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ルクスマグナ共和合衆皇国に対する公開質問状

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  • #7600

     セリティヌム共和国政府は、ルクスマグナ共和合衆皇国の、我が国に対する非礼と不誠実を憂慮している。
     我が国は、ルクスマグナ共和合衆皇国より、一度フリューゲル国際連合安全保障理事会一般理事国という大任について、何ら説明ないまま推薦を受けていたが、推薦を受けた時点においては、共和国政府の外交活動を評価しているものと好意的に受け止めていた。同時期の国交提案からも、ルクスマグナ共和合衆皇国政府は、我が国との間に友好関係を築く事に前向きであると信じていたし、両国関係がより良いものとなるだろうと期待すらしていた。
     しかし、その期待は裏切られた。ルクスマグナ共和合衆皇国は、一度主権国家の責任において、フリューゲル国連憲章に基づく正当な権利として、我が国を一般理事国に推薦するとフリューゲル国際連合事務局に対して通告したが、その後、フリューゲル国際連合事務局に対しても、そして推薦していたはずの我が国に対しても、推薦先変更に関する説明を欠いたまま、突如推薦先を変更した。もっとも、変更の手続きそのものは、これはフリューゲル国際連合憲章第13条第5項に基づく、何ら問題のない、国連加盟国としての権利である。
     しかし、主権国家が、他の主権国家を推薦するという手続きは軽いものではないと、少なくとも我が国は認識しているし、憲章通りの手続きを経ているからと言って、関係国に対して説明責任を果たさない態度は、主権国家間の関係においてきわめて非礼であり、誠実さに欠けるものである。我が国は、現時点においてはルクスマグナ共和合衆皇国を主権国家として認識している。であるからこそ、その推薦についても、理由なきものだとは思っていないし、推薦してからさほど間も置かず推薦の変更となれば、それなりの理由があるものと承知している。その理由に関する説明を我が国に対して貴国は怠っている。
     我が国がその非を咎めた後も、貴国は沈黙を貫き、今日まで説明も謝罪も何も行わない態度を取っている。我が国はこれを許容する事は出来ず、ルクスマグナ共和合衆皇国に対して以下の公開質問を行う。

     一 ルクスマグナ共和合衆皇国が、我が国をフリューゲル国際連合安全保障理事会一般理事国へ推薦を行おうとした経緯、その意図は何か?
     二 ルクスマグナ共和合衆皇国は、我が国をフリューゲル国際連合安全保障理事会一般理事国に推薦したにも関わらず、突如推薦先を変更した。変更に至った経緯は何であるか? また、我が国に対する何等かの説明が無かったのは何故か? 説明を欠いたままの変更が、我が国に対して非礼であるとは考えなかったのか?
     三 ルクスマグナ共和合衆皇国は、フリューゲル国際連合安全保障理事会の一般理事国に他国を推薦するという行為について、どのような責任のもとで行っているのか。外交当局者の判断のみにおいて行っているのか、一主権国家の代表たる国家元首の責任において行っているのか、いずれであるか。責任の所在を明らかにせよ。
     四 フリューゲル国際連合安全保障理事会一般理事国に推薦するという国家の行為が、一般的にはどのような見方をされるのかという点について、ルクスマグナ共和合衆皇国はどのような認識を持つか。
     五 我が国は今般のルクスマグナ共和合衆皇国の態度に対して、外交的に非礼であると非難し、大使召還を行った。しかし、ルクスマグナ共和合衆皇国は、抗議に対して何等かの反応を示す事もなく、沈黙を続けている。貴国はこのような態度が誠実な態度だと考えているのか。また、貴国は我が国に対して謝罪を行う意志はあるのか。

     以上について、ルクスマグナ共和合衆皇国に対して、公開質問を行う。
     我が国は、ルクスマグナ共和合衆皇国との間でこれ以上の関係悪化を望まないが、ルクスマグナ共和合衆皇国の回答次第で、再び両国関係が友好的なものになる事もあるであろうし、今よりも更に悪くなり得るとも認識している。ルクスマグナ共和合衆皇国の誠意ある回答を期待する。

    #7601

     回答期限を18期後のフリューゲル暦 35419期とする。(※注:現実時間において、およそ3日後)

     フリューゲル暦 35401期 983年 5月初旬
     セリティヌムの全ての州、元老院、国民会、市民の代表者
     セリティヌム共和政執政官 ティトゥス・ユウェンティウス
     Libera Res Publica Seritinum Consul – Titus Juventius

