2014/10/05 20:48:18
【鎖国開放令を祝して:我々は考える葦である】
燦々と照らされる帝都において、1月14日、メヒティルト皇帝陛下による勅令が下された。我々臣民が常々待ち望んでいた鎖国解除令である。レッセフェールをフランスの重農主義者が唱えたのはいつだったか。とうに数百、いや千年の時を経ているかもしれない。我々はついに帝国諸侯に媚を売ることなく、他国との交易によって自由に、富を手に入れることが出来るのだ。かつてフランスのブレーズ・パスカルは説いた。我々は考える葦であると。大変脆弱で、時勢に翻弄されるが、柔軟に考える思考力と精神力を持ち、不条理にも理不尽にも暴力にも屈することのない葦であると。我々はあの夷狄によって故郷を奪われたが、粘り強く戦い、ついには故郷を取り戻した。今回も同じである。本来持っていた権利を皇帝陛下は諸侯の所有物から我々臣民の所有物へと変えて下った。これは全帝国臣民の運動と闘争の成果であり、大きな前進であり、誇るべき戦果である。我々はガータ・ベルンダ大帝国の臣民の末裔であり、地球の同朋、かつて全ヨーロッパの盟主であった神聖ローマ帝国の臣民の末裔である。その事を誇りに思い、一刻も早くフリューゲル列強諸国に劣らぬ地力を蓄えなければならない。ガータ・ベルンダ万歳。皇帝陛下万歳。ガータ・ベルンダに輝きあれ。
【帝国皇帝の要請:フィンランドに学べ】
フィンランド独立を維持した英雄カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムはフィンランド第5代大統領リスト・ヘイッキ・リュティに説いた。「大国に依存したりその政策に便乗することは、それに背を向けあるいは刃向かうことと同じくらいに危険である」と。いままさに、ガータ・ベルンダはこの訓えを生かす必要がある。帝国産業は脆弱であり、帝国の財政も火の車状態である事は誰の目から見ても明らかであるし、皇帝陛下の政策は妥当極まりないと言わざるを得ないだろう。しかし、現在のフリューゲルの外交関係は非常に危ういバランスの上で成り立っている。一国に依存することは、その国が危機に晒された時、ガータ・ベルンダもまた同様に危機に晒されるということである。一蓮托生の関係になる覚悟がない限りは安易に立ちまわるべきではないし、またその関係が成立するには長い歳月を必要とする。ローマは一日にして成らず。外交関係も同様である。長い目で見た時、ガータ・ベルンダに最も利益をもたらす選択とは何かを吟味し、その上で多角的な観点、あるいは俯瞰視点からフリューゲル外交を見る必要があるだろう。
主筆:ヴァルター・アダルベルト帝都総局長