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イスタシア王国

~プロローグ~

遥か昔、不毛の土地と化した地球を飛び立ち、まだ見ぬ惑星に思いを馳せ漂流を続けた船団があった。
道中、彼らは数々の危機に襲われたが、特殊な放射線を浴び不死身となった女王の下に団結し、決して希望を失うことはなかった。
やがて彼らは発見する。碧の惑星、豊かな森が広がる島、新たなる”故郷”を。
長旅に疲れた一行を暖かく出迎えたのは、一面に咲くルッコラの花だった。

概要

イスタシア王国は、フリューゲル歴31360期871年2月9日に成立した立憲君主制国家。イスタシア諸島に漂着した地球からのゲルマン系漂流民を母体とする。未開の島を開拓した経緯から、国民は単一民族で構成されている。不死身といわれる女王を戴き、伝統が重んじられながらも、非常に高度な自由主義・資本主義社会の建設が試みられている。首都周辺はルッコラの産地であり、国民に深く愛されている。

国名 イスタシア王国(椅国・椅子国)
椅(独):Istasia Königreich
英:Kingdom of Istasia
国旗
国章  
標語 王国にルッコラのごとき繁栄を
首都 ラウケフェルト(Raukefeld)
元首 マイル・フォン・イスタシア1世
人口 1万人(31360期・871年現在)
建国 31360期・871年2月9日
政治体制 立憲君主制・議会制民主主義
通貨 ルーコラ(Ru)

国名

宇宙漂流時代に編成された船団のうち、現女王が直接指揮を執っていた船団イスタシアから名付けられた。

国旗

臨時政府発足時に制定。地の色は、宇宙を経て島へ辿り着いたことから、青い空と、豊かな緑の大地を表す2色となっており、その上に配置された白十字は国の平和と安定を表す。国旗の中央に描かれている玉座は、女王の下繁栄する王国を象徴するものである。また、左上には白抜きでルッコラを描いている。

歴史

イスタシア史概略

環境汚染が進み不毛の地と化した惑星地球から、ゲルマン系民族の船団が新天地を求めて飛び去った。フリューゲル歴換算でおよそ400年頃、船団は謎の放射線を浴びた。幸い搭乗員に大きな被害は無かったが、最も強く直撃を受けた一人の少女の体が変異を起こし、不死身の体となってしまう。いつしかその少女は船団最年長の”女王”として、船団を指揮する立場になった。フリューゲル歴834年、船団イスタシアは現在のイスタシア城付近の平原に着陸。同年女王を主権者とする臨時政府が誕生した。860年頃より、国の発展が順調に進んだことを受け、民主主義を導入した正当な王国政府を創設させる機運が高まった。地球時代の立憲君主制を参考に、君主制と民主主義を両立させる制度作りが進んだ。そしてフリューゲル歴871年2月8日、初の選挙が行われ、翌9日には憲法が制定され、イスタシア王国は成立した。

年表

地理

イスタシア王国の領土は複数の島から構成される。首都地域があるイスタシア本島は、領土の7割を占め、国民の多くはそこに暮らしている。
国土の大半は比較的温暖で、本島及び周辺諸島はCfa気候に属する(年降水量は700mm程度)。南部の一部地域は夏に気温が高く乾燥するCsa気候が分布しており、オリーブなど特色ある作物が栽培されている。

州区分

特別市

ラウケフェルト特別市

首都ラウケフェルト単独で独立した州を形成する、政治・経済・文化の中心地。最初の船団が漂着した地点でもあり、一面にルッコラの花が咲いていたことから、イスタシア語で「ルッコラ畑」を表す「ラウケフェルト(Raukefeld)」と名付けられた。

政治

政治体制

国王

イスタシア王国は立憲君主制であり、儀礼的ではあるが議会の召集・解散、首相任命などの国王大権が認められている。直接的な政治権力は持たないものの、首相以下大臣への助言を通じて間接的な影響力は保持している。
現在の国王はマイル・フォン・イスタシア1世であり、不死身なため宇宙漂流時代より女王として君臨している。

内閣

内閣は議会の承認の下成立し、下院により首相が指名され、国王が任命する(与党第一党の党首が指名されるのが通例である)。国務大臣は両院議員の中から首相が任免する。

議会

庶民院(下院)と元老院(上院)の二院制。下院優越の原則の下、内閣不信任決議、条約の批准や予算案の決議などの権限が下院にのみ与えられている。
庶民院
定員200議席、任期は4年であり、国民の直接選挙によって選出される。内閣と対立した際には、内閣不信任を決議できる一方、内閣の要請により解散が命じられることもある。
元老院
定員100議席、任期は8年であり、選挙権は国民が持つものの、被選挙権は世襲貴族または叙勲を受けた一代貴族に限られる。
現在は約6割が各界で業績を上げた一代貴族で占められ、専門性の高い政策に取り組んでいる。

