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【政治】イスタシア地域に臨時政府が樹立 他

【政治】イスタシア地域に臨時政府が樹立

11月16日、臨時首都のラトベイルで式典が行われ、イスタシア全域を掌握したワグナリアPMCから臨時政府への全権委譲が成立した。目下に迫るルーンレシアからの圧力を受け、早急に外交関係を処理する主体の確立が求められたためとみられている。臨時政府樹立にあたり、国外に退避していた社会自由党関係者が一部帰還し、当面の政権運営を担うこととなった。

今回ワグナリアPMCがあっさりその実権を手放したことには、多くの人々に驚きをもって迎えられた。関係者によると、社会自由党との間で何らかの取引が行われ、ワグナリアPMCが今後も国防業務を継続して政府から委託される「合法的な傭兵団」へと変貌したとの見方が有力とのことである。かつて旧セニオリス時代に人々が懸念し恐れた「民間軍事会社の合法化」が水面下で行われたことは、今後の臨時政府の行末に早くも陰りが見えそうだ。かつての首都であったミュンツェン市は現在も都市機能が停止しゴーストタウンとなっており、イスタシア地域の復興には更なる時間を要するとみられている。

【政治】臨時政府、将来的な国家体制の議論に関する政令を公布

臨時政府樹立の翌日、将来的な国家体制に関する緊急の政令を公布した。本政令は、今後のイスタシア地域において採択されるべき国家体制について、現実的な側面から過去において退けられ、そして現在に至るまでその萌芽がみられない「アイドル君主制」に類するものを議論から排除し、他国の干渉を避けつつ円滑な体制成立に向けて努力することを目的とするものである。要点は以下に集約される。

  • 君主にアイドル性は付与せず、その地位と権威は国民の人気・感情に左右されるものではない。
  • 「アイドル君主制」またはそれに類する制度は以後公的な場で扱ってはならず、構想・検討含めて行われない。
  • ただし、これは君主を女性に限定することを妨げるものではない。
  • 君主以外の政治主体(内閣・立法府議員その他の政治家)にアイドル性を付与することもまた、妨げられない。

ゴットフリート・ベーレンス議長は会見で「本法令はあくまで議会等公的な議論の場においてのみ適用されるものであり、一般市民の自由な言論活動に影響するものではないため安心してほしい。ルーンレシアからの干渉は本法令をもって回避できるであろうが、今後もし更に我が国の内政へ突っ込んでくるなら、その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬るしかない」と国民を安堵させながら強気に述べた。

フリューゲル暦 44276期 1229年 11月17日 ミュンツェン・タイムズ

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