第55回選挙で与党大敗 立進・ガ共躍進
立進、社民に連立要請

(1211年―アルフィーナ14年―イヴァングラート通信社電)第55回帝国議院議員選挙は1211年3月、投開票が行われた。正教保守党(保守)・帝国発展党(右派)がそれぞれ議席を2分の1、5分の1に減らす大敗を喫した一方、立憲進歩党(中道右派)、ガトーヴィチ共産党(極左)がそれぞれ議席を63議席、33議席増やして躍進した。1200年代以降、帝国は銀余剰・燃料不足に伴う商品不渡りを起こしていた。帝国民は、与党の経済政策に大きな審判を下したと言える。
今般の選挙結果を受け、ソーリ・ゴマシオーノヴィチ・クンジュートフ為政院総理大臣は、次の臨時国会までに為政院総辞職することを表明した。
躍進した立憲進歩党は、第3党の社会民主党に連立を要請。社会民主党は、ガトーヴィチ共産党との連立を行っても過半を得ることができないことから、これを受諾するとみられる。
第61代首相にハサキエフ総裁
(1211年―アルフィーナ14年―イヴァングラート通信社電)第1484回帝国議会(臨時会)は4月、立憲進歩党デニス・アルテレーヴィチ・ハサキエフ(Денис Альтеревич Хасакиев)総裁を首班指名した。氏はジーフ君帝陛下により、第61代為政院総理大臣に任命された。
ハサキエフ新首相は、外交を担う外政大臣と工業政策を担う商工貿易大臣に、それぞれ立憲進歩党のマギストラツキー氏とスィリブロヴァ女史を任命した。過剰生産となっていた商品の減産政策や、タンファ問題が影を落とした対WTCO関係の改善、対KPO・ルーンレシア友好、ならびに新しい君主主義への寛容姿勢を打ち出していくものとみられる。
花新大統領に純粋社会主義労働者党カスティージョ氏
(1201年―アルフィーナ4年―帝国通信社電)ラ・フローリド共和国ではパトリシア・カスティージョ氏が純粋社会主義労働者党候補として大統領選に勝利し、第二代大統領に就任した。国際協調と福祉重視の方針を掲げ、穏健左派の立場で国内外に注目される存在となっている。議会選では与党が第一党を維持しつつ、保守党が議席を微増させた。ラフローリド王国は、1180年以来、親ヴェールヌイの純粋社会主義労働者党が第一党を堅持しているが、大ラテン主義と君主主義の復活を目指す保守党も力を伸ばしつつある。近年は帝国の社会民主党においても純粋社会主義勉強会が開かれるなど、その受容が進みつつあり、帝国政界への影響も注目される。