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第1回大統領・議会選挙実施 他

919年5月26日付

【政治】第1回大統領・議会選挙実施 自由党勝利

<イグナイト・タイムズ>

919年5月、議事堂の完成とともに大統領・議会選挙の結果が公表され、共和国政府が本格的に始動することとなった。

大統領選挙では当初の予想通り、政府代表のヤコヴ・ファーラン氏(セニオリス自由党)が勝利した。同氏の施策方針を批判していたミミリヴォイ・チリッチ氏(社会民主党)、ベキッチ・クネジェヴィッチ氏(保守党)の両名は及ばなかった。ファーラン新大統領は「国民の信託に答えられるよう努力していく」と話した。

議会選挙に於いてもセニオリス自由党が臨時議会編成の170議席から179議席に議席を伸ばし、国民からの支持の広さを示した。
野党は軒並み臨時議会編成より議席を減らし、セニオリス共産党、フルヴァツカ・スラヴ民族共同戦線(「青き八重歯」)は議席を獲得出来なかった。
この結果を受け、議会議長は現暫定議長のティホミル・イェルコヴィッチ氏、副議長は新任のベルナルダ・フリードリーン氏が共にセニオリス自由党から任命された。
ティホミル議長は選挙結果について「自由党に対する国民の信頼が現れた」と分析し、「裏切ることがあってはならない」とした。

【政治】ファーラン大統領就任 補佐団の顔ぶれは

<新セニオリス通信>

919年はファーラン政権の発足の年であると同時に、セニオリス共和国の本格的なスタートの年ともなった。
5月の第1回の大統領・議会選挙はセニオリス自由党への国民の支持の強さが色濃く示される結果となったが、一方で4月中の自由党予備選挙の結果を受けて自由党内の派閥構成は大きく変化し、それは大統領補佐団の構成にも現れている。
ファーラン新政権の顔ぶれを紐解く。

役職名前所属
副大統領キャロリーナ・シャリニッチセニオリス自由党(自由派)
外務長官ダヴォール・ラチャンセニオリス自由党(共和派)
防衛長官ヤドランカ・シューケルセニオリス自由党(立憲派)横滑り
法務長官ブランコ・ブロズセニオリス自由党(自由派)留任
財務長官ミレンコ・ボバンセニオリス自由党(自由派)留任
内務長官ブランカ・ブラジェビッチセニオリス自由党(進歩派)
国土開発長官ドナ・イエルコフセニオリス自由党(自由派)
教育科学長官スティエパン・イェルコヴィッチセニオリス自由党(自由派)
経済産業長官ダリオ・クネジェヴィッチセニオリス自由党(自由派)留任
資源・エネルギー長官オリーヴィア・チリッチセニオリス自由党(共和派)留任
運輸衛生長官アイラ・ラニロヴィッチセニオリス自由党(自由派)留任
農務環境長官アロイジエ・アンチッチセニオリス自由党(自由派)
労働長官ヴェスナ・リンドヴァルセニオリス自由党(進歩派)留任
国土荒廃対応長官イワン・マヨリセニオリス自由党(立憲派)

4月の予備選挙及び5月の議会選挙の結果は進歩派候補が躍進し第二派閥、第一派閥の自由派も勢力を伸ばした一方、共和派、立憲派は勢力を共に落とすものだった。
大統領補佐団編成を見れば、臨時政府における長官代理から留任又は横滑りとなるのは7名であり、このうち自由派は4名、その他の3派閥では1名と明確に自由派優勢の様相を表すものとなった。
全体的にも副大統領を含まず自由派6名、進歩派2名、立憲派2名、共和派2名であり、自由派の躍進が著しい選挙戦であったと言えよう。

大統領継承順位1位であり、補佐団の要として機能しうる副大統領にはキャロリーナ・シャリニッチ氏が任命された。「自由派の思想を体現する」とも言われる彼女の指名は政権運営においても自由派を重視していくファーラン大統領の方針が現れていると考えられる。

「準備期間」の状態となっている防衛省の長官には、立憲派よりヤドランカ・シューケル前国土開発長官代理が横滑りで任命された。
国土荒廃からの経済再建の中でで軍備強化は当面の間後回しとなることが予期されるが、保守的な彼女の防衛長官への指名は大統領が軍備についても「忘れているわけではない」と示す姿勢の現れとして受け止められている。

進歩派からは派閥として要請していた運輸衛生長官への任命こそ退けられたものの、ヴェスナ・リンドヴァル氏が労働長官に事実上留任、また地方行財政や治安維持などを担う内務長官にブランカ・ブラジェビッチ氏が新任されている。
ブラジェビッチ新内務長官は「共和国の行政システムをより進歩的なものとして誕生させる」と抱負を語った。

