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第18回議会選挙・第17回大統領選挙実施 他

1116年3月21日付

【政治】第18回議会選挙・第17回大統領選挙実施 社会民主党大勝

<イグナイト・タイムズ>

任期満了に伴う第17回議会選挙および第16回大統領選挙は、1111年5月に実施された。

前回の大統領選挙では制度的超越党(ITP)のペトラ・カティッチ大統領が制するも、候補擁立の過程に由来する党内の分裂も影響しITPは議席を低減。大統領とITP各派との距離感もあり、前大統領のステファン・ホルワート以上に大統領の存在感が薄い政情が続くこととなった。大統領は当初2期目への意欲を示唆していたが、大統領が支援を期待していたと言われるコモンウェルス共和党(KRS)はもちろんITPもこれをほとんど黙殺し、早々に1期限りでの退任を表明した。

大統領選を巡っては、1099年選挙と同様に今回も穏健派を束ねる統一候補の擁立が模索された。議会第一答のSDPはその主導権を握ろうとしたが、左派のセニオリス社会党(ŠSP)との距離感を巡って党内の足並みが揃わず、ようやく擁立された候補はKRSが擁立したミア・アライベク候補に出遅れた。党はKRSとの対立の末に共倒れという結果に終わった1087年選挙の苦い記憶から統一候補擁立を優先し、公認候補の取り下げとアライベク候補の推薦を決定した。しかしŠSPとの関係を重視する議員の一部は執行部の決定に従わず、ŠSP公認のイヴァナ・マリッチ候補の支持を公言し応援に加わりさえした。前回選挙でITPを苦しめた党の分断が、今度はSDPに降り掛かった格好であった。ITPでは党の分断を招いたと評価された現職大統領は俎上に上がることもなく、ITPの急進的超越路線への忠実性を訴えたマリオ・リンドヴァル候補が公認候補となった。

前回とは異なり党が一致して望んだITPではあったが、2期続いたITP所属大統領が揃って存在感を発揮できなかったことが災いし、今選挙では出遅れが目立った。マリオ・リンドヴァル候補(ITP)は巻き返しを狙ったものの、ITP所属議員の発言がコモンウェルスの民主的価値観と矛盾すると指摘された舌禍に巻き込まれる形で失速。注目はイヴァナ・マリッチ候補(ŠSP)とミア・アライベク候補(KRS)の2者に絞られた。

前回選挙のKRS公認候補と同じく中道右派から中道左派までの推薦を受けるアライベク候補は、幅広い層への訴えかけで支持拡大を狙ったが、最大勢力のSDPにおける混乱が陣営の求心力に及ぼした影響は小さくなかった。少なくない数の議員が対立候補の応援に回っていることに配慮し、陣営はSDP関係者との連携を消極的にとどめた。しかし対立するマリッチ候補は孤軍の印象を払拭すべくSDP所属議員との連携を積極的にアピールしたため、2者の間でSDP支持層への求心力に大きな差が生まれた。アライベク候補は本来期待していたSDP支持層からの支持をマリッチ候補に奪われる形となり、これが勝者を決定づけた。

大統領選では分裂の影響が如実だったSDPだが、議会選ではベルナルダ・トムリャノビッチ首相の12年間の実績を強調し、支持基盤の労働組合のみならず中道派の支持も呼び込んで支持拡大の構えを見せた。今選挙では、ここ2回の選挙で見られた超越の方向性という対立軸よりも各党の政策や実績が重視され、その流れに乗る形でSDPが評価を得た格好だ。

選挙結果としては、大統領選はイヴァナ・マリッチ候補(ŠSP)が制した一方で、議会選ではSDPが49議席増加の113議席を握る大勝の結果となった。推薦状況を鑑みるならばまたしても大統領選挙と議会選挙の勝者が異なる結果となったが、SDPは大統領選をめぐり分裂選挙の情勢にあったことから、党内での悲壮感は薄い。マリッチ新大統領も、自党が19議席減の結果に終わる情勢ながらも「SDPの新政権との連携は十分可能であり、新政権との仕事を楽しみにしている」と表明しており、24年続いた事実上の”議院内閣制”にも一定の変化が見られたと言えるだろう。

【政治】ベルナルダ・トムリャノビッチが二期目へ

<北方セニオリス新聞>

1111年5月、第18回議会は首班指名選挙を行い、新首相に113票を得たベルナルダ・トムリャノビッチ氏を指名した。

イヴァナ・マリッチ大統領は議会の指名に基づき、同氏を共和国の次期首相に任命した。

なお、同日行われた議会・副議長選挙では議長にアイラ・クトゥラ氏(社会民主党)、副議長にはアロイジエ・グルバッチ氏(セニオリス社会党)がそれぞれ選出された。

【政治】社会民主党の凱旋 第二次トムリャノビッチ政権を読み解く

<新セニオリス通信>

1111年選挙では社会民主党(SDP)は大統領選挙における対応を巡って分裂状態となるも、議会選では議会過半数を占める大勝を遂げた。24年続いた権限の希薄な大統領というテーマも加わった今選挙であったが、SDPはベルナルダ・トムリャノビッチ政権の実績を強調する形で政策本位の選挙戦に持ち込み、盤石な体制を築くこととなった。

党の分裂は左派のセニオリス社会党(ŠSP)、そして中道のコモンウェルス共和党(KRS)との距離感を巡ってのものであった。トムリャノビッチ首相は進歩自由党及びKRSの支持を受けて就任しながらも当人はŠSP寄りであると言われ、選挙戦後の去就は必ずしも明らかではなかった。しかし選挙戦での大勝を受けてトムリャノビッチ首相の続投とSDP単独政権への移行は揺るぎないものとなり、衆目の一致する中で首相は2期目へと移行することとなった。

以下に第二次トムリャノビッチ政権の顔ぶれを示す。

役職名前所属
首相ベルナルダ・トムリャノビッチ社会民主党再任
外務長官ズラトコ・マテシャ社会民主党再任
防衛長官マーヤ・ゴトヴィナ社会民主党
法務長官ミルコ・パヴロヴィッチ社会民主党再任
財務長官ブランコ・プレンコビッチ社会民主党
内務長官ゴラン・ファブリス社会民主党
国土開発長官アイラ・ロビッチ社会民主党再任
教育科学長官クリスタ・モホロビチッチ社会民主党
経済産業長官ロヴロ・ペルコビッチ社会民主党
資源・エネルギー長官セナ・マノリッチ社会民主党再任
運輸衛生長官ヤコヴ・シューケル社会民主党再任
農務環境長官ドラジャン・クラリツ社会民主党
労働長官ミレンコ・メシッチ社会民主党再任
厚生長官ブランコ・マティアヴィッチ社会民主党
行政改革長官ヒルダ・モホロビチッチ社会民主党

第二共和制の歴史上ではイバナ・ブロズ政権以来の単独政権発足であることを象徴し、閣僚の人員はすべて社会民主党出身者に占められることとなった。トムリャノビッチ首相は政権の目指す方向性について「第二共和国建国以来の社会民主主義路線と1068年以来のコモンウェルス体制の継承・発展」を掲げた。

今選挙でSDPが公式に推薦した大統領候補は敗れているものの、首相は他党との連携について「経緯に関わらず、将来像を共有できる政治家とこそ連携ができる」として大統領選における経緯を度外視する構えを示した。ŠSP所属のイヴァナ・マリッチ大統領も「トムリャノビッチ首相と共に仕事ができることを楽しみにしている」と答えており、24年来の大統領と首相間の連携断絶に一定の変化が生じるものと期待される。

その他

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