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ソサエティ、ROAに改組他

ソサエティ、ROAに改称。九条外務卿「無用な行動」

(公方府広報:景雲八年(964年)5月2日)

 嘗て我が国に対し恥知らずにも外交的敵対策動を働き、7世紀の国際社会を暗黒時代へと引きずりおろしておきながら、こうした悪事を一向に総括しようとせず、既に自分たちが必要とされなくなった国際社会にいぎたなく居座ろうとする厚顔無恥なフリューゲルの暴力団、不当圧力団体、害悪国家トラストたるソサエティは、964年に思い出したかのようにその醜悪な触手を蠢かせ、すでに平和となった国際社会にその耳障りなうめき声をまき散らした。そもそも同組織は二世紀に渡り活動を行っておらず、こうした沈黙はもはや、同組織が自分たちが国際社会にとりて不必要な存在であったことを数百年遅れで悟ったかのように思われていたが、残念ながら彼らがそこまで殊勝な考えを抱くのは、蟹が蝦蛄にじゃんけんで勝つほど無理な話であった。

 964年3月2日、フリューゲルの火付け盗賊集団ソサエティは、実に2世紀ぶりにその低劣な声明を平穏な世界にがなり立てた。彼らは「ソサエティが国際政治・経済・安全保障に果たしてきた役割を再確認」するなどと自分たちの犯してきた悪事をまるで美談であるかのように嘯き「ソサエティを解散する」と言い放った舌の根も乾かぬうちに、「新たな国際会議の枠組み」と詐称して、「レーゼルシャフト、オプシサヴェート、アサンブレテ(ROA)」などという新たな看板を打ち出したのである。かかる詐術的言動は、悪名高いソサエティの看板を下ろして、特にソサエティが7世紀に如何なる蛮行を働いてきたのか知らぬ8世紀以降新興した国家に対し、少しでもその悪臭を隠して評判を取り繕おうとする、哀れでみっともない立ち回りに他ならないのである。かつて三代将軍鹿園院滿子公の黄金の治世に泥を塗った石動人の永久の宿敵ソサエティへの歴史的遺恨を、我ら歴史先進国石動人が忘れる筈はなく、かかる人を小ばかにした様な欺瞞に満ちた策動は、多くの石動人の怒りと不興を買い、市井は市民たちの怒りの声に満ち溢れた。

 同問題について九条房子権宮内卿兼治部卿は5月1日の会見で「既に国連等の適切な国際組織の働きにより、平和が齎された国際社会に要らぬ波風を立て不安を煽る、国際社会にとりて一切受け入れがたい無用な行動である」と述べ、さらにROAが現行の商品レートについて「定量的な指標による客観的な商品需給状況を必要に応じて国際社会に発表」すると嘯き、一部軍事大国集団による武力を背景とした一方的な専横的商品レートの諸外国への強要を示唆する文言について「同組織が本質的にソサエティと変らないフリューゲルの圧力集団であることの証左である」と断じ、最後に「同組織が国際社会に初めて貢献する瞬間は、今後ただ一度きり訪れるであろう。それは同組織が解散する時だ」と締めくくり、改めてソサエティもといROAが国際社会にとりて不必要な存在であり、むしろ国際社会にとっての脅威となり得る存在であることを強調した。

 我が石動は、国際協調と国連中心主義の二つの平和原則のもとに、今後とも我が国と歩みを一にする諸友邦と共に、断固としてソサエティ糾弾の声を緩めず、欺瞞と猜疑に満ちた同組織の解体の為に戦い続けねばならないのである。

帝国、ヴェールヌイと国交正常化

(毎朝知報:景雲八年(964年)5月29日)

 5月28日、九条房子権宮内卿兼治部卿は、我が国がヴェールヌイ社会主義共和国からの国交正常化交渉を受け、同国との国交正常化を承認したと発表した。同国とは第三帝政期の7世紀に国交が開設されたものの、同国がソサエティに加盟していたため、サンピエル問題に関連する集団断行事件に同国が連座。これ以降永らく国交がない状態であった。我が国と次期をほぼ同じくして再建した維国は、ザラフィアンツ首相の意向も手伝ってか紀元550年祝典に於いて祝辞を寄稿するなどの友好的な外交が目立ち、遂に今月に至り国交正常化に関する交渉を持ち掛けてきた。両国との国交正常化を特段阻む意義はないと判断した治部省はこれに同意し、両国の国交正常化が成立した。