共和派出身の長官は2名と大幅減する一方で、第四派閥に転落した立憲派からの新規任用1名が際立っている。また躍進し第二派閥となった進歩派からの任用が同じく1名に留まっていることも際立つ。
党幹部はこの采配を「自由派が単独過半に迫る勢いなのだから当たり前のこと」と評しているが、勢力を落とした立憲派からの起用を念頭に進歩派からは「派閥バランスよりも党内融和が優先された」(派閥中堅)との声もある。
ファーラン政権は自由派の優勢の中で迎えられ、今後12年の安定を事実上保証される格好となった。共和国の門出の明暗を分けるのもまた自由派次第とも言えるだろう。

【社説比較】ファーラン政権発足 取るべき外交政策とは?

<セニオリス共同国際通信>

915年7月から約4年2ヶ月続いた臨時政府体制は終わりを迎え、ヤコヴ・ファーラン大統領のもと共和国がいよいよ船出を迎える。
しかし国内には教育、インフラなど未だ課題が山積しており、”ルッコラ”の駆除についても明確な成果が上がっていない。
この状況を反映し、ファーラン大統領は「当面の間は国土荒廃からの回復に尽力する」と表明し外交については触れなかったが、新任のダヴォール・ラチャン外務長官は「平和愛好の原則に立ち、共和国の国益に資する外交を展開する」と政権の方針を語っている。
国外では「セニオリス・アッザース両国についてもFUNに加盟した上でその利益を享受することが本来望ましい」(カルセドニー社会主義共和国外交委員長)と報じられ、国内においても「『平和愛好の原則』と言ってしまえばもう殆ど”あそこ”だわな」(セニオリス自由党幹部)など具体的な国際組織加盟も囁かれるが、共和国が取るべき外交政策とはどのようなものなのだろうか。

新セニオリス通信は「国連加盟は共和国の姿勢を示す好機」と銘打ち、「833年までのセニオリス第一共和国、868年までのクラリス連邦に対する国際的批判を振り返れば、その外交姿勢の不明瞭さに起因する」と指摘。「フリューゲル国際連合加盟各国にとっても、新たな共和国が国際協調の姿勢に同調することは望まれることであろう」と、国連加盟の意義を強調した。

イグナイト・タイムズは「国内は国土荒廃から立ち直りきっておらず、外交を論じることは時期尚早に思われる」としながらも、「国連への加盟が実現された場合、それはファーラン政権の明瞭な功績の一つとして記録されることだろう」と評価している。

労働者ネットワークニュースは「協定締結国の天国及びこれまでの貿易関係を持った国家は全て国連加盟国だ」と指摘。「2国間関係強化の面においても、国連加盟は有用であると言える」としている。

3紙が国連加盟という方向性を明確に支持した一方、慎重な意見を取り上げる社説も存在した。

北方セニオリス新聞は「ハルクステン条約の効力確認の声明において共和国の国名があくまで鉤括弧付で扱われ、報道に於いても『領土として引き継ぐ”とされる”』と扱われるなど、あたかも共和国を旧セニオリス連邦継承国として認めないかのような向きが存在しており、共和国は外交的に慎重にならざるを得ない」と指摘。「『平和愛好の原則』という言葉が独り歩きし、あたかも国連加盟が既定路線であるかのように扱われている」と他社報道に苦言を呈し、「国連加盟が本当に国益に資するのか慎重に検討されなければならない」とした。

ヤドラスコ・グループは「自国の望む候補国を安保理理事国とするために強引な決議案を作り出す、発言期間の終了間際になって突然意見表明する、統治領の防災に有効な措置を講じないなど、国連の機能性には無視できない疑問点があまりにも多い」と評価。「国連が何か至高なものであると考えているとすればそれは大いなる誤解であり、共和国がそれに同調する必要性など全く無い」としている。

国内に課題が山積する一方、共和国の初代大統領として外交姿勢を示す重要な責任がファーラン大統領には掛かっている。

その他

  • 【政治】ファーラン大統領、大統領令1号『地方政府の発足準備』に署名 荒廃解消後4県政府の回復を宣言(北方セニオリス新聞)
  • 【社会】イワン・モホロビチッチ選手、電撃引退へ ファン「もう何を信じて良いのか」(新セニオリス通信)
  • 【経済】大統領教書演説「農業を国家の基幹に位置づけ」内政方向性示す(労働者ネットワークニュース)
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