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ヴェールナヤ君帝陛下戴冠/第51回選挙 自由主義政権敗北 第54代首相に帝国発展党ギンクゴーネン総帥/第21回総会紛糾

【帝室】ヴェールナヤ君帝陛下戴冠

帝居マリヤ宮
Ее Величество Верная Блокнотовна Рисова — Императрица Всеготовитская, Царица Эстерская, Великая Княжна Белоготовитская и Княжна Сазанбергская
全ガトーヴィチの君帝、エステルのツァリーツァ、ベロガトーヴィチの大公女にしてサザンベルクの公女——ヴェールナヤ・ブラクノートヴナ・リーソヴァ陛下

ヴェールナヤ君帝陛下の戴冠式はヴィクトル2年—1041年—12月24日、西イヴァングラート県は帝居マリヤ宮において厳かに挙行された。この佳き日は国民の休日とされ、戴冠式は全局で生中継された。又、フリューゲル各国より貴賓が来瓦された。

  • ルクスマグナ共和合衆皇国 皇 アダム・フォン・ミルズ 陛下
  • ベロガトーヴィチ大公国 ヴォルネスク大公 ウラジーミル・ミハイロヴィッチ・ベロ=リーソフ 殿下
  • セニオリス社会共和国 大統領 ヒルダ・キタロヴィッチ 閣下
  • ヴェールヌイ社会主義共和国 閣僚評議会議長 ヴァシリーサ・ヴィウチェイスカヤ 閣下
  • 普蘭合衆国 首相 ホレス・ハーギン 閣下
  • ロシジュア帝聖平和ドミニウム 中務ソシアート代表 オクサーナ・アドバンシエナ 閣下
  • 民族自治軍管区ハルィチナー 兵士評議会人民代表 閣下
  • カルセドニー社会主義共和国 社会主義評議会議長代理 ケレネ・カーネリアン 閣下
  • ヘルトジブリール社会主義共和国 国家評議会議長 レイラ・ローレライ 閣下
  • レゴリス帝国 総統 ローザ・バルシュミーデ 閣下
  • リブル民主主義人民共和国 国家委員長 阿部宗理 閣下 ラ・フローリド共和国 大統領 リリアナ・バルベルデ 閣下
  • ロムレー湖畔共和国 中央議会議長 フェリシエンヌ・アナイス・ケクラン 閣下
  • セリティヌム共和政 執政官 セルウィウス・ユニウス・サリナトル 閣下
  • カドレン共和国 大統領 閣下
  • カドレン共和国 大統領令夫人
  • ルクスマグナ共和合衆皇国 首相 レンヤ・ミストフォールト 閣下
  • カルセドニー社会主義共和国 外交委員長 ケレト・サードオニクス 閣下

また、各国貴賓を代表し、ヴェールヌイ社会主義共和国閣僚評議会議長ヴァシリーサ・ヴィウチェイスカヤ閣下が祝辞を述べられた。

この度のヴェールナヤ君帝陛下の戴冠式に際し、ガトーヴィチ帝室、神聖ガトーヴィチ帝国政府及びガトーヴィチ人民の皆様に対し、ヴェールヌイの政府と党及びヴェールヌイ人民を代表して、心からお慶び申し上げます。

ヴェールヌイとガトーヴィチとは、他に類を見ない民族的共通性と、交流の歴史を有しております。
折しも本年は、そのような両国が最も連携し歴史的外交成果を挙げることとなりました。そしてガトーヴィチ帝国においては、今まさに戴冠式が執り行われ、新しい歴史の始まりを目撃することとなっています。
この1041年が両国人民の記憶に刻まれる、特に記念すべき年となったことを喜ばしく思います。
我々は今後ともヴェールヌイとガトーヴィチの友好関係を発展させていく所存です。

ヴェールナヤ君帝陛下の御健勝とガトーヴィチ人民の皆様のますますの御繁栄を祈念申し上げます。

フリューゲル歴1041年12月24日
ヴェールヌイ社会主義共和国 閣僚評議会議長
ヴァシリーサ・ヴィウチェイスカヤ

【政治】第51回選挙 自由主義敗北/第54代首相に帝国発展党D. B. ギンクゴーネン総帥

ドミトリー・ボリソーヴィチ・ギンクゴーネン新為政院総理大臣

(ヴィクトル16年—1055年、帝国通信社電)ダーマ・ルスラーノヴナ・ピーカヴァヤ為政院総理大臣は、今後の経済政策について帝国民に信を問うために帝国議会を解散した。これに伴い、第51回帝国議院議員選挙が行われた。与党第一党であった立憲進歩党は大きく議席を減らした一方で、右派帝国発展党が大きく躍進した。立憲進歩党ダーマ・ルスラーノヴナ・ピーカヴァヤ総裁は同党の敗北を受けて総裁職を辞し、新総裁は帝国発展党との連立交渉を開始した。連立交渉は成り、ここに帝国発展党立憲進歩党の右派政権が誕生した。

