(ポリーナ19年ゲオルギー4年-884年-9月、イヴァングラート通信社電)ガトーヴィチ民主帝国クロヴァーヴイ首相とガトーヴィチ・ツァーリ国サバーキン首相は10日、イヴァングラート県スヴャトホースト国際会議場における首脳会談に臨み、6時間に亘る会談の後、共同記者会見を開いて「スヴャトホースト合意」を発表した。合意内容は以下の通り。
【スヴャトホースト合意】
- ガトーヴィチ民主帝国とガトーヴィチ・ツァーリ国は内戦の終結を宣言する。
- 885年末迄に全土で帝国議会の再選挙を行う。
- 帝国議会の再選挙の結果、君主制を維持することが決定した場合、ヤルルィーク君帝陛下はインターリ大公女殿下に譲位し、以降長子相続を行う。
- ガトーヴィチ民主帝国とガトーヴィチ・ツァーリ国は統合する。
関係筋曰く、
「首脳会談は、まずサバーキンがクロヴァーヴイに対し、居住施設への砲撃を痛烈に批判した。クロヴァーヴイはインビーリェヴァ為政院による砲撃を『最悪の過ち』として謝罪した上で、好戦的なツァーリ党を宥める様に和平を提案した。ここでツァーリ党が検討の為休憩を要請した。2時間に亘る検討の末、ツァーリ党はインターリ皇帝陛下の君帝即位が確実になされるのであれば、反攻を行わない旨を確約した。ここが首脳会談の峠であったと思う。」
民主帝国とツァーリ国の選挙結果を見た場合、帝国民の1/4以上がガトーヴィチ共産党を支持するという空前の共産党人気の中、君帝制の存続を含めて、波乱を呼ぶ再選挙となりそうだ。