2017/03/01 20:23:59
[b]【速報】大統領府、リヨネ大統領の老衰死を長期間隠蔽していたことが発覚[/b] リヨネ大統領が共和国議会での演説で3Dホログラム映像を用い、本人が議会に出席していなかった問題で、本誌記者が大統領府に潜入、地下室で冷凍状態になっているリヨネ大統領を発見した。この恐るべき事実の発覚をうけて、共和国警察は大統領府の家宅捜索を強制執行、大統領府全体がリヨネの死を十数年間にわたり隠蔽していたことを裏付ける書類を大量に押収した。
リヨネの死の隠蔽の真相はいまだ不明だが、大統領府のメンバーほぼ全員がこれに関与していたとみられ、国内には動揺と衝撃が広がっている。また、ここ数回の大統領選挙でほとんどのテレビ出演を拒否するようになったリヨネ大統領が、国営放送のみ出演を続けていたことから、国営放送もこの事件に関与していたとみられている。さらに、これまで国政に参加していなかった労働党を除く各党の議員が過去の議会でのリヨネのホログラム演説に気付きながら指摘していなかった可能性が高く、これらの政党の議員にも疑惑の目が向けられている。
レンデ・アゲート労働党書記長は3月2日、自らが大統領の資格を獲得したとして「勝利宣言」を行った。レンデは700年11月8日に行われた第9回大統領選挙で時点で敗れていたが、勝者のリヨネ・アメシストが選挙の時点ですでに故人であったことから、「リヨネには選挙の出馬資格がない」として、自らが大統領の資格を得たと判断するのがふさわしい、と主張した。その一方で、今回のスキャンダルについて「異常な事態だ」とし、もし大統領選挙がやり直されるのであればそれに従い選挙に出馬するとも述べた。
一方、大統領府は「リヨネ大統領が亡くなったことは事実だが、それがそのままリヨネの大統領資格喪失につながるわけではない」などとし、既に死亡しているリヨネ大統領が「710年の選挙の時点まで大統領の地位にあることがふさわしい」と主張している。
警察の発表によれば、リヨネ大統領の死因は老衰だがその遺体は冷凍装置で長期間保存されていたため死亡時期の断定が難しく、「10~20年前」とまでしか推定できなかったという。リヨネの活動を振り返れば、678年のアウクシリア条約の調印式には確実に“生きた”リヨネ大統領が出席しているが、これ以降リヨネは事実上演説の時にしか姿を現さなかったため、これまでの演説がことごとくホログラム映像であった可能性が高いとなると、これ以降“リヨネが生きていた”と断定できる時点は存在しない。ただ1回、684年のヨリクシ共和国建国50周年記念式典における演説は国際社会の各国代表の前で行われているため、これをホログラムで済ませるには諸国、特に会場であるヨリクシ共和国の協力が不可欠であるため偽装は困難と考えられている。つまり、リヨネは死後最長17年程度と推定できる。