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第62回人民院選挙実施 ほか

874年11月26日付

第62回人民院選挙実施 与党議席伸長

共和人民党の論客による「任期一桁の議会は機能不全に陥る」との著書はトルキーを大きく揺るがした。各党は任期延長の方向で一致しつつもかねてから燻っていた各種選挙改革の欲求が介在したことで細かい意見で対立した。与党は解散の一手を打ち出し、874年9月に第62回人民院選挙が実施されることとなった。

前回選挙からわずか1年7ヶ月という短い間隔ながら、今回の選挙は選挙制度改革と争点が明確されたことで活発な選挙戦が繰り広げられた。またゆるやかに進められている憲法改正論議に関連し、失敗に終わったと見做されているカルセドニーの現行大統領制の評価についても問う動きがあった。

政党改選議席数議席数増減
社会民主党134151+17
共和人民党4852+4
緑の党40400
トルキー労働党129119-10
共産党2527+2
公正党2310-13
無所属110

選挙の結果、与党の社会民主党・共和人民党は共に議席を伸ばし議会運営の安定感を増した。一方トルキー労働党は10議席減、公正党は13議席減の結果となった。
エミーネ・イスラフィル内閣総理大臣は選挙結果について「国民の信任を得られたものと受け止め、期待に応えられるよう尽力する」と語った。

選挙結果についてイスタンベル大学において政治学の教鞭を執るハーフューズ・ディンチョズ准教授は各局報道などから選挙結果を以下のように分析する。
まずトルキー労働党の議席減の結果については「共産党守旧派との連携が却って負の結果を生んだ」という。「現在激しい派閥闘争状態にある共産党では、急進派の反動から守旧派が労働党へ接近する動きがある。しかし支持層で見ると共産党守旧派の支持層は労働党左派の一部と重なるのに対し、労働党右派の支持層の大部分は社会民主党に重なっている。共産党との連携に反感を覚えた右派票が社会民主党に流れたことでかえって票を減る結果となったのではないか。」
また公正党の議席減及び共産党の議席増については「共産党が票を集める選挙区において公正党が票を落とす典型的な現象」だとする。「伝統的に共産党は民主主義的な政党に批判的であり、特に社会主義経済体制の見直しも主張する公正党に対する口撃は顕著だ。この傾向から、共産党が勢いづくと公正党が票を落とす結果に繋がるわけである。」

与党は結果を受けて早期に選挙制度改正を進める予定だ。

トルキー総主教、瓦国での正教振興運動を支持

トルキー正教会の指導者であるコンスタンディノス=トルキー総主教 (本名アンドレアス・クリエジス、72歳)は874年10月、君帝の総主教就任などにより勢いづくガトーヴィチ帝国での正教振興運動に言及した。
総主教は「神の教えを今に伝え人々の精神的支柱たろうとする正教会はフリューゲルにとり重要な教義であり、代表的な正教国家であるガトーヴィチでの振興運動は全ての人々にとって有益なものになるだろう」と同国での動きを支持した。
またその上で、ガトーヴィチ正教会との会談などの可能性について「必要であれば拒むことはない」と意欲を見せた。

一方、トルキー正教会の信者の一部には困惑も見られる。これは現在のトルキー正教会の成立経緯に由来する。かつてはコンスタンティノープル全地総主教を輩出する地位があったとの口承があるが、移民前後には組織のほとんどが崩壊している。移民船団内でかろうじて残った組織が再編されてトルキー正教会となったと言われ、トルキーの名を冠しながら儀式などはギリシヤ語で行われ信者もギリシヤ人がほとんどである特徴がある。そのため教えをトルキー全域へと拡大させるべく”トルキー化”を求める動きがかねてよりあり、ガトーヴィチ正教会との連携によってかえって少数宗教色が強まるのではとの懸念を持つ声もある。

またトルキー正教会の中心的都市とされるイスタンベルにおいても「宗教に対して何かを求める意義を感じない」のような宗教から距離を置く声が聞かれる。トルキー総主教は「神の教えは長き時と場所を越えた今においても重要であり、振興することには大きな意義がある」と話すが、極度なまでに世俗化しゆるやかであるとまで言われるトルキーの宗教事情にどれほどの影響を及ぼすかは不透明だ。

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