メニュー 閉じる

【国際】安保理会合一時終了他

【国際】安保理会合一時終了。普蘭OSの言動について勧修寺国連大使「不快感」

(旭日新聞:信成三年(975年)2月25日)

 今月、ミルズ地域(現ルクスマグナ)の独立を承認する協議(S/RES/30)が協議されて以来、4年間に渡った971年以降の安全保障理事会が一時閉会した。971年以降の安保理会合は、まさに一連のセニオリス・クーデターに端を発する時代の世相に翻弄された波乱の会合であった。971年5月にはセニオリス共和国で軍部によるクーデターが発生。人権抑圧行為を行うクーデター政権である救国評議会政権を承認しない安全保障理事会はS/RES/31を決議し救国評議会に対し速やかな秩序回復を求めたが、救国評議会は同議長アンドリア・コソル大将の名に於いてS/RES/31を拒絶。救国評議会政権の実行支配するセニオリス地域への全面禁輸処置を決定するS/RES/32を可決。それからほどなくして救国評議会は国号を「セニオリス・スラヴ共和国」へ改めた。その後普蘭合衆国、民族自治軍管区ハルィチナーがS/RES/32の路線に反しスラヴ国に対する送金を行ったことにより、安保理はS/RES/33を決議し両国に遺憾の意を表明すると共に、両国に説明を要求。普蘭合衆国がこれに応じ安保理へのOS参加を求めこれを招聘。時を同じくしてSSPactは塞国地域に対する経済制裁に効果がないことを理由に、安保理にSSPactによる塞国地域に対する武力行使の容認を要求。最終的にこの会合は、普蘭合衆国の対塞送金問題に関する説明がなされたのち、SSPactによる武力行使容認の決議がなされ、過半数の賛成を以て一時閉会した。

 ここ四年間の安保理に於ける宮内参議兼国連常駐代表大使、勧修寺光子卿の奮闘はまさに目を見張るものがあった。セニオリス地域への全面禁輸処置を規定するS/RES/32の決議、及び普巴両国に対し遺憾の意を表明し説明を勧告するS/RES/33の決議には決議案提案の中心的役割を果たしたのである。初の石動の一般安保理としての門出を華々しく飾る勧修寺国連大使は国内に於いては一躍時の人となり、石動国連代表部には連日、勧修寺国連大使に対する激励のメッセージが絶えない。畏くも 皇帝陛下に於かれては、勧修寺大使を従三位から正三位に叙する除目を行われ、その労を労われた。さて、そんな勧修寺大使に時あたかも安保理会合終了直後に電話取材を行った本紙は、勧修寺大使が普蘭合衆国オブザーバー全権代表、イレネー・ドゥケ氏の言動に激しい不快感を覚えたと聞き及んだ。

 勧修寺大使によると、そもそもイレネー・ドゥケ全権代表は普蘭の対塞送金問題について説明責任を果たすために、安全保障理事会にオブザーバーとして参加した。ドゥケ全権代表の答弁により、同国は塞国問題について積極的関与を望んでおらず、同送金は同国が民間企業に貿易制限を設けていなかったがために普蘭ヴェニス社からスラヴ国に送金されたものであり、今後は無用の軋轢を避けるためにも、普蘭国内の民間企業に対する禁輸要請を行うことが確認された。しかしながらドゥケ代表の発言は当初から不可解かつ不明瞭な内容を含んでおり、S/RES/33が「とあるもの(原文ママ)」によって発出されたと宣い、これを公表する準備がると称した。架国大使及び勧修寺大使は「とあるもの」の意味するところが不明瞭であるとして説明を求めたものの、遂に安保理会合においてその内容を明かすことが無かった。「会合の場でも申したことではあるが、外交の場で不明瞭な発言を行い、徒に関係者を混乱させるのは、外交官の言動として全く望ましいものではないし、ドゥケ全権代表の外交官としての素質を疑わざるを得ない」