 これについて九条房子権宮内卿兼治部卿は「同国はソサエティ残滓ROAとSSPact加盟国であり、帝国にとりて決して友好国となり得る対手ではないが、報道に散見されるザラフィアンツ首相の言動を見るに、帝国に対して非常に融和的であり、国交再開を承認しても問題はないと皇帝陛下も御叡慮あそばされた」と語った。

 また市井に於いても両国の国交正常化は比較的歓迎されており、鉄道模型メーカーのSATOは今回の国交正常化を記念して、Nゲージスケールの「サプサンM」ヴェールヌイ鉄道仕様を発売。首都室満京市の模型店では発売以降好調な売れ行きを示している。

 なお今回の国交正常化により、石動に対し一方的な集団断行を働いたソサエティもといROA加盟国のうち、未だ石動に対し国交正常化交渉を行おうとしない非平和愛好的態度の国家は、ロムレー湖畔共和国、ヘルトジブリール社会主義共和国の二ヶ国のみとなった。

【国交開設に関する識者の意見】

浦目利流(国際政治学者)
「同国との国交が再開したという事は、ROA及びSSPact加盟国である同国対するに対するよりディープな諜報活動が可能となったという事です。我が国の諜報機関にはばんばってもらわないといけませんね」

押井護(映画監督)
「一回行ったことあるんだよね。野球監督やってた頃。スポ大代表監督になんかに選ばれちゃったけど負け続きで(笑)野球なんかどうでもよくなって、国家人民軍の駐屯地をハシゴしてたの(笑)スポ大関係者なもんだから、どこの駐屯地にいっても大歓迎なんだよね(大笑い)でもまあ、美しかったよね、国家人民軍の兵器は……。あの国で映画撮りたいぐらいには思ってるもん(笑)よかったよ国交再開して」

デモン小倉閣下(ヘヴィメタルバンド「凄鬼魔2」ボーカル)
「吾輩が思うに、ヴェールヌイの人たちは結構親石的だと思うんだな。ザラフィアンツ首相の言動を見てもそうだし、彼の国の報道を見ても非常にそういう空気を感じる。こういう国と仲良くしおかないと、偏屈で短気なこの石動という国はヤバいと思うんだな。悪魔教教祖としてこの国にしかと忠告しておくぞ」

帝国、SLCN加盟。九条治部卿「ソサエティ残滓の防波堤とならん」

(旭日新聞:景雲七年(963年)9月1日)

 今年7月29日、偉大なる 征夷大将軍殿下は室満京市に於いて、神聖なる協働的國家聯盟憲章に御自ら御署名あそばされた。これをうけて立法会議に於いては8月21日評定院臨時寄合及び同月25日民評院臨時寄合に於いて批准審議が行われ、同条約の批准が決議。9月2日にはカルセドニー社会主義共和国首都クリソプレーズに於いて批准通知書が交換された。

 SLCN加盟について九条房子権宮内卿兼治部卿は、「SLCNは国連の母カルセドニーを中心とする軍事同盟であり、ソサエティ加盟国をその中核とし、いたずらに加盟国を増やし虎視眈々とフリューゲルの覇権と偏重的一極化を企むSSPactに対抗しうる勢力の筆頭であり、これに加盟せんとするは帝国の義務といっても過言ではない。帝国のSLCN加盟は、こうしたソサエティ残滓の不穏な伸張に対する防波堤となるべくして行われたものである」と説明し、その加盟意義を説いた。

 また山名暁子堯子守護所所司は「SLCNに加盟した以上、帝国の同陣営に於いて担う責任は重大であり、よって帝国は今後より一層の防衛力強化に邁進し、SLCNの一翼として成長していかなければならない」と語り、今回の加盟を受けてのより一層の軍備強化への意欲を強調した。

