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責任セビーリャ成立ほか

【セビーリャ】責任セビーリャ成立。セビーリャによる外交的地位の自主決定に状況整う。

 764年4月1日、「セビーリャ自治政府の設置と権限委任に関する宣言」によってセビーリャ自治政府が発足した。それ以来、今日に至るまで200年もの間セビーリャは自治政府体制を維持している。内政には停滞感がみられるが、もはや往時のセビーリャのように国際社会の不安材料ではなくなったと言える。これらを受け、964年4月1日、自治政府のセビーリャ責任政府への改組が決定され、責任セビーリャ(セビーリャ・レスポンサブル)が成立した。この体制においてはセビーリャ議会を中心に責任政府が完全な内政権を行使するとともに、外交的地位に関しても完全な主権国家の成立を含めたあらゆる決定権をセビーリャ側が保持し、リアライン条約による制限も撤廃されている。
 一方で、セビーリャ側がどのような展開を望むかはやや不透明である。セビーリャ人が独立を望むならば、もはやそれに対する妨げは一切存在せず、セビーリャ議会で決議を通すだけで成就するが、現在に至るまでセビーリャ側からのセビーリャ独立論の発信はなく、ことここに至っても独立を望まない可能性は十分考えうる。ロムレー外交局も、「セビーリャ側の希望によっては自由連合や国家連合を成立させることはありうる」としつつも、「原則論としては、セビーリャ人の意思に委ねられる」との方針であり、今後の展開はセビーリャ人の決断に託された形だ。

【国際】アサンブレテ発足、ロムレー人の声は冷淡?

 964年3月2日、レゴリス帝国ブリンストにてシャーリー・イェーガー総統のもとに旧ソシエテ残存国5ヶ国の首脳が会合し、ブリンスト・ソサエティ/ブリンスト・レーゼルシャフト(アサンブレテ)が開かれた。この場において、ここ二百年以上活動のなかった旧ソシエテは正式に解散し、新会議体としてアサンブレテが発足した。アサンブレテの特徴をソシエテと比較すると、第一に国際社会の代表者というよりもその一部としての自己規定、第二に情報開示の手続の制度化などの透明化の試み、第三に商品レート決議から主観的な認識よりも客観的な判断材料の提供者をめざす姿勢などが見受けられ、国連時代に適合した国際的な首脳会議の形が模索されていると思われる。帰国したアンリエット議長も取材に対し「多くの課題があると思われるが、今後国際社会の中での一首脳会議として、国際社会のさらなる安定に貢献できるような存在となることを期待している」と答えている。
 一方で、ロムレー国民の反応はやや冷ややかと言える。発足が報じられると同時にただちに複数の市民団体がロムレー政府に情報開示請求を行い、ロムレー外交局は正式に開示手続をとることとなったが、これは世論の懐疑的な目が反映されていると言えるだろう。本紙の世論調査でも、アサンブレテについては期待する12%、やや期待する21%、あまり期待しない35%、期待しない17%、どちらでもない・分からない15%となっている。街で聞かれた声として、肯定的なものでは「接点の少ないガトーヴィチとの数少ない交渉の場になりうる」「経済大国から国際経済の景況に関する情報を得られる」などもあったが、否定的なものでは「そもそもロムレーは主要国でないのだから、前提からしておかしい」「安保理やSSoact、二国間外交で十分」「名前を変更してかつてのソサエティにつきまとう悪評を打ち消そうとしているのだろうが、そううまくいくのだろうか」「民族主義の温床なのではないか」「情報公開に不安。大きく編集が施されたものになるのではないか」などの意見が挙げられた。オンライン上では略称のR/O/Aをもとにしたバクロニムによる揶揄も行われている。一方で、「今後の展開次第」「アンリエット現議長の代では結果の出るものではない」など、組織の成否を短期的に判断するのは不適切との意見も見られた。

(その他ヘッドライン)

  • 【経済】食品衛生法改正へ。大規模小売店で販売する食料品に対して消費者へのトレーサビリティ情報へのアクセスの提供を義務化。
  • 【科学技術】都市部の高速走行に最適化された高速鉄道の完成形。新型サプサンの技術仕様に迫る。
  • 【経済】訪路カルセドニー人、過去最高を記録。自然保護区のツアーなど好評。観光局「魅力的な観光資源を提供しリピーターの増加を図る」
  • 【環境】ヌーヴェル・ヌーシャテル湖の透明度、観測史上最高値に迫る勢い。大気海洋局ヴィル・ド・ロムレー南観測所「好天が続いた影響」
  • 【ロシジュア】エレオノラ新代表就任。超越スムージーを愛好する農業畑出身。
  • 【国外】ヴェニス・コンプレックス成立も巨大隕石災害発生。安定はすぐには得られない?
  • 【経済】対瓦通商特別措置終了へ。通商局「報告書に照らし、もはやガトーヴィチ産を名指しで特別扱いする理由はない」

【世論調査】

  • 外交方針について。「永久同盟が主軸であることを忘れるべきでない」62%、「SSpactの関係を深化させるべき」51%、「安保理で積極的に活動すべき」29%、「アサンブレテに注力すべき」15%、「介入主義は慎まれるべき」68%(重複回答可)。

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  • 第6回ISGヘルトジブリール代表宇宙新記録記念金貨入荷。人気爆発の品につき売切御免。(ル・コント古物店)
  • 「国際機関」「マスコミ」「政府間外交」どれもあてにならない!やはり最後に頼りになるのは個々人の間でのコミュニケーション。実はロムレー国内にいるだけでも様々な国籍の人と交流できるんです。古き良き無線電信から、最新の通信機器まで。アマチュア無線の世界へ足を踏み入れてみませんか。(ポワンクール無線)
  • 『Politique numérique』、今月号は「フリューゲルにおける君主政と王朝の定量分析試論」、「鎖国期普蘭における政党制」、「書評『コーデクス主義企業ヴェニス』」など(ロムレー政治学会数理モデル化部会連合会)
  • 海外有力紙主要記事をロムレー語で読み比べ。「ハイネセル・タイムズ」「カルセドニー中央通信」などの超大国大手紙から近年ロムレー人の間で話題沸騰の「ヤドラスコ・ニュース」「ブルースター紙」など、国外13ヶ国18紙にアクセスできます。(La Nouvelle Cigale)

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