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基本法改正案が漸く施行

 981年3月1日を以て御岳山諸島基本法改正案が施行され、国号が「御岳山諸島祭主国」となり、元首の呼称が「巫女長」から「祭主」に変更された。これにより、70年以上経過した御岳大社による暫定統治が終了し、立憲君主制国家としての新たなる歴史が始まった。

 同時に民選院(下院)総選挙並びに神前院(上院)総選挙が公示された。当記事では各院の詳細と現在までに立候補を表明している各政党を紹介する。

民選院

 民選院は各島の選挙区18議席(内訳:御岳島7、大糸島4、別所島・飯山島・篠ノ井島3、小海島2)、比例区40議席の計74議席から成る。下院に相当し、優越的地位を持つ。政府首班である首相は民選院内の指名選挙にて決定する、立法機関の中枢。任期は5年であるが、首相が解散権を有している。

神前院

 神前院は3つの神社(御岳大社・大糸神社・別所神社)の管轄区域を選挙区とした24議席(御岳10、大糸8、別所6)と敗者復活枠の1議席の計25議席から成る。上院に相当する。役割としては祭主の国事行為の承認と民選院で可決された法案の奏上(法案の施行には祭主の署名が必要)の承認(祭主の署名が儀礼的であり、祭主に拒否権は無い)。尚、神前院で不承認となっても民選院で3/5の賛成があれば神前院の不承認とは関係なく、祭主に奏上される。任期は10年で5年毎に半数が改選となる方式の為、今回の総選挙では任期5年の予備当選者まで決定する。敗者復活枠は奇数回の選挙のみの枠で、3選挙区の次点の内最も惜敗率が高い候補を当選者とするもの。

各政党の紹介

御岳自由党(中道右派)

 基本法改正案策定では中心的な役割を担った政党。御岳大社が後ろ盾についており、各地に地盤を持っている。現状の穏健的な政治の継承を掲げている。

御岳社会党(中道左派)

 農家を始めとした労働階級の人々を支持基盤とする社会主義政党。基本法改正案策定時は政教分離を強く主張した。今回選挙に当たっては神前院の廃止を主張している。

御岳共産党(左派)

 御岳山諸島移住時から続く共産主義者政党。首都圏の労働階級に根強い基盤を有する。共産主義国家の建設を最大目標に掲げており、御岳大社からは最も警戒されている政党である。親カルセドニー的であり、基本法改正案策定時の主導権闘争により親ヴェールヌイ派が労働党として分離した。

御岳労働党(左派)

 基本法改正案策定時に共産党内での主導権闘争を経て分派した政党。親ヴェールヌイ的で、SSPactへの合流を主張として掲げている。が、カルセドニーとの友好関係が長い御岳山諸島ではヴェールヌイの認知度は低く、小所帯となっている。

ゾロアスター教民主党(民族主義)

エーラーン人政党。少数民族であるエーラーン人の権利向上とゾロアスター教の地位向上を目的としている。

神道平和党(右派)

御岳大社の一部の急進的な若手巫女が主体となって結成された国粋政党。祭主への権力集中を掲げており、若者の支持を集めている。