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#2011

ミルズ地域の高度な技術ならびに経験を備えた農業労働者を移民としての受け入れを要望する意見書

874年9月16日発
 
書簡をもって啓上いたします。国際連合主導によるミルズ地域の非軍事化ならびに民主化が支障なく進行していることは、
加盟国であるサンシャ独立国にとっても喜ばしいことであります。サンシャ独立国は、本件に関連するすべての人員に最大の敬意を表します。
 
ミルズ地域はS/MGC/DEC/9(いわゆる「9号決議」、以下9号決議と呼称。)により、経済構造の大規模な変更を予定しているものと認識
しております。現在のミルズ地域の労働市場は、約2000万人もの労働者を引き受けることができると一般的に理解されております。
しかしながら、9号決議の予定する同地域の開発計画では、その労働市場は約450万人まで縮小されるものと認識しております。
実に約1500万人ものミルズ地域住民が、その生業を失うことになります。

失業者の増大は、一般的に社会の不安定化を招くと考えられています。ミルズ地域が不安定化すれば、完全な民主化は遠のくことは明白です。
民主主義は人類普遍の理想であり、あらゆる国家はこれに協力することが義務であることは疑いようもありません。独立国政府は、国際連合に
よるミルズ地域の民主化を強く支持し、同地域の不安定化を座視しません。この目的を達成するため、本邦は同地域の労働者を受け入れたいと考えます。

 加えて、本邦は、現在農業の振興を重点的な政策として推進しております。ミルズ地域には高い教育水準と優れたインフラによって裏付けられた
高度な農業労働者が多数存在すると伺っております。そうした労働者を移民として受け入れることは、サンシャにおける農業市場の競争と
イノベーションの促進にもつながり、双方にとって利益になるものと確信しております。 
つきましては、フリューゲル国際連合に対して次の通り要望いたします。
1. ミルズ地域の住民につき本邦を受け入れ先とした移民協定の締結
2. 同1号の達成のために、ミルズ人の国際的地位の明確化 
 以上を申し上げるにつき、重ねて敬意を表します。
トゥア=タネィヒ サンシャ独立国 国務部長官

コランタン=ベランジェ フリューゲル国際連合事務総長閣下