 さらにドゥケ全権大使の暴走は止まらず、自身が自国の対塞送金問題に関する説明の為に安保理会合に招聘されているにもかかわらず、大秋津国の対塞送金問題を話題に上げ、殊更に「兄弟国」などというなんら政治的関連性を持たない、あまりに乏しい根拠で勧修寺大使に名指しで同件に関する質問を投げかけたのであった。「オブザーバーとしての自国の立場と役割を理解しておらず、安保理会合の円滑な進行を妨害しているような状況にすら感じた。本朝に対する不適切な質問には、率直に言って不快感を感じたし、ドゥケ氏の外交官としての技量には甚だ疑問を抱かざるを得ない」と憤慨気味に勧修寺大使は語った。ドゥケ代表の質問に対し、「質問に答える必要性がない」として、毅然として回答を拒否した勧修寺大使であるが、普蘭の報道機関ベルクマリ・タイムズは、まるで勧修寺大使が狼狽しながら安保理会合の閉会に賛成したかのように報じている。これについて勧修寺大使は「既に会合開始から四年間が経過しているうえに、オブザーバー参加国の重複が円滑な議事進行に支障をきたす懸念があると感じた上で閉会に賛成した。いずれにしろ、安保理の規定に則り過半数の理事国の賛成を得て閉会したのであるから、これを批判される謂われは一切感じない」と語った。かかる描写はドゥケ全権代表ないしベルクマリ・タイムズの脚色ではないかと本紙は見ている。

 いずれにせよ、勧修寺大使は安保理会合の内容を逐一本国治部省に報告しており、これによる我が国治部省筋の普蘭合衆国に対する心証は悪化したと見える。

【社会】足利高子将軍継嗣殿下、瓦防衛大学校を御卒業。

(公方府広報:信成二年(974年)3月22日)

 昨21日、 天龍寺の空に輝く星にして、偉大なる我が国家と民族の領導者、 皇帝陛下第一の股肱の臣下、足利輝子征夷大将軍殿下のご長女、 足利高子将軍継嗣殿下が、ガトーヴィチ防衛大学校を御操業あそばされた。瓦防衛大学校に於いて 高子殿下は機甲科を専攻。卒業席次は学年三位という華々しい成績を修められた。卒業に際し 殿下が防衛大学校に提出された卒業論文のタイトルは、「有事の際の機甲科部隊の有効配置によるクーデター・テロ・ゲリラへの対処とその計画。~イヴァングラード市の場合~」であった。卒業に際し 高子殿下は「軍事大国の一角であるガトーヴィチの防衛大学校で、同国の先進的な軍事ドクトリンを学ぶことが出来た。またガトーヴィチという国の文化と風土に接し、四年間苦楽を共にしたかけがえのない級友に恵まれ、実に有意義な留学となった。将軍継嗣として、母上と億兆臣民の期待に応えられる征夷大将軍となれるよう、ここで学んだことをしっかりと石動で活かしていきたい」と仰せになられた。

 殿下は本日同期生の送迎会に参加し、23日にはご帰国される予定。また4月1日付けで奉公軍少尉に任官され、奉公軍第一機甲師団第一戦車連隊への配属が決定している。

その他のニュース

【国際】大秋津国、対塞送金問題で波紋。西園寺前司商大丞自害。(毎朝知報)

【国際】赫国による塞国地域に対する空爆開始。(山王新聞)

【広告】「ローダー」、それは、産業用に開発されたロボットの総称である。建設・土木の分野に広く普及したが、ローダーによる犯罪も急増。憲兵隊司令部は特科車両課、パトロールローダー分隊を新設してこれに対抗した。通称「パトローダー」の誕生である。
『機動憲兵パトローダー』リマスター版ブルーレイBOX第一巻、予約受付開始!ターゲット、ロックオン!(ボンダイビジュアル)

【広告】パトローダー、発進せよ!「ターゲット、ロックオン!」ピキューン!ドゥビュシャ!機動憲兵パトローダー!ボンダイのプラモデル。

関連投稿