    #7609

    セリティヌム共和国による質問事項について光国政府より以下の様に回答を致します

    一 ルクスマグナ共和合衆皇国としては、セリティヌム共和政を推薦しようとした意図としては、新興国が理事国に加わる事によって、国連安保理の議論が活発する事を願って推薦したもので、それ以外の意図はない。
    二 変更に至った経緯としては、すでにセリティヌム共和政が複数国の推薦を受けており、理事国入りが確実視される状況であったことから、一国でも安保理理事国を増やすべく投票先を変更した。しかし、変更後に連絡を行う予定であったが、説明が遅延した事によりセリティヌム共和政に不信感を抱かせたことは否めず、この点についてはお詫びする。
    三 他国を推薦するという行為については、国連安保理の理事国としてふさわしいという意志表示であるから、一定の責任を負うものと認識している。推薦判断については、外交当局者が推薦先の判断を総合的に行い、国家元首の承認を得ている。
    四 ルクスマグナ共和合衆皇国として、推薦した国が国連安保理理事国に相応しいという意思表示を行っていると見られる、このように承知している。
    五 大使召還からさほど間がなく、対応の協議に時間が掛かった為で、何等かの対応は行う予定ではあったし、抗議に関して重々承知している。我が国としては、推薦を変える事を前もって知らせておけばこのような事態にはならなかったと承知している。全体的に連絡の遅れや、対応の遅れによって、公開質問状を発出させる事に至らしめた事に、遺憾に思っており、この点についてお詫び申し上げる。
     我が国としてはセリティヌム共和政との関係修復を望んでおり、対応の遅れから大使召還となった事を遺憾に思っている。両国間の友好的対話再開のためにもセリティヌム大使の再度の赴任を希望するものである。
     
     ルクスマグナ共和合衆皇国全権代理者 外務大臣 ベルガーナ・フラウンフェルト (Bevollmächtigter des kaiserlichen Staates Lux Magna Concordat Minister für auswärtige Angelegenheiten Bergana Fraunfeldt

    #7610

     セリティヌム共和国政府は、ルクスマグナ共和合衆皇国の回答を確認し、同国政府の推薦の意図と、推薦変更に関する経緯について十分理解出来るものであった事や、推薦行為について責任持って行っていたこと、ルクスマグナ共和合衆皇国政府から謝意を表された事などから、今回の事態は不幸な行き違いによるものであると理解した。
     ルクスマグナ共和合衆皇国の回答は誠意あるものであり、これをもって我が国が有する疑義は解消された事を確認し、今後両国関係を改善するため、ルクスマグナ共和合衆皇国に特使を派遣した。

     ルクスマグナ共和合衆皇国の代表と、セリティヌム共和政の代表は、会談を行った後、下記の共同宣言を行う事に合意した。

    ルクスマグナ・セリティヌム共同宣言

     ルクスマグナ共和合衆皇国・セリティヌム共和政は、今回の公開質問の後、両国の当局者間で協議を行い、互いに多くの誤解があった事を確認し、二度と両国間に不幸な対立が起こらぬよう、関係修復の第一歩として、以下のごとく宣言する。

    1. ルクスマグナ共和合衆皇国と、セリティヌム共和政は、今回の両国間の対立が、互いの意思疎通努力に欠けていた事に起因する行き違いであったと認識している。
    2. ルクスマグナ共和合衆皇国は、一度セリティヌム共和政を推薦した以上、その義務が無かったとはいえ、セリティヌム共和政に対する配慮が無いままの推薦先変更となってしまった事を遺憾に思い、セリティヌム共和政に謝罪する。
    3. ルクスマグナ共和合衆皇国は、推薦先変更が、当事国に十分配慮された上で行われるべき事であると改めて認識し、当事国から理解を得られるよう今後努める。
    4. セリティヌム共和政は、ルクスマグナ共和合衆皇国による国連理事国推薦先の変更時に、一度ルクスマグナ共和合衆皇国に対して推薦先変更に関する経緯の確認を行わないまま、大使召還を行った事について、性急であったと認める。
    5. セリティヌム共和政は、ルクスマグナ共和合衆皇国に対して、再度大使を赴任させる。
    6. 今後両国は、このような不幸な行き違いが二度と起こらぬよう、あらゆる外交チャンネルを通じて緊密な連携を取り、両国間で意志疎通を積極的に行うように努める。

    ルクスマグナ共和合衆皇国全権代理者 外務大臣 ベルガーナ・フラウンフェルト
    (Bevollmächtigter des kaiserlichen Staates Lux Magna Concordat Minister für auswärtige Angelegenheiten Bergana Fraunfeldt)

    セリティヌム共和国行政部外務局長、特使 カエソー・ポンペイウス
    (Director of Foreign Negotiis hendrerit, Seritinum – Kaeso Pompeius)

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