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【質問状】『我ら人民』による、ルーンレシアに対する

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  • #13671

    まず、ロムレー人民とは、ロムレー国家そのものであり、湖畔共和国の主権の根源にして共和政体そのものとしてここに立ち、そこにおいていかなる君主や権威にも、あるいは言うまでもなく偶像にも代替されず、また、され得ない。我らが、考え、論じ、筆を取ることをやめない限り、いかなる声明もこの事実を否定できない。

    フリューゲルには君主や権威を国制の基本原理とする国家も、しない国家も存在する。しかし、人民の存在しない国家は存在しない。国制にはそれぞれの人民に応じたものがあり、そして国制とは世代を超えて引き継がれるものであるから、国制の設計と構想とは、熱狂ではなく、慎重さのもとになされてあるべきである。

    さて、我らは、ルーンレシア帝国が先日イスタシア地域に対して発出した声明(以下では「声明」)の文言とその解釈について若干の関心を有し、それがためにルーンレシア帝国の外交担当部署に以下の点について確認すべく、公開質問状を送付する。

    第一に、「声明」は、イスタシアがいわゆる「アイドル君主制」を採用することを断念するよう圧力を加えることを目的とするものと理解してよいか。
    我らは、以下の文言より、そうでないと解釈する余地は小さいと判断する。
    「帝国は、この種の構想が地域的議論として再浮上する可能性自体を深く遺憾とし、当該制度を再び検討及び構想することを一切行う事を許してはならないとの立場をここに明確に宣言する。イスタシア地域はかの冒涜的制度を検討及び構想しない事を確約するべきである。そして、この確約がなされない場合、帝国はその沈黙や曖昧な態度を、思想的容認または敵対的姿勢の表れと見なし、相応の措置を講ずる用意がある。」
    「この警告は単なる意見表明ではなく、帝国の責務に基づく厳正なる勧告である。」

    第二に、「声明」は、イスタシア人民が「アイドル君主制」ではなく君主主義でもない思想と統治形態を持つことに対してもルーンレシア帝国として対立的な態度を表明するものと読めるが、そのように受け取ってよいか。
    我らは、以下の文言の素朴な解釈は、そのような帰結を持つのではないかと懸念する。
    「もっとも、イスタシアにおける責任ある国家再建の試みが、君主主義の理念を正しく理解し、その名にふさわしい体制の確立を志向するものであるならば、帝国は建設的な対話と協調の可能性を模索する立場にある。」

    第三に、「声明」の内容は、イスタシア地域以外での君主政体や非君主政体ないしその構想にも適用されるか。
    我らは、以下の文言について、留保のない一般原則の表明であることから、そのような暗黙の帰結を持つように解釈できることを懸念する。
    「君主とは、国家の存立そのものであり、主権の根源にして国体の象徴である。ゆえに、君主の地位を市場的関心や娯楽的評価の対象とし、権威を人気や感情に従属させる制度は、君主主義の本質的理念を否定するものである。そのような発想は、単なる政治的奇策や文化的表現の域を超え、国家という共同体の根幹を冒涜する思想的犯罪に等しいと帝国は認識する。」

    最後に、本質問状は、「声明」と現在の国際法秩序等との整合性などの論点について、何らかの立場をとると表明するものではなく、諸人民のあいだでの議論のために資料を提供することを目的とするものであって、共和国の同盟国や友好国に対しても何らかの外交的意味を持つものではないことを言明する。

    『我らロムレー人民』事務局長 バルテレミー・シルヴェストル・モラン

    #13672

    まず、フリューゲルには君主や権威を国制の基本原理とする国家も、しない国家も存在し、国制の設計と構想とは、熱狂ではなく、慎重さのもとになされてあるべきであるとの基本的認識を、ルーンレシア帝国は共有している。

    第一の質問に対してまず回答する。提示された文言に基づき、「声明」がイスタシア地域に対し、いわゆる「アイドル君主制」という冒涜的な統治形態の検討および構想の断念を促す圧力を目的とするもの、と解釈することは、その通りである。

    第二の質問に対して回答する。我が帝国の声明が、イスタシア人民が君主主義ではない統治形態を持つことに対しても帝国が対立的な態度を表明するものと懸念されている。この懸念は、我が帝国の真意を反映したものではない。
    当該文言は、もしイスタシア地域が君主主義を志向するのであれば、それは「君主主義の理念を正しく理解し、その名にふさわしい体制の確立」を経るべきであり、その場合は帝国は建設的な対話と支援を行う用意があるという意思を示すものである。
    君主主義を採用しないというイスタシア地域の選択に対し、帝国が対立的態度を表明する意図は一切ない。

    第三の質問に対して回答する。「君主とは、国家の存立そのものであり、主権の根源にして国体の象徴である。ゆえに、君主の地位を市場的関心や娯楽的評価の対象とし、権威を人気や感情に従属させる制度は、君主主義の本質的理念を否定するものである。そのような発想は、単なる政治的奇策や文化的表現の域を超え、国家という共同体の根幹を冒涜する思想的犯罪に等しいと帝国は認識する。」という文言は、非君主政体を対象とするものではなく、あくまで君主政体を基本とするとしている国家において、その基本原理を冒涜する思想に対する帝国の普遍的な見解を表明したものである。
    したがって、君主政体を名乗るのであれば、帝国はそのような基本原理を堅持するものと解釈して構わない。
    しかしながら、本声明は、イスタシア地域の特殊な状態をもとに発出されたものであり、その効力と具体的な措置は、イスタシア自由契約共同体領域のみに適用されるものである。

    ルーンレシア帝国外政府長 シェーラ・アレクシス

    #13674

    まず、真摯な回答に謝意と敬意を申し上げる。
    また、国制における基本的認識において共有していることを、喜ばしく感じる。

    ご回答より、我らが共和主義と共和政体に対する脅威に対して覚えるものと同じものをルーンレシア当局が君主主義と君主政体について持つのであろうとその対称構造を推察し、ルーンレシア当局の立場を拝察する。
    我らは、君主政体の原理について論評する立場にないし、イスタシア人民が君主主義を志向するかしないかについていかなる権能も有していないが、回答の内容より、「声明」が、フリューゲルの共和主義と共和政体にとっての脅威とならないことを確認したため、ここにその旨をお知らせする。
    我らは、ルーンレシア当局の立場を十分理解し、尊重する。

    我らはイスタシアの事態について引き続き関心をもって注視するものの、以降、イスタシア問題において我らが何らかの行動を起こすことも影響を及ぼすことも、もはやないだろう。

    『我らロムレー人民』事務局長 バルテレミー・シルヴェストル・モラン

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