閣僚評議院カリーヨ議長「自由と民主主義に基づく秩序の成立を支持」
共和国政府は、ノイエクルス連邦が要請していたイスタシア地域における独立住民投票の選挙監視団派遣を正式に承諾した。これにより、共和国はカルセドニー社会主義共和国、レゴリス帝国、ヴェールヌイ社会主義共和国、ロムレー湖畔共和国などと並び、投票の公正性確保を担う主要国の一員として、国際的な注目を集めることとなる。
記者団に対し、閣僚評議院エステバン・カリーヨ議長は次のように述べた。
「我々ラ・フローリド共和国は、自由・平等・民主主義の原則に基づいた、新たなイスタシアの建設に全面的に協力する準備がある。封建的な秩序の影響を排し、人民が自らの未来を選択できる制度の確立を、我々は心より歓迎する。」
同時にカリーヨ議長は、外務院および軍務院に対し、派遣される選挙監視団メンバーの選定と準備を進めるよう指示を出したことを明かした。今回の任務は、共和国の外交姿勢と国際的信頼性を示す象徴的な役割も担うものとされている。
外務院関係者の一人は本紙取材に対し、「我々は政治的な立場や結果に対して関与することなく、国際監視団としての実務を粛々と遂行するのみです」と冷静な語調で述べ、共和国の中立的立場を強調した。
なお本紙エル・カバーニャとしては、旧時代的で排他的な封建的制度の復活ではなく、市民の自由と民主的原則に基づいた国家体制の確立こそが、イスタシアの安定と繁栄につながると信じてやまない。
ラ・フローリド共和国による監視団の派遣は、歴史的な転換点にあるイスタシア地域における自由で公正な未来の形成に寄与する重要な一歩となるだろう。
ヴィレンシアに新時代の幕開け――「エスタディオ・ヴィレンシア」竣工
【ヴィレンシア発|1194年4月】

共和国の首都ヴィレンシアにおいて、長年にわたり建設が進められていた大型サッカースタジアム「エスタディオ・ヴィレンシア(Estadio Vilencia)」がついに完成し、今月正式に竣工した。
収容人数は51,500人を誇り、国内では最大級の規模を誇るサッカー専用スタジアムとなる。同施設は、国内プロサッカーリーグ「リーガ・フローリド」に所属する名門クラブレアル・ヴィレンシアの新たな本拠地として運用され、今後のリーグ戦の中心舞台として大きな注目を集めている。
近代的な設計と観客の視認性を重視した構造は、サポーターからも高い評価を受けており、ヴィレンシア市民のみならず全国のファンからも注目の的だ。
さらに、フローリド代表の国際試合開催が可能な仕様を備えており、将来的には他国の代表チームを招いてのフレンドリーマッチや国際大会の誘致なども期待されている。国を挙げてのスポーツ振興政策の一環として、スポーツ文化の発信拠点となる見通しだ。
自治院は記者会見にて、「本スタジアムはヴィレンシア市だけでなく、共和国全体に誇るべきシンボルであり、今後多くの感動と歓喜の舞台となることを願っている」と述べた。
サッカー王国・フローリドに新たな象徴が誕生した。
-1194年6月 エル・カバーニャ紙-