その性質上、本土では行えない大規模実験などはこの島で行われる。研究の利便性を考慮し、機能面を重視した人工島なので自然はほぼない(ただし、ロシジュアンローズのみは花壇で栽培されている)。島の中心には謎のオブジェが聳え立つ。これはスズーダリン美術大学の英知を結集して造った、平和と発展が融合する理想を表現した作品である。オブジェを中心に、島の東西南北にはクリスタルが設置されている。このクリスタルの用途については完全な機密情報となっている。

アーコロジー地域

 アーコロジー(一つの建造物内で生活サイクルを回せる閉じたコミュニティ)の試験的実践が行われている島。維持運営が統治委員会により行われる特別行政区である。油田枯渇により生まれた無人島を利用して形成されており、現時点では神聖農園区域・居住区域・商店区域に分かれて住民たちが生活している。特に神聖農園区域はかなりの食糧生産力を誇り、農業人口が減りつつあるロシジュアの食糧源として名高い。ただ、将来的にゲーテッドコミュニティの負の側面が現れる恐れがあると警告する学者も多くいる。ちなみに、極圏超越主義連合亡命政府はここで活動している。

ロシジュアンローズ

ロシジュア本島内各地に自生する紫のバラであり、他国では見られないロシジュア固有種である。ロシジュア分島にも移植が行われた。繁殖力は低く、また群生しないためクラリスのルッコラのように繁茂しているわけではない。高貴でありつつも、どこかのどかで柔らかな香りが特徴。他のバラと異なり花弁が開く期間が短く、国旗に描かれているような形態で自生していることが多い。黎明期のロシジュア内戦で焼き払われたり毟られたりして一時期大きく数を減らしたが、今は亡き皇帝がこのバラを保護し、平和のモチーフとした。気をつけるべき点として、ロシジュアンローズは国外への持ち出しが禁止とされている。(学術目的など、一部特例として持ち出しが許可される場合もある。ロムレー湖畔共和国の例を参照されたい) また国内のロシジュアンローズを手折るなどの行為は平和を蔑ろにするものとして罰金刑の対象となっている。やむを得ず移動させる場合も専門の業者に依頼を行う必要がある。観光客は注意されたい。

産業

 ロシジュアの産業主体は当初第一次産業に偏っていたが、工業振興政策が打ち出されると、繊維業や加工業などの第二次産業が急速に発展した。

 900年代からは、国土改質イニシアティブの要綱が二度発表され、辺境の開発と工業化が打ち出された。その過程は、以下の二度にわたる国土改質で示される;

  • 第一次国土改質計画(900~902):道路・インフラ等整備・計画都市化
  • 第二次国土改質計画(904~910):産業構造の先端化・工業化促進

 ロシジュア経済史においては、特に第二次国土改質計画がターニングポイントとして注目される。この国土改質によって、従来の軽工業中心の産業構造が一気にIT・電子部品などの精密機械工業に転化され、ロシジュアが世界屈指の商品輸出国へと変貌する端緒となったからである。

 一方で、大幅な第二次国土改質計画の実施過程で400兆Va相当の建設国債が発行されており未だ償却できていないことから、対外債務の拡大で財政状況の悪化を懸念する声もある。10世紀末には、燃料供給の不足により国債の規模は730兆Vaにまで膨れ上がっている。

社会福祉

 一般的な社会保険制度の他に、はらぺこ基金なるものが存在する。これは全国民に極めて低税率なはらぺこ税を累進的に課し、これを財源にして国営の食料品店で健康的な食材と引き換えできるフードスタンプを低所得層に支給する制度である。はらぺこ基金は民部ソシアートが管轄しており、低所得層の食生活の健全化とともに、農業の奨励と作物の均衡配分を訴える農業ソシアートとも提携して行っている事業である。

教育

 ロシジュアでは現在、普通教育が全国民に義務付けられている。各帝国民ソシアート毎に設置されているギムナジウム(7年間)の必修教育課程が終わった後は、国家役人や学者を目指す者は大学に進学、そうでない者は職に就く。大学に行かなくとも就ける職も多くあるため、学歴社会化は今のところ問題になっていない。また、農民層でも進学しやすいようにと、国営大学は全体的に学費を抑える傾向にある。

大学一覧

◆ロシジュア超越大学 Ruszuah Transcendent University

首都ツァリアクラートに存在する、ロシジュア最大の国営大学。何が超越しているのかは謎。ロムレー湖畔共和国との交換留学が盛ん。最近電子黒板を導入した。

◆スズーダリン美術大学 Szudalin Arts University

首都近くの森にキャンパスを構える、国営大学では唯一の美術大学。ロシジュア分島にも別キャンパスを持っており、作品制作の際はそちらのキャンパスに移って数か月単位で取り組むこともある。。

◆サイベリア大学 Saiberian University

辺境管区と極地管区の狭間に位置する国営大学。最果てにあるうえ、首都との最短ルート上には例の謎の霧があるので実際の距離はかなり遠い。しかし、逆に霧によって隔絶された地方住民にはかなり好かれている。技術ソシアートとも連携体制を取り、科学部門では中央の大学に引けを取らない。

外交

国交については、ロシジュア帝国時代のものをそのまま受け継いでいる。

ライン共和国国連統治領ミルズフェネグリーク帝国
ストリーダ王国ガトーヴィチ民主帝国ヘルトジブリール社会主義共和国
ロムレー湖畔共和国カルセドニー社会主義連邦共和国レゴリス帝国
北海連邦アンサル・ル・ルティア連邦王国新洲府共和国
西瀛公国スルガアイオライト連邦
アウレ・レオニス連邦帝国ルイスロ公国リブル民主共和国
天照院幕府御岳大社領御岳山諸島民族自治軍管区ハルィチナー
ヴェールヌイ社会主義共和国大石動帝国

締結した条約・協定

条約・協定名調印内容概説
瓦樹交流協定857年3月21日ガトーヴィチ民主帝国との文化・学術交流
バラ園の協定859年9月ロムレー湖畔共和国との文化・学術交流
超天平和友好条約907年6月上旬ヘルトジブリール社会主義共和国との相互不可侵
クレムリン協定949年6月2日ヴェールヌイ社会主義共和国との友好親善・学術交流