メニュー 閉じる

憲法議会選 – 御岳山民主党が第一党

 運命の開票結果はいち早く全土に伝えられた。御岳山民主党社会未来党との争いを制し、なんとか第一党の座を得たものの、過半数には到底及ばず連立が必要だと伝えられた。しかし、穏健派である2党は国家体制の構築を優先して連立して主導権を握る事で合意したがそれでも過半数には届いていない。
 今回予想外の健闘を見せたのが御岳山共産党である。旧来の観光立国による土地開発を強く批判し、自給自足の小規模農業国の建設を主張する彼らの主張は一部農業関係者に受け入れられて大きく支持を伸ばした。野党第一党となるのは明らかであり、今後大きく注目されるであろう。
 一方自由党は戦前の予想に反して伸び悩んだ。党首の舌禍などの問題によって失速したのは誰の目から見ても明らかであった。党内で責任論が噴出する中、選挙直後の内紛はメディアによって囃し立てられる結果となり、さらに自由党への求心力が低下してしまった。
 労働者農民党御岳護国党は何れも多少ではあるが予想よりも議席を伸ばしており、一定の爪痕を残した。
 マイノリティと宗教関係者に配分される15議席はエーラーン人系政党に5議席、アクアマリン人系政党に2議席、御岳大社に5議席、祆教関係者に3議席配分された。

選挙結果
御岳山民主党 57
社会未来党  46
御岳山共産党 34
自由党    26
祆教平和党  25※配分枠5含む
労働者農民党  9
御岳護国党   8
藍玉人協会   2
御岳大社    5
祆教関係者   3 

 選挙結果の公示後に議会が招集され、代理首班となる憲法議会議長の選出投票が行われた。穏健派2党が中心となり、祆教平和党と藍玉人協会が協力する形で御岳山民主党の竹本優輝代表が選出された。竹本新議長は「御岳山諸島に正しく、新しい国の形を作る」と語った。
 政治筋からの情報によれば、国名は穏当で大衆からの支持が多かった御岳山大社共和国となる見込みで、巫女長臺下を「共和国の象徴たる元首」として儀礼的元首にする一方で議院内閣制を採用し、憲法議会から大きくは変えずに配分枠が縮小される方向で進んでいるとの事である。

関連投稿