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成蘭王国

概要

旧成蘭連邦王国の構成国のうち、成蘭王国の領域が国家として再建されたものである。

厳密には、成蘭連邦王国と連続しないが、政治体制は酷似しており、過去の例を踏襲して再構成されていることも多い。

政体

国王を頂点とする統治機構が確立されている。国王には、政府に関する一切の権限が留保されているが、実質的には、政府に委任する形をとられている。これは、国民の支持を基盤とする王室であることから、国民から随時信任を受けている議会やその承認を受けた行政府によって、権限を行使されるのが本来の姿であるべきだという考えによる。

行政府

国王によって任命される首相〔首相も行政長官の一員である〕が各分野ごとに行政長官を指名する仕組みとなっている。首相は、議会の指名を受け、国王が承認した人物が就任する。任期は、特に定められておらず、自発的な辞任や議会の指名解除決議により交代する。

行政長官の資格は、満25歳以上の国民であり、我が国の国籍のみを有する者に限定されるが、国会議員である必要はない。現在、首相府長官、外務長官、国防長官、警察長官、商工長官、教育長官のポストが存在する。

軍部の最高司令官は、国王であるが、前述のような背景から、実質的には、首相が最高司令官代理として任務を遂行する。

国会

我が国の最高意思決定機関である。議会の任期は5年、定数は400名であり、(後述する君主大権の行使を除けば)解散のような制度はなく、任期満了に伴う選挙のみ実施される。一院制であり、成蘭市に議事堂が設置されている。現時点で、政党は存在しない(政党を援助する乃至規制する法令等は存在しない。)が、議員同士で自発的なグループを構成しており、実質的な「政党」として機能しているようである。通年制であり、会期という概念は存在しない。議員立法も盛んであり、数多くの法令が作り上げられている(ひこにゃん法も議員立法を起点とする。)。

法令は、国会議員の過半数の賛成により国会案として国王に上程され、裁可した国王の名の下に施行される。

裁判所

最高裁判所が議事堂横に設置された。我が国のいかなる紛争についても、最高裁判所に上訴する権利が保障されている。

各市に地区裁判所が設置され、二審制が運用されている。

現在、成文の憲法は存在しないため、憲法審査は行われていないが、法令同士が矛盾しないか、運用を妨げないかという観点から法令の修正を国会に勧告する権限が認められている。(一定期間内に修正しなければ、修正命令を発し、矛盾する法令の施行を停止する権限まで認められている。)

裁判官の指名及び任命は議会に委ねられている。なお、指名及び任命に際しては、首相の意見も聴取し、意見に対する回答を付することとなっている。裁判官は、研究者や旧成蘭連邦王国の裁判官・検察官・弁護士を務めた者の子孫が指名・任命されることが多いようである。死刑制度は存置されている。

君主大権

国王には、最終的な政治権限が留保されている。政府を再構成し、国家のいかなる法令・決定を凍結又は創設することができるものである。抽象的な権限であり、後述する再付議の権限を除けば、原則として行使することはない。

国会から上程された法令や人事案を拒否し、再付議する権限が認められており、過去にも数例ある。再拒否・再々付議も可能であるが、統治機構の基盤を揺るがすものとされ、その際は、政府を再構成する必要があるとされる。

国王は、行政府・国会を解散し、新たに創設することができる(政府の再構成)。しかし、これは、政府に対する信任が全くないことを示すものであるから、相当程度慎重にならねばならず、また、政府が存在しない空白期間が生じてしまうため、戒厳令を発し、国王による直接統治に切り替えることとされている。政府の再構成は、極限的な状況に限られ、「本来行使してはならないし、極力行使しない」ことを国王も明言している。

地理  

宗教

ゾロアスター教の信者が少数いるのみで、宗教に対する関心が薄い。

軍事  

国軍が構成される。国家防衛に足りる軍事力ではないという疑問が常に議員から呈されているが、予算が十分に認められていない状況である。志願制であり、その待遇はいかなる企業よりも良いため、例年、採用選考は激戦である。

一般市民による武装は一切認められておらず、銃規制は厳格である。

諸国との関係  

旧成蘭連邦王国の外交関係を承継しないが、その関係をベースとした新関係の発展には積極的である。

「諸外国との交流なくして我が国の存立なし」という見解が多数を占めており、国際組織の加盟にも積極的である。