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超越連盟、総選挙要求決議案を提出断念

1170年2月22日付〈中央通信〉

 超越連盟が、20日までに本年末に共和国議会のすべての小選挙区から選出された議員の任期を終了して選挙を行う、いわゆる「総選挙要求決議」案の提出を断念していたことが分かった。サンディカリスト連合が当該決議への不支持を決めたことで、決議案の採択が事実上不可能になったことを受けての対応とみられている。超越連盟は共和国議会の過半数にわずかに届かない282議席を確保しているが、決議案の採択には78議席を有するサンディカリスト連合の支持が事実上不可欠であった。しかし、サンディカリスト連合が昨年末までに超越連盟との協力を当面見送ると判断したことにより、超越連盟の主導する政治改革と、その円滑化のための総選挙の実施は困難な情勢になったとされており、今回これが明確になった形である。
 本件に関連して、サンディカリスト連合のタラン・コーサイト代表は、「”中道、平等、地域”という、超越連盟の掲げるいわゆる三原則は、我々カルセドニーの市民にとっての共通の基盤である社会主義の理念に友好的ではない態度を示していることは言うまでもないが、いわゆる海外の『超越主義』との比較という意味合いでも、エント・アベンチュリン生産搬送配給委員長とその支持母体である円環派のご都合を反映した弥縫策のようなものであり、彼らとの協力は超越主義に可能性を感じている労働者のためにも資するものではない」という立場でサンディカリスト連合内で意見の一致が見られたと説明し、超越連盟と距離を置く方針を改めて強調した。

内務公安委員会、住環境委員会本部を捜索

1171年5月18日付〈中央通信〉

 17日深夜、内務公安委員会はクリソプレーズ市内の住環境委員会本部を捜索した。内務公安委員会、住環境委員会はともに現時点で状況について説明を行っていないが、アリン・アメシスト報道局長が共和国議会内で記者団に対応し、内務公安委員会による超越連盟への弾圧だと指摘した

内務公安委員会、トード住環境委員長以下委員会幹部の拘束を発表

1171年5月19日付〈中央通信〉

 18日、クルネ・カーネリアン内務公安委員長は、トード・アゲート住環境委員長以下、住環境委員会幹部12名を「反社会主義的行為」によって拘束したことを明らかにした。内務公安委員会が同時に公表した説明資料によると、トード住環境委員長は「超越連盟」の意を受けて近年の報道を意図的に歪曲し、委員会主義に対する情報的攻撃を企図したとされている。特に、1160年12月27日の報道で「1135年憲法で明示的に認められていない中央処理委員長による他委員長の指名が行われていた」と社会主義評議会の公式の憲法解釈と矛盾する解釈が事実であるかのように記述されていたこと、1162年3月28日付の報道で超越連盟の発足に際して反社会主義勢力が連盟内部に受け入れられたことが憲法上の義務に違反することに違反することについて明示しなかったことについて強調されている。

※昨日付の本試報道について、内務公安委員会から事実に反する内容が含まれているとの指摘がありましたので、お詫びして訂正いたします。

ペンタ・ブラッドストーン新住環境委員長就任

1171年10月2日付〈中央通信〉

 社会主義評議会は1日、トード前住環境委員長の拘束以降空席となっていた住環境委員長について、ペンタ・ブラッドストーン共和国議会議員を任命したことを明らかにした。ペンタ新住環境委員長はサンディカリスト連合の所属であり、いわゆる「非評議会派」出身の委員長は1020年にエルネ・モスアゲート大統領が反社会主義的行為のかどで拘束され、社会主義評議会政権が成立して以降初めてとなる。社会主義評議会はこれに先立ってサンディカリストを「反社会主義的勢力」の認定から除外することを正式に決定した。
 ペンタ住環境委員長は1148年から共和国議会議員を務めており、サンディカリスト連合が成立する以前から共和国議会の「非評議会派」の中心的議員として知られていた。「労働者の権利を曖昧な概念で塗りつぶすことはできない」を持論としている、サンディカリスト連合内でも特に超越主義から距離を置く議員としても有名で、内部に反社会主義的勢力を抱え込んでいると指摘されている超越連盟に対する強硬な姿勢がシンナ・ウェストカーネリアン中央処理委員長をはじめとする社会主義評議会の主流派からの推薦に繋がったと見られている。
 社会主義評議会は住環境委員会内の反社会主義的傾向を一掃するため、1171年末に同委員会選出の共和国議会議員100人の任期を打ち切り、当該議席に関する総選挙を実施する法案を共和国議会に提出することを同時に発表した。サンディカリスト連合の支持を前提としているとみられ、本法案の成立は確実と見込まれている。

住環境委員会選出共和国議会議員選挙、サンディカリスト連合が改選第一党に

1171年12月25日付〈中央通信〉

 24日に投開票が行われた住環境委員会選出共和国議会議員選挙は、サンディカリスト連合が改選議席の過半数にあたる53議席(改選前13議席)を確保し、改選第一党となった。ペンタ・ブラッドストーン住環境委員長の全面的なバックアップの下で圧倒的な支持を集め、「反社会主義的勢力」からの除外による追い風もあって完勝した。他に、台形派に近い候補が27議席を確保し、選挙前住環境委員会の議席の大半である87議席を有していた超越連盟は20議席の確保にとどまる見通しである。
 サンディカリスト連合は単独で100議席を超え、引き続き社会主義評議会主流派(正方派・台形派)に近い議員と超越連盟の間でキャスティング・ボートを握った状態にある。ペンタ住環境委員長は「大きな勝利だ」と宣言し、サンディカリストの地位を強調した。一方、議席を大幅に失うことになった超越連盟はエント・アベンチュリン生産搬送配給委員長の掲げた「三原則」が支持基盤を損なう原因になっていると指摘する声が上がり始めている。

【政治】住環境委員会選挙は社会主義評議会の干渉によって歪められたものであるとAdvance!紙主張。
【国際】ルクスマグナ共和合衆皇国、イレギュラーの打ち上げに成功。「同国の軍事的強大化がフリューゲルの安定性に資するとは思えない」軍部委員長は警戒を隠さず。
【地域】クリストバライト市、近く行われると想定されている国連本部の決定プロセスへの立候補を検討。

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