
930年、三回目の帝国民会選挙が実施され、その開票結果が公表された。各党の獲得議席数は以下の通りである;
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今回の選挙では、直前にアーコロジー区域統治委員長アイギアロス・エンハンシナ氏が発表したアイギアロス提案が主な論題となった。アイギアロス提案はアーコロジー区域に関して、自治の不可侵・民会議員の選出権付与・関税の撤廃を求めたものであり、長らく放置されてきたアーコロジー区域の独立性を問うものであった。地方自治を尊重する色彩党はもちろんのこと、加速党やぜんまい党などはアイギアロス提案をおおむね受諾することを公約に掲げ、多くの賛同を得て大勝した。
加速党はメガリ拡大党の吸収に成功したこともあり、第一党を保持した上、大きく議席数を伸ばし全議席の25%を得るに至った。いっぽう、提案の一部受諾か拒絶かで党内不一致が発生した空飛ぶ党は惨敗したうえ、色彩党とのすれ違いも明確化して、大きく党勢が損なわれる結果となった。ただ農業地帯では、アイギアロス提案の受諾で関税が撤廃されればいっそう生活が苦しくなると窮状を訴得る声が強く、遡る党への票の流入が見られた。農村地帯での票獲得を狙って農業推進を掲げる政党の登場も予感される中、今回の民会選挙は閉幕した。