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【政治】連邦議会、イスタシア独立報告を承認

(ラ・オリエンテ電)最高評議会は議会に対しイスタシア独立に伴う議会報告書を提出、連邦議会はイスタシアにおける独立の手続きが当初の条約に定められた通り履行された事を確認し、これを承認した。
報告書によれば期間を延長した事もあり住民投票の投票率は80%を超え、一部では封建主義者が住民に対し武器を向けて投票を妨げようとするなどの妨害行為が見られたものの、全体としては投票に支障が出るような混乱もなく住民投票は実施されている。その一方で実施に際して不手際があった事を認めており、具体的には住民投票の実施方法が直前まで決まらなかった事、現地政治勢力との調整不足により投票期間が延長された事が挙げられている。
後者に関してはイスタシアにおける封建主義の強さと法の支配欠如を連邦政府は認識出来ていなかった事、提示された案に対し干渉する想定は当初無かった事、そして時代錯誤な封建制が提示された後に原則を曲げて緊急で折衝を重ねたため期間延長が必要になった経緯が報告書には記されている。
連邦議会での討議では「連邦主権下で行われる投票において封建制が容認される事は無く当初案を却下した事は適切であった」とする意見があったが、一方で「最終的に無政府主義共同体案が採択されており連合帝国案の修正を待つ必要は無かった」とする意見もあり、やむを得ない事態ではあったものの改善されるべきであったとする付帯意見を付ける事で最終的に合意した。なお住民投票実施の方法決定に時間を要した点については「反省点としては貴重だが投票は問題なく実施されており特段問題はない」として特に意見は付けず報告は承認された。
また大衆前進党系の議員からは「六原則は人民の権利を保障する上で不十分であり封建主義者に正しい運命を辿らせるよう求めるべきだった」とする意見も出たが、イスタシア人の自主性を重んじる観点からは少々過激であるとされたのか、これらの意見は最終決議には盛り込まれなかった。

【国際】イスタシアで社会混乱、封建主義者の犯行か

(ミュンツェン電)先日独立を達成したイスタシアにおいて社会の混乱が広がっている。選択された政治体制が封建主義下での抑圧に慣れたイスタシア人にとって困難を伴う事は予想されていたものの余りに早く、これらの混乱はイスタシア人の本質的無能力さか、あるいは投票で戦略的敗北を喫した封建主義者によるサボタージュのいずれかである可能性が指摘されている。
最近では発電所が突然爆発したと報じられており、かつて諸侯軍と呼ばれていた集団や過激な封建主義者がコミューンに従う事を良しとせず盗賊やテロリストに身を投じていると信頼できる情報筋は語っている。住民投票期間中の報道から明らかなように現地の報道機関は封建主義者により運営されており、またコミューンに忠誠を誓った警察や軍の関係者にも封建主義者が多い事から同地における封建主義者の犯罪行為は報じられているよりもはるかに多いのが実情と言えるだろう。
無政府主義勢力は独立時の住民投票で約4割を獲得したに過ぎず、その勝利は特権にしがみついた封建領主と調整能力に欠ける政治家の愚かな断絶によってもたらされており、コミューンの運営は安定したものとは言い難い。
連邦議会は一連の事態を注視しており、連邦最高評議会に対し残留ノイエクルス人やノイエクルス系イスタシア人に何らかの問題が生じる様であれば実力行使を求める決議を全会一致で採択した。

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