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革連両党、トーネ住環境委員長を統一候補に

957年10月1日付〈中央通信〉

 9月27日、革新党・連合党合同で実施された960年度共和国大統領選挙に向けた革連統一予備選挙の結果、トーネ・ユーファストーン住環境委員長がイファン・アメシスト技術委員長を大差で破って両党統一の大統領候補に選出された。人民党はケンラ・アゲート大統領が再選(憲法上認められた自動再選を含めれば3期目)を求めないことからコンナ・モリオン中央処理委員長を候補とすることがほぼ内定しており、この2名のどちらかが961年以降の12年間の大統領を務めることとなりそうだ。
 現行憲法下で行われた最初の大統領選挙である888年以来、共和国の大統領選挙一般投票で1位候補が過半数の得票を得たことはなく、結果としてすべての選挙が上院投票で決着してきた。上院投票で一般投票2位の候補が逆転で当選したケースも数多く、「民主主義を適切に反映していない」との声は特に(改憲から最初の四半世紀にわたって上院に大統領の席を阻まれてきた)革新党から根強く、「一般投票で当選者確定を」の声から両党による統一候補選出が行われた形だ。南の風もこの予備選挙の理念を踏まえて独自候補の取り下げを検討しており、960年の大統領選挙は一般投票で決着する可能性がこれまでにないほど高いとみられている。

年次一般投票1位一般投票2位一般投票3位
888年(革)ラリシ・アゲート(48.7%)(人連)※レテン・ウェストカーネリアン(44.9%)(主要候補なし)
894年(無)ラリシ・アゲート(49.3%)(連)テンク・モスアゲート(24.2%)(人)コーア・トリディマイト(20.6%)
906年(革)シジト・カーネリアン(42%)(連)※テンク・モスアゲート(34%)(主要候補なし)
912年(革)シジト・カーネリアン(不明)(人)ハルシ・サードオニクス(不明)(主要候補なし)
924年(人)イルト・デマントイド(45.2%)(革)※シジト・カーネリアン(42.9%)(主要候補なし)
936年(人)ケシス・サードオニクス(42.3%)(革)クルト・ムトロライト(33.8%)(人)※イルト・デマントイド(19.8%)
948年(人)ケンラ・アゲート(不明)(革)ユンク・ブラッドストーン(不明)(主要候補なし)
現行憲法下で行われたカルセドニー大統領選挙(太字が当選、※は現職大統領)

右派退潮、革新党第一党に

950年12月28日付〈中央通信〉

 27日に投開票が行われた共和国議会選挙は940年に勢力を増していた右派勢力の勢いがしぼみ、連合党は選挙前の議席の3分の1を失い、南の風に至っては940年に得た議席のほぼすべてを失って930年代並の弱小政党に逆戻りする結果となった。一方、革新党が10世紀初頭の最盛期には及ばないものの議席を大幅に伸ばす結果となり、わずかながら議席を失った人民党を押さえて議会第一党の地位を回復したことは国内世論の「外交重視」路線の表れであると言えよう。

※住環境委員会と外交委員会の間の調整不足により、国際版の発信が遅延したことをお詫び申し上げます(編集部)。

ガトーヴィチ・セニオリスで選挙

956年1月20日付〈中央通信〉

 955年前半、神聖ガトーヴィチ帝国・セニオリス共和国両国で国政選挙が実施された。両国の結果は対照的なもので、それぞれの国内情勢を反映した結果であるが、(現在のセニオリス共和国は当時の継承国家としては国際的に認識されていないが)かつて813年戦争で単一の陣営として戦った両国が異なる道を歩んでいることを象徴している。
 955年3月20日に投開票が行われた神聖ガトーヴィチ帝国の議会選挙においては、選挙前に単独過半数を確保していた極右帝国発展党が大敗、過半数は得られなかったものの第一党となった正教保守党が中道右派立憲進歩党と連立政権を発足させた。神聖ガトーヴィチ帝国政府は先の選挙後共産党所属国会議員が逮捕されてその席から追われたことについて、FUN安全保障理事会において「旧ガトーヴィチ共産党員が次回帝国議会選挙に出馬することを阻むような制度的問題は存在しないと理解していただいて差し支えございません。」と発言しているが、今回の選挙においてガトーヴィチ共産党は選挙活動を行った形跡も報じられておらず、事実上解散に追い込まれた模様である。外交委員会はガトーヴィチとの関係について、「現状の友好関係を堅持していく」という立場だが、左派政党を弾圧し右翼による政権独占を図っていると指摘する声は国内には根強く、連合党を中心とした親瓦勢力に対する風当たりはいっそう厳しくなっている。
 一方、セニオリス共和国では大統領選挙こそ中道的な人物と目されるバーバラ・オリーン財務長官が勝利したが、同時に行われた議会選挙では中道左派の社会民主党が議会の単独過半数を確保し、社会民主党内でも左派が右派を議員数で上回った。同国最左翼の共産党も躍進するなど同国政界は左傾化を深めている。同国はSSPactとの関係を深めていることから、外交委員会内では「同国政界の動向が直接的に共和国との関係性を決定づけることはない」との判断が支配的であるが、「国際世論が左傾化している」と指摘する声も上がっている。

【社会】第6回国際スポーツ大会開催、サッカーの「値20点のゴール」を決めたフバル・ブラッドストーン(Fudbal Bloodstone)選手は国民的英雄に。
【経済】経常黒字回復のため商品の過剰輸入を削減。「安定した商品流通は維持される」生産搬送配給委員長
【国際】普蘭合衆国国際社会に復帰。「1世紀前の対立はもはや歴史にすぎない」外交委員長

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