平和を愛好する諸国民を代表すべき国連安保理各理事国代表は、アレ決議の法的規範性を擁護すべく努力し、圧倒的大多数による賛成を得たにもかかわらず、決議案は空しく否決されるに至った。
反対した理事国は、当事国であるトータエを除けば、ただセニオリスのみであり、ただの一国による反対によって、過去数百年にわたって世界の平和を守ってきた法規範が、紙屑と化したのだった。
吾人は国際社会の平和と安定のため、新たな局面に対応する体制を速やかに構築しなければならない。
某国に「独裁権」を与える不合理
そも、拒否権とは何たるや。国連決議の実効性を担保するためには、畢竟各同盟間の合意乃至不反対が必要不可欠であり、これなくして、国連安保理の機能は果しえないという現実から出発して成立している制度である。
しかるに、今般拒否権を発動した国家は、国連決議の実効性を担保するのに必要とされる、「同盟」と呼ぶに値する勢力を代表しているのであろうか。
古くは自同盟が選任した同盟理事国の賛成せし安保理決議に対し、同盟内不一致の醜態を晒し、現在も一般理事国の投票に当たっては自同盟からの選出を放棄して他同盟の票田、草刈り場に甘んじ、甚だしくは他の同盟理事国を自同盟の「オブザーバー」として招聘、ご意見を仰いでいるご立派な主体性に至っては、笑止である。
拒否権を付与される同盟理事国の席を占めるべき同盟としての実態が存在しているとは、到底考えられず、かかる同盟理事国による拒否権行使は、かの同盟理事国が安保理において「独裁」をしたものとして、批判を受けるに値するだろう。
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「同盟理事国」既得権化を許すな
選挙区制度の存在する国家においては、民意代表を選出する主体としての実態を伴わないにもかかわらず、代表枠を既得権益として留保し続ける選挙区を「腐敗選挙区」と呼ぶ。ならば、同様の同盟理事国枠については、「腐敗同盟」とでも呼ぶべきだろうか。
他方、今般のアレ紙屑事件においては、新興KPOが「同盟」としての存在感を発揮した。全部盛り国が安保理にオブザーバー招致されたことで、KPO内の見解、意見の一致がとられているか、国際社会が固唾をのんで見守る中、KPOの表現は、統制の取れた陣営として評価するに足るものであり、また、加盟国も5か国を数え、同盟としての実態を具備していると評価できる。
国際平和と協調を重んじるリブル軍民は、「腐敗同盟」が既得権益の上にあぐらをかき、当事国を除く理事国一致賛成の決議案を一国の反対、「やだ」の一言により葬り去る「独裁」に反対し、国際社会の発展を担い得る勢力の振興を歓迎する。
アレ決議が白紙となった世界新局面において、リブル軍民は、新秩序の建設に向けて邁進する決意を有している。