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比例代表制導入へ

969年5月20日付〈中央通信〉

 共和国議会は19日、連合党が政権公約としていた共和国議会選挙の比例代表制導入を定めた一連の法案を可決、970年に行われる次回共和国議会選挙(下院総選挙)から比例代表制が導入されることが確実となった。比例代表制の導入には連合党・革新党両党が賛成していたものの、連合党が600議席すべてを比例代表とすることを主張し、300議席ずつ小選挙区・比例代表を並立させることを主張した革新党との間で合意に至らなかったため、結局は共和国議会の過半数を押さえる連合党が単独で比例代表制法案を通過させる形となった。
 本法案の成立が970年次選挙のわずか1年半前までもつれ込んだのは連合党を中心とした複雑な政界情勢を反映してのことである。比例代表制は少数政党に有利とされており、人革両党が議会の大半を支配する間連合党が長年主張し続けた「悲願」であるが、いざ連合党が単独過半数を確保するとむしろ特定政党が大勝しやすい小選挙区制を維持する方が「現在」世論の支持を最大に受けている連合党にとっては有利であるとの声も上がるようになった。小選挙区制を維持すれば次回選挙において連合党は前回以上の、単独で議会3分の2にあたる400議席を確保する圧勝を期待でき、そうなれば連合党が主導する改憲すら可能になる。このことで、連合党の、特に自由主義派閥に属する議員からは小選挙区制の維持を望む声も上がり始めた。しかしながら、連合党はイデオロギー的な統一を果たしておらず、自由主義派閥、中道系派閥、さらにはサンディカリストの間で「改憲」というテーマに対する合意が得られることが期待できなかったことで結局政界を安定させる比例代表制の導入が選択されることになった。連合党内の自由主義派閥からはこのような「消極的」な態度に失望したとの声も上がっており、比例代表制の導入自体に党内から造反者は出なかったものの、党勢の急膨張に伴う遠心力がここにきて表面化し始めている。

革新党、連合党と「手切れ」、次回選挙は独自路線へ

 960年次選挙において連合党と協力し、連合党の圧勝の一員を作った革新党は970年次選挙においては連合党と協力は行わないことを明確にした。連合党が単独過半数を押さえたことで比例代表制導入などのいくつかの重要法案で革新党の意に沿わない結果となったこと、連合党の近年の外交(SLCNへのリブル・石動招請、ハルィチナーとの相互援助条約調印)について「それ自体は評価するものの」FUN中心主義を揺るがせる切っ掛けとなりかねないことなどをその理由としている。革新党はSLCNの加盟国は現状の4ヶ国で当面とどめるべき」との態度を示しており、さらなる加盟国の拡大を示唆する連合党に対して対抗的な公約を次回選挙に際して掲げるようだ。
 前回選挙で大敗した人民党も岩盤支持層は根強いことから、比例代表制導入によって息を吹き返しており、新制度で行われる次回選挙の情勢は読めなさそうだ。

【社説】燃料危機は転じて福となるか

 ヴェニス株式会社統治領の「ヴェニス・コンプレックス」としての独立に前後して「南の風」とヴェニス社との間で長年行われてきた燃料定期貿易(5億ガロン/2ヶ月)が終了したことで、共和国の燃料需給は一時的に窮地に陥った。外交委員会はこれに対して対烈燃料輸出を2億ガロン削減、ヴェールヌイから1億ガロン、成蘭王国から2億ガロン、ノイエクルス連邦から2.5億ガロンの燃料定期輸入を獲得、さらに民族自治軍管区ハルィチナーとの相互援助条約に伴い8億ガロンの大口定期を確保している。大石動帝国との燃料定期貿易(5億ガロン/2ヶ月)は同国の工業化や同国の商品輸出先となるリブル民主主義人民共和国の商業化の進展次第では近く終了することとなっているものの、共和国の燃料供給はひとまず安定する形となった。
 さらに、この一連の取引先変更は燃料輸入相手国の多角化を推し進め、結果的に連合党の掲げる「経済外交」-ヴェールヌイからの高速鉄道導入、国外観光の積極的奨励などーが前進する形となった。FUN一辺倒でそれ以外の要素をほとんど無視してきた人民党・革新党政権時代の外交とは一線を画する連合党外交は現在のところまずまず成功していると専門家の間では評価されているが、市民生活に直接的な影響がある商品と比べ産業用の燃料供給源の多角化はあまり世論に大きな影響を与えているとはいいがたい。連合党外交は次回選挙で「評価」されるのだろうか?

【国際】瓦国皇太子、旧ミルズ皇アダム氏と会談。ミルズ新体制に対する露骨な干渉に国内では批判も。
【国連】憲章改正に関する憲章改正決議採択さる。憲章改正の円滑化は円滑に進むか。
【経済】ノ連への砲弾定期輸出開始にあたり、軍部・PLC・外交の3委員会の合同組織設立。

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