【政治】インビーリェヴァ爲政院 ツァーリ國を砲擊
(ポリーナ18年-ゲオルギー3年-883年11月、イタク通信電)ガトーヴィチ民主帝国インビーリェヴァ為政院は22日、ガトーヴィチ・ツァーリ国支配地域附近への砲撃を開始した。帝国軍は現在までに公園(7,3)、遊園地プラウダ(6,6)、セヴェロモルスク北西部の艦隊(3,4)、(4,3)等非居住地域への砲撃を行い、ツァーリ国側に投降を迫っている。インビーリェヴァ首相が遂に帝国軍を動員した事に対し、両国並立の平和的解決を求める野党労働党(中道左派)、社会民主党(左派)、ガトーヴィチ共産党(極左)はもちろん、正教会並立の平和的解決を求める与党正教保守党(宗教)からも批判の声が上がっている。
【政治】五縣知亊 ツァーリ國入りを宣言
(ポリーナ18年-ゲオルギー3年-884年1月、イヴァングラート通信社電)ガトーヴィチ本島北部のチェーニスク県、ローシスク県、アスタリノイ県、ラヴニーナ県、イノラの5県議会は5日、帝国軍を動員したインビーリェヴァ為政院を非難する決議を採択し、5県知事は同日「対話再開を期し、ツァーリ国に入る」と述べて、ツァーリ国入りを宣言した。これにより、ツァーリ国の版図は北西に大きく拡大した。
【政治】ツァーリ國 民主帝國向け燃料・銀の禁輸を宣言 商品貿易縮小已む無し
(ポリーナ18年-ゲオルギー3年-884年1月、イヴァングラート通信社電)ガトーヴィチ・ツァーリ国は10日、民主帝国に対し、自国勢力下にあるドヴァトリピャーチウラン鉱山及びクミス銀山のウラン及び銀の禁輸を宣言した。これにより、民主帝国勢力下にある帝国最大の工業地帯、ドィーム工業地帯における商品生産能力の低下が必至となったほか、帝国の銀輸入相手国・燃料輸出相手国は、「全ての銀をコリツォーへ(ツァーリ国支援)」と「全ての銀をヴァダーコイへ(民主帝国支援)」の間で判断を迫られている。今年5月以降の商品輸出に大きな影響が及ぶことだろう。
【解説】内戰の展望
事ここに至りて、建国457年を迎えた我が国は史上初の内戦に突入したと言える。北方5県のツァーリ国入りは、軍事力を行使した民主帝国政府・インビーリェヴァ為政院への反発と、軍事力で劣るツァーリ国にくみすることで平和的解決を図ろうとするバランス調整の側面が大きく、真にツァーリ国の有利に働くかについては判断が難しい。現在、民主帝国政府は軍事的優位にあるものの、燃料及び銀の不足、商品生産能力の低下、商品輸出の不履行に直面している。一方、ツァーリ国は燃料及び銀には不自由しないものの、勢力下の工業地域が小規模であることや、元々の狂信的な「親衛隊」に加わる勢力下の旧帝国軍を掌握こそすれ上手に動員できていないなどの問題を抱えている。恐らく民主帝国に物資の支援が来れば民主帝国が全土回復するだろうし、ツァーリ国に軍事的な支援が来ればツァーリ国が席巻するだろう。幸いにも、両国軍の理性的な働きにより、民間人への被害は最小限に抑えられている。一刻も早く内戦が終結して欲しいものだ。
文責:エフゲニー=ゲオールギエヴィチ=ラジオフ
【政治】ツァーリ國政治機構固まる
(ポリーナ18年-ゲオルギー3年-884年2月、皇国新報電)ガトーヴィチ・ツァーリ国政府は15日、同国勢力範囲の著しい拡大と、内戦の長期化を踏まえ、従来の「民主帝国の政治機構の吸収」の方針から、「民主帝国の政治機構を参考にツァーリ国の理念を実現する」方針への転換を発表した。ツァーリ国為政院の下に、宮内省、法務省、外政省、大蔵省、開発省、商工貿易省、文部科学省、厚生労働省、逓信省、内政省、農林水産省、軍部省を設置。各省庁に西イヴァングラート県、セヴェロモルスク県、ヴァルヴァルストヴォ県、中央ガトーヴィチ県、コリツォー県の役人をあてがい、インターリ派会長のレフ=フョードロヴィチ=ゴールデンベルク氏が臨時為政院総理大臣に就任した。また、884年度末迄に選挙を実施し、ドゥーマ議員150人を選出する予定だと発表した。関係筋によると、ツァーリ国はツァーリの権威的・宗教的徳によってまとめられた、地方自治の進んだ連邦国家を指向し、中央集権的な民主帝国に対抗する方針だという。