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KPOに関する帝国政府の考え方とは

 今回の国連での件を経て、皇帝陛下は少しKPOに対し姿勢を変えたかもしれない。というのも宮内省高官によれば1179年4月12日に陛下は帝国政府各省長官、各軍総司令官、4財閥のトップを招集し、緊急会議を行い、KPO及び国連に関する内容を協議されたとのことであり、その際に皇帝陛下から「外交政策の変更を考えている」との発言があったそうである。そもそも下院第一党の帝国自由党はKPOに非常に批判的である。理由は様々だが結局のところそこまで帝国経済、軍事に良い影響をもたらしそうもなくまた、事実そこまで大きな利益があったという認識が帝国臣民にあることが大きいように思う。確かにレゲロとの関係は商品だけでなく砲弾の輸入など、帝国経済になくてはならないし、トータエとの燃料貿易は必要であるから全くKPOのメリットがないわけではないが我が帝国が最重要ととらえるレゲロとの友好関係、貿易関係はKPO発足以前から存在していたことも踏まえれば確かにKPOに入っていることが我が国にとってそこまで必要ではないのではないかということだろう。そして、エーゲ問題の際にも我が国は参戦していないというKPOに入っているものの若干の独自路線を進んだことも忘れてはならないだろう。これは臣民が「エーゲにかかわるとろくなことがない」という声を陛下が聞き入れてくださったためかもしれない。さて、臣民が思っていることの前提を踏まえたうえで今回の外交政策の変更は何を意味するのかを私なりに考えてみる。考えられることは加入当初から上がっていた「KPO脱退論」の採用である。これは不自然な流れでもない。エーゲ不参戦は明らかに軍内部、そして政府上層部のKPOに対する不信の表れではないだろうか。KPOに頼らずとも、我が国がもはや発展途上国ではなく、経済規模だけの国家でもなく、軍事、経済ともに申し分ない大国としてのルーンレシア帝国がもはや揺らぐことはそうそうないだろうという認識を皇帝陛下がお持ちである可能性は十分ある。KPOに関する政策変更が検討だけで終わるのか、それとも「堂々退場」となるのか、我々臣民は帝国の分岐点に立っているのかも知れない。

文責:リント国際放送新聞部記者 ノアベルト

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