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テハネ内務公安委員長大統領に

978年12月22日付〈中央通信〉

 21日に上院が行った大統領選挙上院投票の結果、テハネ・ヘリオトロープ内務公安委員長が23票を集め、22票のチジノ・ジャスパー生産搬送配給委員長を1票差で破って大統領に選出された。テハネ内務公安委員長は連合党中道派系で、トーネ・ユーファストーン大統領の跡を継いで979年1月1日から第11代大統領に就任する。同一党派の大統領が2人連続するのは(間に60年余の大統領制廃止期間が挟まるペレネ・モスアゲート第2代大統領とキウィク・ムトロライト第3代大統領が連続していると考えなければ)共和国の歴史上、旧共和国時代を考慮しても初めてとなる。同じく連合党の自由主義系を代表して一般投票で首位となって上院投票に進んだチジノ・ジャスパー生産搬送配給委員長は圧倒的に不利とされた下馬評から猛烈な追い込みを見せたが、僅かに届かなかった。
 人民党は「チジノは委員会社会主義体制に対する脅威」として党を挙げて壮絶なチジノ生産搬送配給委員長に対するネガティブ・キャンペーンを展開、結果として中央処理・内務公安委員会に所属する上院議員10人全員、他委員会でも委員会社会主義系の上院議員全員がテハネ内務公安委員長に投票した。チジノ生産搬送配給委員長は出身の生産搬送配給委員会の5人の上院議員全員の支持を固めたことをはじめとして中央処理・内務公安以外のすべての委員会に支持を広め、軍部・動力・住環境・外交の計5委員会で過半数の上院議員から票を得たが、人民党系の影響力が強力な中央処理・内務公安委員会に最後まで支持者を得られなかったことが僅差での敗北の結果に結びついた。

テハネ人事、党派間のバランス考慮か

979年1月13日付〈中央通信〉

委員会氏名イデオロギー政党・期
中央処理委員長ケネト・カーネリアン委員会主義人民党・2期
内務公安委員長ロシェニ・ツァボライトサンディカリスム革新党・新任
軍部委員長ヤレン・ウェストカーネリアンサンディカリスム革新党・3期
動力委員長アドリアン・ビニェス・ガルドス国家社会主義南の風・3期
生産搬送配給委員長マイア・トリディマイト自由主義無派閥・新任
住環境委員長ミンス・クリソプレーズ自由主義無派閥・3期
研究設計委員長ナカノ・クリストバライト中道無派閥・新任
技術委員長ギテン・コーサイト委員会主義無派閥・新任
外交委員長タント・スティショバイト自由主義連合党・新任

 テハネ・ヘリオトロープ大統領は12日、978年限りで退任した5人の委員長の後任を発表した。テハネ大統領はもともと中道系の派閥に属しており、イデオロギーに対するこだわりは薄い方と言われていたが、予想通りというべきか新たに任じた委員長もイデオロギー的なバランスを最大限考慮したものとなった。
 自らの後任となる内務公安委員長はロシェニ・ツァボライト上院議員以外全員が退任を表明したことで事実上選択肢がなかったが、それ以外の4人の委員長は委員会社会主義者のギテン・コーサイト新技術委員長から自由主義者のマイア・トリディマイト新生産搬送配給委員長やタント・スティショバイト新外交委員長まで幅広く、僅差での上院投票勝利に象徴されるように未だに政界全体の支持を得られていないテハネ大統領の「配慮」が見え隠れする。無派閥とはいえ委員会社会主義者であるギテン・コーサイト新技術委員長の任命は人民党の選挙支援に対する「返礼」とみられており、留任したケネト・カーネリアン中央処理委員長とともに政界における人民党の発言権を担保する存在になりそうだ。
 一方、ユオン・ウェストカーネリアン上院議員(革新党)との「2択」をギリギリまで迷ったと噂されているタント・スティショバイト新外交委員長は、就任するや否や現国連大使の留任とFUNにおける既存の外交姿勢の「完全な継続」を表明しており、こちらは人民党や革新党の求めていた外交姿勢の転換にはつながらない様子である。テレト・ブラッドストーン前外交委員長のような強力な「同盟拡大」外交は革新党の議会における批判以降沙汰止みになっているが、革新党系の外交委員長就任が阻止されたことでこれを「否定」することにはつながらないと言えよう。

【国際】ヴェールヌイに対する「処分」を巡って総会特別会期論戦。
【政治】世論調査結果、テハネ大統領の支持率72%。一般投票得票より大幅に高く、「連合党の分断解消」効果か。
【社説】同盟理事国に対する重処分を推す新ミルズは国際社会の安定を軽視(人民党機関紙「Atheism」)

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