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Exquisite Dream 【国内】 成蘭連邦王国黒石治通国王陛下来訪。ルティーナ公爵と会談。

2013/05/16 22:48:07

【国内】 成蘭連邦王国黒石治通国王陛下来訪。ルティーナ公爵と会談。
【外交】アクアマリン王国、スオミ王国とも元首級会談を予定。
【内政】明日より各国通信システムの復旧見込み。ルーシェベルギアスの扱いは未だ未定。もし登録であれば埋め立て無しでの運用。

== Flugel Another Story vol.2 ======

 フリューゲル最高の魔術機関レメゲトン。
 レメゲトン最高の魔術師。
 不老不死を極めた、レゴリスを統べる黒き魔女。
 誤って強大な力を得てしまった哀れな人間。
 世界の因果の特異点のひとつ。
 その名はリーゼロッテ・ヴェルトミュラー。
 薄暗い部屋。そこにあるのはかつての母星から伝わるゾロアスターの文献。魔術書。魔導書。秘本。聖火。アーティファクト。
 無数の蝋燭が部屋を照らす。香炉からは濃厚な香が立ちこめ、それはこの儀式の主たるリーゼロッテの鼻腔をくすぐる。一体何人分になるかもわからない大量の血による魔方陣の中で、彼女は祝詞を詠い続ける。
 彼女の望むものは更なる魔力。知識、そして若さ。既に彼女は人の限界に達している。ノイエクルスの世界律の中で許される限界まで。
 彼女の力の根源は闇。
 圧倒的な闇。究極にして絶対の悪。止むこと無き堕落。不条理なる運命。あるいは邪神。すべてを汚し、犯し、壊すために存在する忌まわしき力。
 儀式もたけなわ。リーゼロッテの魔力も限界にさしかかった頃、香炉からの煙が魔方陣の中で人に似た姿を取り始める。

「私を召喚したのは貴方? フリューゲルのウィザード」

 煙が全て消えたとき、そこには女が存在していた。純白のドレスを纏った、触れれば消えてしまいそうな、優雅で儚い雰囲気を持った女性。
「我が身に似せて、神は人を作ったというけれど」
「期待外れですか? 貴方が望むなら化け物にもなれますが」
「いいえ。あれっぽっちの生贄で召喚に応じてくれて感謝するわ」
「貴方の抱く絶望が夢魔の門を開いたの。必ずしも血は必要ありません」
「謙遜しなくていいわ、アンラ・マンユの化身。夢魔の王ジャスリー・クラルヴェルン。それで、喚び出したからには世界を破壊してくれるのかしら」
「そんな横着をするにはあと千年は早いです。ウィザード。私は貴方の間違いだらけの召喚に応じたのでは無く、齢にして百年にも満たない幼子の泣き声に、ほんの僅か気が向いたから来たの」
「アンラ・マンユにしては随分と慈悲深いのね。マズダーの宣教師どもの言など当てにならない。でも貴方の存在意義はアンチ・アフラ・マズダーではなくて?」
「私は人間に危害を加えませんよ。人間を殺すのは人間のお役目。私は貴方に望む知識を授けましょう。代わりにフリューゲルに災いを撒き、憎悪と絶望を私に捧げて下さい。世界大戦をみせてください。そして貴方が破滅するとき、その魂は私の虜になる。それでよろしい?」

※上記文書はイメージであり実際の外交に影響を及ぼしません。

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