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国連正式加盟、国際貢献に第一歩

981年5月2日付

共和国、フリューゲル国際連合へ正式加盟

 行政部外務局は、981年3月30日、国連憲章の批准書をフリューゲル国際連合事務局に寄託し、フリューゲル国際連合へ正式加盟したと発表した。
 国連加盟については、981年1月1日に国連事務局に加盟を申請し、その後、981年3月中旬(正確な日付は不明)に安全保障理事会でセリティヌム共和政FUN加盟承認決議案がカルセドニー社会主義共和国によって提出され、カルセドニー社会主義共和国、大石動帝国、レゴリス帝国、ロムレー湖畔共和国、ヘルトジブリール社会主義共和国、ロシジュア帝聖平和ドミニウム、神聖ガトーヴィチ帝国の現安保理理事国7カ国の賛成により、全会一致で採択された。
 反対理由が特に存在しなかった為に全会一致となったという見方がある一方で、共和国がこれまでに情報発信を積極的に行った事が一定程度評価されたのではという見方もある。

 国連加盟について、カエソー・ポンペイウス行政部外務局長は会見で「意義ある事」だと強調。20カ国近くが加盟しているフリューゲル最大の国際組織であり、歴史的にも果たしてきた役割が大きい組織に加盟する事は「共和国が国際社会に貢献して行く第一歩になる」と述べた。一方で、近年はいわゆるセニオリス問題に端を発する大国間対立が顕在化しており、国連情勢に詳しい外交専門家は「SSpact一部加盟国が国連から離脱する可能性があり、国連加盟はSSpactの一部の国との関係を損なうかもしれない」と、国連加盟による影響に懸念を示した。

 国連本部に設置されるセリティヌム共和国政府代表部の常駐代表・特命全権大使としては現在駐ヴェニス・コンプレックス特命全権大使のマルクス・トゥッリウス・ビブルス氏が任命され、既に赴任している。
 マルクス・トゥッリウス・ビブルス氏は35歳。977年に外務局に入局し、国際課で先進国間の外交関係調査を担当した後、外務局の人材不足の影響もあり31歳の若さで駐ヴェニス・コンプレックス特命全権大使となった。
 現在各国に派遣されている特命全権大使の中では最も若いが、駐ヴェニス・コンプレックス特命全権大使を見事に務め、威芹経済連携協定の締結にも貢献した力量が高く評価されたという。将来の外務局長候補とも目されており、外務局の中でも特に注目したい人材の一人だ。

留学事業本格化、第一陣は三か国に向けて出発

 行政部教育・研究局は、新たに設立したセリティヌム留学支援事業団を通じて、65名の学生を対象に国費による留学支援を実施すると発表した。この留学支援事業は、主に法曹養成や外交官養成のために行われるものではあるが、分野を問わず、若く才能がある者であれば、学びたい分野を問わず支援していくというもので、すでに三か国に向けて船で留学生が旅立って行った。
 この事業が行われる背景として、近年共和国は各国からの金余りの状態にあるものの、各種施設の建設が間に合っていない状況にあり、大学レベルでの学びを充実させるにはあと数年は掛かる事が予想される事から、潤沢な資金の一部を留学支援金として使う事で、将来共和国の政治や経済を担う若者を養成したい考えだ。

 留学支援事業の担当者は「海外の大学では国内より高度な学問を学ぶ事が出来る。海外での学びを国の発展に役立ててほしい」と述べた。

 留学先候補については様々な議論があったが、政府が水面下で受け入れ先を探した所、オーヴァリア大公領、カルセドニー社会主義共和国から内々に受け入れに前向きな回答があり、ロムレー湖畔共和国からも「国交があるのだから」という事で受け入れに前向きな回答が得られた事から、当面はこれら三か国に留学生を段階的に派遣する予定だが、三か国以外の留学先も開拓していきたい考えで、受け入れに前向きな国と調整を行っているという。

 留学生のうち、25名がオーヴァリア大公領に向かう事が決まっており、20名がヴィルリン大学の法学部、社会科学部に通う予定で、残り5名は現在調整中ではあるがオーヴァリアの宮殿に附属している芸術学校に通う予定だという。
 また、20名はカルセドニー社会主義共和国のカーネリアン市にあるカーネリアン大学に通い、それぞれの希望に応じて同大学の強みである社会科学や人文科学系の学問を学ぶ予定だという。
 残る20名も、ロムレー湖畔共和国に向かい、アンゼロット記念大学やロムレー大学に通う事を希望しており、無事入学が決まれば同国の大学で学び始める事になる。

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