 帝国臣民の間でもSLCN加盟は至極歓迎されており、批准可決日の8月25日には帝都でSLCN加盟を祝う提灯行列が執り行われた。

上皇陛下、肝臓癌細胞摘出手術に成功。経過観察へ。

(公方府広報:景雲十一年(967年)7月10日)

 今年三月18日、 児島宮太上皇帝陛下のご体調が悪化。山岡帝国大学病院へ搬送された。6月2日には宮内省は「 太上皇帝陛下に於かせられては肝臓がんが発見あそばされた。 太上皇帝陛下のご体力に鑑みつつ、早くとも今月中には手術を行う」と発表。国民の大きな不安を集めた。果たして手術は6月30日に執り行われ、宮内省は「 太上皇帝陛下の肝臓がん細胞摘出手術は成功に終わった」と発表。侍医団は「 上皇陛下のご体調とご体力を鑑み、慎重に予後を観察していく」と発表した。

上皇陛下御退院。侍医団「峠超えられた」

(公方府広報:景雲十二年(968年)2月3日)

 宮内省は、肝臓摘出手術を終えられた 太上皇帝陛下が、先月31日にご退院あそばされたと発表した。侍医団によると 太上皇帝陛下の予後は至極良好であり、がん細胞の他の臓器への転移や再発の傾向も認められず、先月31日を以てご退院の運びとなった。侍医団は「実質、 太上皇帝陛下は峠を越えられたとみてよい。今後は宮中に於いて注意深くご体調を観察していく」と語った。

 恐れ多くも 皇帝陛下は 太上皇帝陛下のご退院について「重畳極み無し。而今以後幾何も健やかたられん事庶幾(こいねが)う」と仰せになられた。

征夷大将軍賛歌「我らは殿下しか知らじ」発表

(公方府広報:景雲七年(963年)5月12日)

 公方府は、偉大なる天竜寺の空に輝く星にして百戦百勝の霊将、本朝再建の実現者 第十七代征夷大将軍足利輝子殿下の偉業を讃える国民歌謡「我らは殿下しか知らじ」を発表した。作曲は作曲家の三枝末昭氏、作詞は詩人、文学博士の車田正輝氏によって行われた本曲は、本州統一と石動の再興という、石動史上類を見ない大業を成し遂げた 足利輝子征夷大将軍殿下の偉業と、 殿下の齎した第四帝政期の繁栄を讃える歌曲となっており、将軍殿下を敬愛してやまない帝国億兆臣民の心を鼓舞する素晴らしい唱歌として臣民の間に享受された。

 現在IHKはもとより民放やインターネット、さらにはスーパーマーケットやレストラン・バーなどの公共空間でも盛んに本曲が演奏されており、帝国臣民の間には「准国家」と評する声まである。

敷倉県に国籍不明の爆撃機襲来。敷倉工業地帯壊滅さる。

(公方府広報:景雲十二年(968年)7月1日)

 今年5月7日、突如として観光都市として知られる荏原県笠岡市に国籍不明の爆撃機が飛来。笠岡市に奇襲攻撃を行い、帝国臣民のほか多数の外国人観光客を死傷させた。かかる国際法を逸脱した非人道的な攻撃を行った国籍不明機はさらに低空で飛行し空軍の警戒網をすり抜け敷倉県に侵入。同県玉島市の工業地帯に空爆を行い、120万人の 陛下の赤子を虐殺したのみならず、帝国の工業生産量を著しく低下させた。

 空軍高射部隊と飛行戦隊は国籍不明機の卑劣なかく乱飛行に常に後手後手に回る結果となり、国籍不明機が転進し、再び荏原県に入った時点で同機をようやく補足。空軍第十二飛行戦隊により撃墜された。

 撃墜された爆撃機はフリューゲルのあらゆる国の爆撃機の機影とも照会できず、乗組員が撃墜時に全員死亡していたため、当局は国籍不明機の手がかりを何らつかむことが出来なかった。

