テロ組織とほぼ何ら変わらない声明
イスタシア地域を統治すると主張する自称イスタシア臨時政府は、帝国が先般示した制度上の懸念に対し、極めて敵対的かつ挑発的な内容を含む声明を発表した。声明では、イスタシア側が先日公布した政令において「アイドル性を欠く君主制」を国内方針として定めたと説明しつつ、当帝国による提起を「傲慢」「被害妄想」などの言葉を用いて非難した。さらに声明は、以下の過激な措置を一方的に通告している。
ルーンレシア国民のイスタシア地域への立ち入りを全面禁止し、侵入者を「駆除する」と明言。
帝国との外交・貿易関係を「未来永劫」断絶。
今後の帝国からの要求すべてを拒否し、追加要求があれば「帝国領をミサイル実験場として活用」すると威嚇。
この内容について帝国外政府高官は、「帝国が示したのは制度面に関する懸念である。臨時政府の声明は、暴論であり、主権国家間の対話を破壊する、それこそ愚行である。まさに最後通牒のようではないか。」とコメントした。
政府関係者の間では、イスタシア側が長年の政治的混乱と内政不安を背景に、外部へ強硬姿勢を示すことで求心力を得ようとしている可能性を指摘する声もある。また、臨時政府の統治正当性も非常に疑われる。
セニオリス、イスタシアと片務的安保締結
かの声明を帝国が警告した後、セニオリスはイスタシアと片務的安保条約を締結した。外政府からは「セニオリスは何をもってあれを守るのか、さっぱりわからん」とする声が聞かれる。セニオリスはかの声明を容認、肯定していることにおいて他ならず、仮にも同盟理事国のやることなのかとの声が政界からも上がっている。
戦争間近か?
セニオリス、イスタシアとの戦争は間近に迫っていると言わざるを得ない。この事態に宰相閣下は「この際、もはや腹をくくるしかない。恐らく彼らの目標はルーンレシアの無力化、及びアイドル君主制というおぞましい代物の容認と、イスタシアへの不干渉であろう。アイドル君主制を認めるぐらいなら帝国は滅ぶまでやろうと政府では話がついた。」と語る。また、外政府高官は「セニオリス率いる陣営が出てきて、ルーンレシアを滅多打ちにする算段ならそれまでだ。ただ、我が帝国は理念を曲げてまで講和する気はない。また、あのような声明を認める国が率いる陣営を国際社会が何もしない、出来ないならそれまでのフリューゲルだ、それまでの国際秩序だ。そのような世界でルーンレシアが生き恥を晒すこともないだろう。何より、両陛下に申し訳ない。」と述べた。