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第10回大統領・議会選挙実施 他

1032年9月22日付

【国際】国連事務総長に二人目の共和国出身者 1031年に確定

<北方セニオリス新聞>

ニコリナ・イェリッチ新国連事務総長

1031年1月共和国外務省は、フリューゲル国際連合新事務総長に共和国出身のニコリナ・イェリッチ氏が就任したと発表した。外務省は新事務総長について1021年時点で推薦を通告したとしており、1031年までに対抗する候補者の推薦が存在しなかったため、事務総長選出委員会において無投票で選出された模様だ。

ニコリナ・イェリッチ氏は本誌の取材に「前任のハルクステン=エルステイン氏と同様、国際連合のつつがなき運用のため微力を尽くす覚悟だ」と述べた。

ニコリナ・イェリッチ氏の略歴

女性 49歳(1031年時点)

経歴

982年 セニオリス共和国(当時)ユーダリル県生まれ
1004年 イグナイト大学法学部卒
1009年 同博士課程終了、共和国外務省に入省
1014年 国連常駐代表部
1020年 国連常駐代表部大使(社会担当)

人物評

第5代大統領・第2代首相などを務めたミラ・イェリッチ氏の孫にあたる。
しかし氏は自身のキャリアにおいて祖母の存在は「コネが働いたとの偏見を持たれる」ために「マイナスでしかなかった」と語っており、祖母の存在について問われると「多忙な祖母から受け継げたと明確に言えるのはこの髪留めだけだ」と述べている。
学生時代に国際法について精通し、フリューゲル国際連合の組織運営に深い関心を持ったことが国連駐在代表部大使へのキャリアに繋がった。
自身の私事について明かすことは多くないが、同僚らは「趣味は『広く浅く』をモットーとしているようだ」と証言している。休日には様々な場所に出かけていると言われ、「休日の彼女を訪ねるのは、議会議員を目指すより無謀なことだ」とは同僚の談だ。

【政治】第10回大統領・議会選挙実施 社会党が半数割れ

<イグナイト・タイムズ>

議会・大統領の任期満了に伴う第10回選挙は1027年5月に実施された。

大統領選には現職のイワン・プロシネチキ大統領に、新人3人が挑む構図となり、議会選は野党が社会党の半数割れを目標に社会党に挑んだ。

現職大統領のプロシネチキ候補は前回選挙同様に社会民主党の推薦も受け、前回同様に組織戦の構えで臨んだ。超越同盟は前回選挙で資本主義勢力の推薦を受けようとして敗北した経緯より「超越至上主義」のヤコヴ・ロビッチ候補を擁立し、党支持層を中心に支持拡大を狙った。超越同盟に切り離される格好となった自由民主党・保守党の資本主義陣営からはアントニヤ・ラーゲルクヴィスト候補が、共産党・サンディカリスト連盟の選挙連合からはイバ・オレシュコビッチ候補もそれぞれ出馬した。

これまで共和国では2期を務める大統領が存在しなかったことから、プロシネチキ候補が連選を果たせるかどうかは注目の的となっていた。今選挙においても超越同盟候補は空中戦からの伸びを見せたが、プロシネチキ候補は社会党・社会民主党の支持層を手堅くまとめ、中道層からの支持も得て優勢を保った。

一方、社会党の過半維持の是非が問われた議会選では大波乱の展開となった。1027年までに固有鉱山の落盤が放置されていたとのスキャンダルが選挙中に発覚し、社会党に猛烈な逆風が吹いたからである。

スキャンダルを受けての社会党の対応は完全に火に油を注ぐ結果となっていた。政府は報道当初に「落盤については国有企業により迅速に復旧がされた」とし、「政府として対応に問題があったとは考えていない」と関係各所の調査・遅延の事実も否定した。しかしその後に、鉱山を管理する国有企業から報告を受けた政府がそれを公表せずもみ消しを図っていたとの証言が報じられると、国有企業による管理体制のみならず政府の責任までが問われることとなり、社会党主導の「セニオリス型社会主義」に大きな疑問が投げられる事態となった。批判を受けてゴトヴィナ首相は関係各所の調査にあたることを約束したが、社会党への批判が冷めることはなかった。

最終的に、大統領選挙は手堅い選挙戦を展開したイワン・プロシネチキ大統領が第二共和国史上初の二選目を掴んだ。ロビッチ候補は及ばず、ラーゲルクヴィスト候補、オレシュコビッチ候補は広がりを欠いた。しかし議会選挙では、スキャンダルの影響で社会党は52議席減の75議席と半数を大幅に割る結果となり、野党各党の「社会党半数割れ」という目標が果たされることとなった。超越同盟は24議席増の46議席となり第二党に躍進した。単独で議会半数を制する政党勢力が存在しないのは979年~991年の第6回議会以来。