 また今回の騒動に於ける空軍の不手際の引責をとるとして、今川親子空軍作戦本部長が自宅に於いて切腹を遂げた。

 一連の騒動について九条房子権宮内卿兼治部卿は「外国人の犠牲も顧みず、我が国の多くの、非戦闘員である無辜の市民を虐殺した、卑劣極まる許しがたいテロ行為である。今般の行動をとった主体がいかなる存在であるかは相手方の卑劣極まるかく乱工作によって把握不可能であったが、もしその正体が明るみとなる日があれば、彼らは分相応の対価を払わねばならない」と述べ、今般のテロ事件に対する帝国としての最大限の怒りを表明した。

押井護監督最新作、「甲殻機動隊~GHOST IN THE SKULL~」公開。

(山王新聞:景雲十一年(967年)11月28日)

 実写映画「紅い色眼鏡」「ケルベロス~鋼鉄の猟犬~」、テレビドラマ「ご先祖様万々歳!!」などで知られる石動映画界の巨匠、押井護監督による、前作「機動憲兵パトローダー2 The Movie」に続き、同氏の四本目の長編アニメ映画に当たる「甲殻機動隊~GHOST IN THE SKULL~」が公開された。同作は土郎政宗氏の漫画作品「甲殻機動隊」を原作とするもので、より本格的なSFアニメーションとなっている。インターネットの高度な発達と、サイボーグ技術の発達による自己認識のゆがみを描いた本作は、公開以来高い評価を受け、わずか1週間で月間映画興行収入ランキング1位に到達した。

 同作について映画評論家の岩動中仁氏は、「同作は押井護監督のまさに珠玉の名作と成りえる作品です。これまでの作品に見られた長尺の台詞回しや、幻惑的な情景描写が、プロダクションIEによる実に高クオリティなアニメーションで実現されているだけでも一見の価値があるのは無論のこと、本作は聖書などのキリスト教的価値観を下敷きとする押井監督の独自の世界観が如実に表れており、また原作漫画の内容をほとんど踏襲しつつも、自己の認識に対する不安感や銀実と虚構の対立などの、押井護作品に通じる命題ともいえる主題を『狡猾』といえるほど織り交ぜた、押井監督でしか成しえなかった表現が如実に織り込まれています。本作は地球文明の二の足を踏まんとするフリューゲルの科学技術の発展に対するアンチテーゼを主題としつつ、主人公が一人の人間として如何に自己実現を遂げようとするかが描かれた哲学的傑作であり、石動映画史、いやフリューゲル映画史に名を遺す最高傑作となったと言えるでしょう」と評した。

 なお同作品は現在インターネット配信が行われており、こちらで視聴可能。

あらすじ

企業のネットがフリューゲルを被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されていない近未来―――

 テロなどの犯罪を未然に防ぐ、公方府直轄の機関「特検9課」に所属する草薙電子(通称「少佐」)は、認定プログラマーの某国への亡命を画策した外交官暗殺の任務を遂行し、亡命を未然に阻止する。

 後日、治部卿の通訳が電脳をハッキングされる事件が起き、他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー「人形使い」の犯行である可能性が浮上。電子、バンドー、トクサを初めとする特検9課は捜査を開始するが、容疑をかけられ逮捕された人物はいずれもゴーストハックを受けて操られたに過ぎず、人形使い本人の正体を掴むことが出来ない。

 そんな中、政府御用達である義体メーカー「石利義体公司」の製造ラインがひとりでに稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体は動き出して逃走するが、交通事故に遭い特検9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。9課を訪れた治部省条約陣定寮(特検6課)頭人の万里小路は、その義体こそが、6課の追跡に追い詰められた人形使いのデータが逃げ込んだものであることを明かす。この事件を機に、「人形使い」をめぐる石動政府機関内の暗闘が始まる――……。

その他のニュース

【経済】ソサエティのROAへの改称を受け、「ROA」の社名を持つ国内120社が社名変更。混乱による経済損失は50兆Vaか。某「ROA」社長「国際的営業妨害」と憤慨。

【国際】リブルで気象・観測衛星の打ち上げに成功。空軍作戦本部が祝意表明。

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