(ヴィクトル16年—1055年—、帝国通信社電)第1164回帝国議会(臨時会)は25日、帝国発展党ドミトリー・ボリーソヴィチ・ギンクゴーネン(Дмитрий Борисович Гинкгонен, Dmitrij Borisovich Ginkgonen) 総帥を首班指名し、氏は27日、ヴェールナヤ君帝陛下により栄えある第54代為政院総理大臣に任命された。

第51回帝国議院議員選挙結果

【略歴】ドミトリー・ボリーソヴィチ・ギンクゴーネン, Дмитрий Борисович Гинкгонен
西イヴァングラート県出身
学士(政治学、君帝院大学)
ゴラリスト重工業株式会社経営企画課
帝国発展党入党、西イヴァングラート県議会議員(2期)
帝国議院議員選挙イヴァングラート市選挙区当選
〇帝国議院
外政防衛委員、予算委員、環境委員
外政防衛委員長
〇帝国発展党
イデオロギー局、外政局
イデオロギー局長
幹事長
現 総帥

右派の名家・ギンクゴーネン家に生を享ける。先祖には第47代為政院総理大臣(935~955)を務めたボリス・イリイチ・ギンクゴーネン、第27代為政院総理大臣(640~650)を務めたバマク・イリイチ・ギンクゴーネンがいる。

ギンクゴーネン新首相は第1165回帝国議会(常会)において次のような所信表明演説を行った。

「僭越ながら、先の選挙において、連立与党を組むことになった立憲進歩党は、83議席中53議席を失う大敗を喫しました。しかし、立憲進歩党政権は、新生リブル民主共和国の復興や、第21回総会等の対外政策において、決して失敗をしたわけではないものと認識しております。それでは、何が立憲進歩党を下野の危機に至らしめたのでありましょうか? それはすなわち、第50回選挙の当時には輝いてみえた、社会民主党との連立による行き過ぎた左翼的自由主義的国内政策が(怒号、議場左翼)実は帝国民に受け入れられなかったからなのです。(拍手、議場右翼)。この神聖ガトーヴィチ帝国には、歴史に裏打ちされた、優先すべき珠玉のイデオロギーがあるのではありませんか、皆さん!(拍手) 我々帝国発展党・立憲進歩党の連立政権は、長らく政権を担った歴史と責任に思いを馳せ、未来ある若者に、真に輝かしい帝国を受け継いで参ります。帝国万歳!帝国民万歳!ヴェールナヤ君帝陛下万歳!(拍手)」

第1165回帝国議会(常会)にて、第54代為政院総理大臣ドミトリー・ボリーソヴィチ・ギンクゴーネン

【政治】第21回総会紛糾

ルクスマグナ共和合衆皇国代表が提出した「一般理事国の推薦に関する主権の尊重」議題について、フリューゲル国際連合第21回総会は紛糾した。まず、ルクスマグナ共和合衆皇国代表が議題の趣旨を説明し、決議案を提出したところ、セリティヌム共和政代表が決議案の修正を求めて声を上げ、ロムレー湖畔共和国代表がルクスマグナ代表に質問を投げ、カルセドニー社会主義共和国代表が再修正案を提起するとともにルクスマグナ代表の趣旨説明に対する見解を述べるなど、多くの反応が寄せられた。ここで、わが国常駐代表部が「ルクスマグナによるセリティヌムの推薦取消に対する大使召還」の話題を絡めてルクスマグナ代表の原決議案に賛成の意思を表明し、ルクスマグナ代表がセリティヌム代表の修正案に反対したところ、即座にセリティヌム代表が憤激して帝国代表部を批判するとともに、ルクスマグナ代表の意見に再び反対した。帝国外政省は、先般のセリティヌム共和政のBCAT脱退の直接的原因を作ったと目されており、これはガトーヴィチ—セリティヌム対立の存在を俄かに感じさせた。ところがその後、普蘭合衆国代表がセリティヌム共和政代表に質問を投げかけたことを皮切りに、普蘭代表とセリティヌム代表の間で近年まれにみる舌戦が繰り広げられ、総会はそれまでと全く異なる性質をもつことになった。もとより普蘭合衆国外務省は舌鋒鋭いことで知られていたが、本総会の結果、セリティヌム外務省が派遣したセリティヌム常駐代表部もまた、自国の主張を曲げることなく総会の場を二国間舌戦の場にすることをいとわない「民族性」を有することがあらわとなった。さて近年まれにみる紛糾を見せた、リブル民主共和国代表の抑々的発言により鎮静化し、今もなお審議中である。帝国常駐代表部が一度賛成を表明したルクスマグナ原案は、議論の結果幾らか修正されるものとみられており、外政省の見解が一貫性を保ったものとなるのかは注目の的となるだろう。


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