926年、史上二回目の帝国民会選挙が実施され、その開票結果が公表された。各党の獲得議席数は以下の通りである;
漸進党:103議席(+3) | |
加速党:186議席(+2/第一党) | |
空飛ぶ党:168議席(+66/第二党) | |
ぜんまい党:151議席(-55) | |
メガリ拡大党:32議席(-20) | |
遡る党:95議席(+3) | |
マシナリア党:134議席(-30) | |
色彩党:131議席(+31) |
ベーシックインカム制度の導入を掲げたぜんまい党は、同制度への反応が思ったよりも賛否両論だったためにかえって失速してしまった。それに代わり、ベーシックインカムの欠点をまとめて主張し政府の経済介入を否定した空飛ぶ党に票が流れる結果となった。加速党は第一党となったものの、相方のメガリ拡大党やマシナリア党が党勢を伸ばせなかったため、実質的な発言力は低下したといえる。一方、第二党となった空飛ぶ党は、思想的に近い位置にある色彩党の躍進によってその発言力を大幅に高める結果となった。一連の選挙結果からみて、ぜんまい党が一線を退く中、加速党と空飛ぶ党の間で他党議員が揺れる状態である。議員の中には集合離散を繰り返す小党分立状態を不安視する声も多く、思想的に近い政党との合弁で大政党を築き、安定した発言力を得るべきであるという意見も出ている。