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大国 ルーンレシア

一時世界第三位の国家規模を誇った我が国はある事件によって問題が明らかになったように思える。陛下の失踪による政府機能の停止である。皇帝陛下は不死、または限りなく不死に近い存在であることは我ら臣民にとって常識であるが、それゆえに5年のことを数週間程度と捉えている事例もあったほど時間に無頓着である。さて、憲法上の陛下の権限は非常に多岐にわたる。法案の成立の最終決定権、帝国議会下院の解散権、条約の締結許可など、非常に強力であると言える。つまり陛下が不在の間、政府機能が停止するということではあるのだが、帝国宰相に権限をほぼ委任するという形にすることで対応してきた。が、今回の場合は陛下の権限委任が決定されないまま、陛下が失踪されたことで数年に渡って政府機能が停止した。政府高官は陛下はわざと政府機能停止を停止されたのではないかと語っていたが、真相は不明である。真相はどうであれ、私はまだまだ陛下あっての帝国であり、大国ルーンレシアなのだと痛感させられた。

政府と陛下の微妙な関係

元々陛下はそこまで帝国宰相を筆頭とする政府に対して干渉せず、権限はあるが行使しないという形を取ることで立憲君主制を実現してきた。しかしながら近年の政府には介入されることが増えてきている。カルーガへの参加も陛下が主導されたことは公然の秘密だ。政府機能が集中している首都と宮殿の距離が離れているのは陛下が立憲君主制を重視する立場からだと言われている。が、そんな陛下を軽視する一部の政府高官が陛下を無視するような勝手な政策決定を行ったりしたことと陛下の失踪が重なっているのは偶然ではない様に思われる。我々臣民が思うより政府と陛下の距離は離れているのかもしれない。

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