首相の任命を巡っては、第6回議会と同様に今回も非社会党連立が発足するのかどうかが注目された。しかし連立成否の要であった社会民主党は、大統領選で社会党候補を推薦していたために非社会党の枠組みに消極的だった。また社会党に次ぐ第二党の超越同盟も「超越至上主義」の影響もあって連立政権の実行力を疑問視する向きが多く、非社会党連立構想は頓挫に追い込まれた。自由民主党は2党の動きを「巨大政党を打ち崩す好機を逸した」と批判したが、ある社会民主党幹部は「我々は社会共和国の理念の中で進もうとの考えだが、彼らはそうではない」と自由民主党との距離感を強調した。

社会党は社会民主党との連立交渉に入り、2党は共にゴトヴィナ首相の続投を支持することで合意した。社会民主党中堅は「社会党の暴走に歯止めをかけ、社会共和国を健全な方向へ導く存在として我々の存在は重要だ」と連立の意義を語った。社会党幹部は「これは我々に対しての警鐘であり、12年間を過半を取り戻すための機会と捉えなければならない」と警戒感を示す。今選挙が社会党一強体制の終わりの始まりとなるかは、1039年に判明することになるだろう。

【政治】ダヴォール・ゴトヴィナ首相が2期目へ

<北方セニオリス新聞>

1027年5月、第10回議会は首班指名選挙を行い、新首相に109票を得たダヴォール・ゴトヴィナ氏を指名した。

イワン・プロシネチキ大統領は議会に使命に基づき、同氏を共和国の次期首相に任命した。

なお、同日行われた議会・副議長選挙では議長にエレナ・キタロヴィッチ氏(セニオリス社会党)、副議長にはトミスラヴ・シカティッチ氏(超越同盟)がそれぞれ選出された。

【政治】社会党-社会民主党連立政権へ 第二次ゴトヴィナ政権を読み解く

<新セニオリス通信>

1027年の第10回選挙の結果、第10回議会はセニオリス社会等が半数を割り、政権は社会民主党との連立政権に移行することとなった。

社会党の半数割れは、結党後初の選挙だった979年5月の第6回選挙以来のことであり、社会党の連立相手、ないし非社会党連立政権の成立是非に注目が集まった。しかし連立成立の鍵を握った社会民主党は大統領選の経緯から超越同盟との連携に消極的であり、超越同盟も政治的譲歩に消極的だったために非社会党連立構想は早々に頓挫。社会党と社会民主党という、社会共和国以前からの社会民主主義勢力による連立が成立した。

以下にゴトヴィナ首相による第二次内閣の顔ぶれを示す。

役職名前所属
首相ダヴォール・ゴトヴィナセニオリス社会党(無派閥)
外務長官アントニヤ・シミッチセニオリス社会党(社民派)再任
防衛長官フラニョ・ファーラン社会民主党
法務長官セヴェリナ・ウグレシッチセニオリス社会党(社民派)再任
財務長官ズヴォニミル・ヴィドヴィチセニオリス社会党(社民派)再任
内務長官ティホミル・ペルコビッチセニオリス社会党(社民派)再任
国土開発長官ラドヴァン・トムリャノビッチセニオリス社会党(共産派)再任
教育科学長官イヴァナ・リンドヴァルセニオリス社会党(社民派)再任
経済産業長官イーヴォ・ウーシッチセニオリス社会党(社民派)
資源・エネルギー長官ダリオ・マテシャセニオリス社会党(社民派)横滑り
運輸衛生長官セヴェリナ・オレシュコビッチセニオリス社会党(共産派)再任
農務環境長官イワン・ミロシュ社会民主党
労働長官マリン・リンドロートセニオリス社会党(無派閥)再任
厚生長官カタリナ・マタチッチ社会民主党
行政改革長官ゴラン・シミッチ社会民主党

共産主義を警戒した社会民主党の意向、そして国有鉱山落盤が放置されていたスキャンダルの影響を受け、内閣の人員には幾ばくかの変更が行われた。社会民主党からは4名が新規に入閣し、政権が社会党単独のものから移り変わったことを象徴している。

スキャンダルの影響により、経済産業長官・資源・エネルギー長官は共に交代となった。新しい資源・エネルギー長官には前行政改革長官のダリオ・マテシャが横滑りで就任した。ゴトヴィナ首相はスキャンダルについて「政府として対応に不適切がなかったか調査する」とし、「問題が発覚すれば関係者に適切な処分を下すことを約束する」と公表した。マテシャ長官も「タブーなき調査こそが信頼回復の唯一の道だ」として意欲を示し、信頼回復に向け全力を注ぐ意向だ。

第10回選挙において大統領・首相は同じ顔ぶれとなったが、その内情には確かな変化が生まれた。社会党は失った信頼を回復することができるか、その手腕が問われている。

その他

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