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第53回人民院選挙実施 ほか

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読者の皆様に於かれましては予告をしない形での変更になりましたことをお詫び申し上げます。

第53回人民院選挙実施 少数与党政権へ

任期満了に伴い847年3月に行われた第53回人民院選挙は労働党に取り非常に苦しい戦いとなった。
選挙戦に於いて、単独与党の労働党はその外交政策について激しい攻撃を受けることとなった。背景にあるのは普蘭合衆国によるライン共和国に対する宣戦布告に端を発した諸国間の会議である。
トルキー政府は当初「今般の事案はその正当性を含め断じて認められるものではない」とする断固とした姿勢で臨み会議において強硬に意見を主張したとされるが、この姿勢は普蘭合衆国を含んだ諸国に不要な警戒意識を植え付けたと批判された。
更にその断固とした姿勢で望みながらも最終的に普蘭合衆国の鎖国という幕引きで事案が決着した点も強硬派からの批判を浴びることとなった。
結果として与党労働党の外交姿勢は「致命的な無策」と評価されることとなり、人民院任期満了前に内閣不信任決議案が提出される(労働党の反対多数により否決)など当初より波乱の選挙戦が予想されていた。
選挙戦においても労働党は終始厳しい戦いを強いられ、劣勢の打破を目指し24年間の実績を強調しつづけた。
社会民主党は野党第一党として3桁議席、更には24年ぶりの政権交代を目指し、『膠着政治の打破』を掲げて積極的戦いを繰り広げた。
緑の党はその独特の思想に根ざした『平和主義外交』を主張し、他党との色彩の違いを明白にした。
共和人民党、公正党は「労働党政権は資本主義諸国との不要な対立を生んだ」としてイデオロギーに囚われぬ『国際協調外交』を掲げた。
共産党は結果として普蘭合衆国へその責任をほとんど追求できずに終わった現政権を「国家の体をもなさぬ致命的な失策」として激しく批判し、『物言える外交』を掲げた。以下に議席の変動について掲載する。

政党改選議席数議席数増減
トルキー労働党202152-50
社会民主党96128+32
緑の党4041+1
共産党3850+12
共和人民党1722+5
公正党550
無所属220

労働党はその選挙期間において終始劣勢を覆すことが出来ず、最終的に50議席減という大敗を喫することとなった。
労働党への批判票を最も大きく拾ったのは社会民主党である。労働党への失望感を的確に拾い集めたことにより、32議席増の128議席を獲得することとなり目標の一つであった3桁議席への舞い戻りを達成した。
次点では共産党が多くの議席を伸ばしている。タカ派市民からの労働党批判票を拾い、労働党の硬い支持基盤の地域に於いても議席を食い込ませる程の躍進を遂げた。
共和人民党、公正党はハト派市民からの支持拡大を狙い、さらに選挙協力を行い双方で40議席超を目指したが、社会民主党の躍進に埋没してしまった格好だ。
これらの結果より与党の労働党は大きく過半数割れする事となったが、社会民主-緑-共和人民-公正の非左派議席を合わせても191議席と過半には届かず政権の連立工作が注目された。
大敗しながらも比較第一党を維持した労働党は当初社会民主党へ大連立形成を持ちかけたものの早々に打ち切られ、緑の党との交渉に移った。
交渉の結果「環境保護」「平和外交の推進」などを条件に緑の党が連立に参加することとなり、ここに初の労緑連立政権が発足した。
しかし新たな政権においても合算議席は193議席と上述の非左派議席の合計と同様に僅かに過半に届いておらず、こちらも第四共和制において初の少数与党政権となっている。
この結果に政権内部からは「早々に人民院を解散し過半数奪還に臨むべき」との声も聞かれ、選挙が終わってもなお波乱の政治状況は続きそうだ。

エルドアン首相ら、辞意を表明

847年3月の与党が大敗した第53回人民院選挙の結果を受け、アフメト・エルドアン内閣総理大臣は記者会見において責任を取り辞任することを表明した。
今般の選挙においては野党各党より現政権の外交姿勢が強く批判された形となっており、政権として批判を強く受け止めた格好だ。
また同日労働党の党代表のエルデム・バヤル氏も辞意を表明した。次期代表は3月中の代表選挙により選出されたが、これまで度々代表を輩出した右派左派共に彩色に欠き、また党全体が憔悴状態となっていたことから、中道派より女性のジャンダン・ディクメンオウル氏が代表として選出された。
ディクメンオウル新代表は党大会において「野党各党からの批判の声を重く受け止め、労働党の立て直しを断固として進めていく」と決意を表明した。
また新首相については連立相手となった緑の党の要望や党内調整などに基づき、クルディア系のハト派議員と知られるピヤーレ・ヤルグジュ地方院議員(=前ブルシ県議)が選出された。
ヤルグジュ新首相は「自分が持てる全てのエネルギーをこの国に注ぎ、全国民に広く手を差し伸べられる政治を目指す」と意気込みを語った。

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