2008/03/05 13:25:14
===ウルバーノ大統領就任、混乱収まる===
先日行われた大統領選挙は開票の結果、ウルバーノ臨時政府代表が76%の得票を獲得、当選を決めた。
ウルバーノ氏は市民解放軍総司令官として共産党支配下のノイエクルスでゲリラ活動を続けた民主化運動の指導者であり、さらにルキウス執政官の遠縁にあたることもあって絶大な人気を誇っている。
ウルバーノ氏がノイエクルス第4代大統領に就任したことにより共産党独裁政権誕生から20年近くにわたって続いた混乱に終止符が打たれることとなった。
しかしシュトゥルムとの戦争や独裁政権下の混乱によりインフラ整備は遅れ、かつて世界最高といわれたノイエクルスのインフラは壊滅状態にある。
失業率も史上稀に見る高水準を記録しており、ストやデモ活動が各地で絶えない。
ウルバーノ大統領が期待通りの手腕を発揮しノイエクルス経済を迅速に立て直せない場合、最悪第2次共産革命の危険さえある。
国民行動党が大統領支持に回っていることから当面議会運営に支障はないと見られるが共産党から分裂した社会民主党の動向なども気がかりであり、当面政治情勢は流動的となる見通しだ。
===フェアトレード法可決===
3日、国民議会は「発展途上国との貿易に際して当該国開発促進を目的として優遇貿易レート適用を行う事に関する法律」(ニコロ=ベルナルディ法)、通称フェアトレード法を可決した。
これによりノイエクルスが発展途上国と貿易を行う際には最低でも通常レートの2倍支払うことが義務付けられる。
国民行動党の一部議員は歪んだ貿易は途上国経済に悪影響を与えるとして反対に回ったが、議会全体では大多数の議員が賛成に回った。
フリューゲル全体の経済活動が停滞しつづけている現状では途上国の開発を積極的に支援しなければフリューゲル植民自体が壊滅してしまうという強い危機感が法案可決の背景にあると見られる。