【政治】カリクリャータルスカヤ首相辭意
(916年—イェゴール32年—5月、帝国新報電)カリクリャータルスカヤ首相は2日、ヴォロス宮(首相官邸)において緊急記者会見を行い、為政院総理大臣の職を辞する意向を表明した。2代32年に亘る長期政権の突然の幕引きは、政界に激震をもたらした。カリクリャータルスカヤ首相は辞任の理由について、次の様に語った。
「第一に、スルガ問題への対応の失敗です。私の人権擁護の信念に基づき、スルガにおける人権問題を解決すべく、スルガ調査団を派遣致しましたが、派遣後間もなく内乱状態に陥り、滅亡の淵から救う事が出来ませんでした。第二に、一般理事国としての立場を不安定にさせた事です。FUN加盟国から十分な信任を頂く事ができず、852年より60年以上保ってきた安全保障理事国の立場を喪失しかねない事態を招きました。そして、第三に、経済的失策です。国内の銀需要を見誤り、銀の定期輸入量を拡大した結果、国内の燃料備蓄がしばしば底をつくようになり、経済的混乱を招いてしまいました。帝国の国家順位は史上最高の3位となりましたが、その実情は空虚であるのかもしれません。」
社会民主党の新しい主席を決める選挙には6人が立候補している。選出される主席の主張によっては、社会民主党・労働党・立憲進歩党による中道自由主義連立から、社会民主党・ガトーヴィチ共産党による共産連立への組み換えが起こるやもしれず、俄かに耳目を集めている。
【政治】新主席にオルゴフ氏
(916年—イェゴール32年—5月、帝国新報電)社会民主党は25日、カリクリャータルスカヤ主席の辞意表明に伴う新しい主席を決める党員投票を行い、決選投票の結果、アジ・ゲヴァルトーヴィチ・オルゴフ氏を主席に選出した。
【政治】第45代首相にオルゴフ氏
(916年—イェゴール32年—6月、帝国新報電)第906回帝国議会(臨時会)は1日、社会民主党のアジ・ゲヴァルトーヴィチ・オルゴフ主席を首班指名し、氏は4日、インターリ君帝陛下により第45代為政院総理大臣に任命された。
オルゴフ新首相はセヴェロモルスク帝国大学卒。学生時代は共産党のСГУ支部に所属していたが、共産党の民主集中制に疑問を覚えて離党。まもなく社会民主党に入党した。社会民主主義を標榜し、主な主張は付加価値税の減税等による貧困問題解決、社会保障の充実、同盟国重視、君帝権限の縮小など。ハト派・孤立主義。