概況

下院(庶民院)会派別所属議席数

871/2/9~

社会自由党 国民進歩党 王国保守党 イスタシア労働党 イスタシア共産党 無所属
127 9 12 50 2 0 200

政策スライダー

政策スライダー
民主的 -◆----- 独裁的 貴族制を存続させながらも民主度は高い。
政治的左派 ---◆--- 政治的右派 現与党の影響もあり、政治的には中道である。
開放社会 --◆---- 閉鎖社会 国内は非常に自由度の高い社会だが、国外との接触はあまり多くない。
自由経済 -◆----- 中央計画経済 社会的市場経済を目指し競争秩序と社会政策を両立。
常備軍 ◆------ 徴兵軍 士気の高い精鋭軍でなければ国土は防衛できない。
タカ派 -----◆- ハト派 自国の防衛こそが重要であり、無用な戦争は国の崩壊を招くだろう。
介入主義 ------◆ 孤立主義 国民はルッコラを敬愛する。

人物

政府首脳陣及び閣僚

(国王) マイル・フォン・イスタシア1世
(首相) レイナ・クロード(社会自由党党首)

政党一覧

社会自由党

結党 861年
傾向 中道~中道左派
国民議会(下院)議席数 127議席(871年現在)
党首 レイナ・クロード(現首相)

現在の与党。自由で活発な資本主義経済と、豊かな国民生活の両立を目指す。独占的企業の抑制や過度なグローバリズムへの対抗を通して、健全な市場競争を生み出す政策を進める一方、個人の権利拡大や社会保障政策の充実化にも積極的である。王制をはじめ伝統をある程度尊重しつつも、多様な価値観に理解を示す。
このような万人に受け入れやすい主張から、国民の大きな支持を集めている。

国民進歩党

結党 870年
傾向 中道右派
国民議会(下院)議席数 9議席(871年現在)
党首 ゲルヴィーン・ヘルダー

新自由主義を掲げる政党。ルッコラ主義批判を行い、国際分業体制への積極的な参画と、外交活動の活発化を訴えている。国民からの支持は低いものの、一部業界・財界から根強い支持を集めている。

王国保守党

結党 862年
傾向 右派
国民議会(下院)議席数 12議席(871年現在)
党首 ディートリント・リートミュラー

女王とルッコラを盲信する政党。社会主義が蔓延するフリューゲルを憂い、半鎖国体制の必要性を訴えている。また、ゲルマン民族は優秀であるとの考えから、ゲルマン民族主義を掲げている。

イスタシア労働党

結党 867年
傾向 左派
国民議会(下院)議席数 50議席(871年現在)
党首 エリザベータ・アードルンク

労働組合運動を通じた雇用問題の解決に携わる他、徹底した社会福祉政策の実現や反差別運動にも取り組む左翼政党。国内の労働者を保護する観点から、ルッコラ主義には肯定的。

イスタシア共産党

結党 868年
傾向 極左
国民議会(下院)議席数 2議席(871年現在)
党首 サムエル・マルカス

現在の王国体制を武力によって転覆し、プロレタリアート独裁を実現させることを目標に掲げる極左暴力政党。世界同時革命達成のため、ルッコラ主義を糾弾。警察当局から常に警戒視されており、過去にはテロ事件をも起こしている。
基本的に暴力路線を堅持しているものの、議席獲得戦略も同時に展開しており、破滅主義者、ニヒリスト、唯物論者などの支持を集め現在2議席を獲得している。

思想・イデオロギー

ルッコラ主義

イスタシア島に漂着直後の民が、立派に咲くルッコラの花を目にし、自らの力で生活の糧を得ようと奮闘したとの言い伝えから始まった思想。他国との貿易に依存せず、自国の資源・人材を最大限活用し国を繁栄させることを是とする。貿易を全て否定するのではなく、余剰資源の輸出や娯楽・嗜好品などの水平貿易には肯定的である。
現在は、社会自由党・王国保守党およびイスタシア労働党がこれを取り入れる一方、グローバリズムを推し進める国民進歩党はこの思想に批判的である。

共産主義

過去地球において1億人もの犠牲を出したといわれる人類の悲劇。元々イスタシア人にこのような終末思想は根付いていなかったが、近年他国民との交流を通じて王国にも流入するようになった。女王とルッコラを愛する王国民はこの思想に嫌悪を示すことが多く、イスタシア共産党は弱小政党の域を出ることはない。

経済

産業

主要企業

交通

鉄道

イスタシア王国における鉄道網は大半がイスタシア国鉄により運営されており、軌間は標準軌の1435mmである。宇宙時代と比較して技術レベルは大幅に後退しており、旅客・貨物とも蒸気機関車がそのほとんどを担っている程である。首都周辺の一部路線には電車も存在するが、木造の車両が吊り掛け駆動のモーターを唸らせている状況。

技術

IRX

システム管理に用いられる人工知能プログラム。宇宙時代に開発され、宇宙船全体のコントロールに使用されたそうだが、現在は資料が散逸したためロストテクノロジーと化しており、新たに作り出すことは現状不可能である。
わずかに残った数機のうち1機を、王国の国土開発シミュレーションに利用できないか検討されている。

文化

料理

ルッコラ

イスタシア王国を代表するハーブで、国旗のモチーフにもなっている。主にサラダや肉料理の付け合わせとして食される他、ソースやドレッシングに加工されるなど、幅広い用途をもつ。

構成民族

国民のほぼ100%はゲルマン系のイスタシア人である。地球時代のドイツ語に酷似したイスタシア語を話す。

外交

国交を有する国とその関係

・現存する国・地域

国名 好感度 備考