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別・天がスラヴ国に宣戦 他

別・天がセニオリス・スラヴ国に宣戦/天国軍に被害も

※本記事ではセニオリス・スラヴ国や救国評議会等、軍事クーデターにはじまるセニオリス地域の不当な主体を総称してスラヴ国と表記している

975年1月、ヴェールヌイ社会主義共和国(以下共和国)とヘルトジブリール社会主義共和国(以下天国)は、スラヴ国に宣戦布告。975年4月から、スラヴ国の軍事施設に対する攻撃が開始された。
サンサルバシオン条約機構は972年7月付の勧告において「条約機構軍を編成して、即応体制を整える」とした上で「救国評議会が勧告に従って行動せず、なおもセニオリス共和国の正統な主権主体を脅かし、セニオリス国民に対する人権侵害を継続するのであれば、我々は、加盟国の主権と、その国民の安全の確保という義務を果たす」と表明しており、スラヴ国側が依然として勧告に応じないことから、今回の宣戦に至ったもの。

スラヴ国側も、別天の宣戦に対して「軍の総動員」を表明。975年5月から断続的に天国の北西方面海域に対してミサイル攻撃を実施、これによって天国海軍の艦艇数隻が被害を出した。 また天国北西方面への攻撃の同月には、天国国防軍がスラヴ国総督府を攻撃し、これを破壊している。軍事基地に限定されていた攻撃だが、行政拠点にも行われたことで、戦火がどこまで拡大するのか、予断を許さない状況だ。
天国のレイラ・ローレライ議長は記者会見で「SSS(スラヴ国)が国連とSSpact勧告を履行するまで停戦予定はない」と断言し、強い姿勢を示した。

天国がスラヴ国の武装解除に向けて軍事作戦を継続している一方、同時に宣戦した共和国は、現在のところ目立った動きを見せていない。スラヴ国から共和国に対する攻撃も確認されておらず、国内の緊張とは裏腹に、静寂を保っている状況だ。
宣戦においても、天国政府は「人権侵害を中心とした様々な犯罪行為に終止符をうちー」と強い決意を表明する一方で、共和国は「セニオリス領域の全ての人々や国家人民軍将兵をはじめとした全ての人命を危険に晒すこと、いかなる施設破壊も望まない」として、戦闘回避への期待を滲ませている。
また974年12月には、セニオリス周辺海域に派遣されていた「スヴィトラーナ」が、グムラク港に帰投していたことがわかっている。この帰還は発表されていなかったが、25日未明にピトムニク湾を航行している当該艦を本紙が発見、グムラク港に入る様子を確認した。本紙の照会に対して国防省は回答を避けたが、27日になって「補給の為、スヴィトラーナに対して一時帰投を命じた」と発表した。

本紙解説員
共和国は「速やかな宣戦布告で最大限の圧力」といった主旨の働きかけを、関係国に対し積極的に行なっていたとの話もあり「国連手続きを経た、サンサルバシオン条約機構主体の解決」を目指しているようです。しかし、宣戦後に目立った動きを見せないのは、元より行動する必要性が薄いことに加え、圧力には積極的だったものの、攻撃そのものには慎重だった事が表れている。国内からの反発が予想以上であったことも、政府の判断に少なからず影響を与えているのかもしれません。しかし既に戦端は開かれ、天国軍には死傷者も発生しているわけですから、現在までのように静観し続けることは難しくなるでしょう

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ブルースター紙 発行:フリューゲル暦35121期 975年7月下旬

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