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ヴェニス・コンプレックス

概要

Venice Complex

貴方が貴方でいられる国、
個性が資産になる国。

人口
1億5000万人

独立
964年6月中旬

公用語
コーデクス#語

首都
エデンシティ

統治形態
AIによる統治

公定通貨
E-Vaミンシェ

主要産業
金融業

元首
V.E.N.I.C.E

国樹
セフィロトの樹

ヴェニスコンプレックスはヴェニス島とその周辺諸諸島一帯を統治している国家の名称です。
ヴェニス島とその周辺諸諸島はフリューゲルの北半球に位置しています。
ヴェニスグループの1企業、セフィロト株式会社が運営する量子コンピューターネットワーク「セフィロトシステム」の統治管理をつけつつ、半独立国家である(セフィラ)が自治を行う連邦制により統治されています。
長らく政治的中立地帯として機能した土地柄、世界中の民族が集まる移民国家であり、世界中から富が集まる金融センターでかつ、フリューゲル国際連合の本拠地が置かれている国際外交の舞台になっています。


政治

統合テクノクラシー思想

ヴェニスコンプレックスはテクノクラート(技術官僚)によって運営される国です。
テクノクラートによる政治「テクノクラシー」は、合理的かつ派閥に左右されない「論理」と「科学」が大原則にあり、中立かつ公平な統治が実行されます。しかし、それは事実なのでしょうか?技術者も人間であり、なんらかの派閥と利害関係により政治は歪められてしまいます。
それを発展させたのがヴェニスコンプレックスの統合テクノクラシーです。

統合テクノクラシーのテクノクラートの正体は、A.I.すなわち人工知能です。
完璧に公平かつ合理的な判断を行うA.I.が、市民ひとりひとりの幸福実現を目的に統治することにより、人間が統治してきた旧制度国家よりも反映した国家を作るという思想です。

人工知能による統治

ヴェニスコンプレックスは、次世代量子コンピューター「CDX-Mk2」を11基クラスタ接続した「セフィロトシステム」により、完璧かつ合理的で中立的な統治が行われています。セフィロトシステムの大目標は、全市民の幸福であり、個性を生かした自由な生活を送ることができるようにすることです。
システムは常に市民の状態をモニタリングし、何を提供すべきか、最適解を導いて市民をサポートしています。

元首V.E.N.I.C.E.

セフィロトシステムが人間相手に対話形式で受け答えできるように作られた対話型インターフェースの名前です。
市民への発表や相談、サポートとして登場し、外国では元首としての顔を担っています。
青に統一されたワンピース姿の少女で表現され、支援AI「くまぼう」を人形のように両手にかかえていることが多いです。おっちょこちょいだが根はまっすぐで市民思いの性格付けがされ、その容貌から国外でも人気があります。

セフィロトノード

セフィロトノードとは、ヴェニスコンプレックスの所有権を細分化した資源の通称です。
多くのノードを保有すると、ヴェニスコンプレックスの外交方針に影響を与えたり、交易に有利な条件を引き出すことができるようになります。
セフィロトノードはヴェニスコンプレックスとの交易取引などで発行され、ノードを利用して他国間の取引も可能な通貨代わりにすることもできます。

現状の保有数は以下ページから見ることが可能です。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vSUktd5vkYmkcGPvlMovOLCdgUL7tWiD3kR4zQecr_g6MCcbNWATQIj-UefStPUM2fDMC0Aq3kZ3Fyf/pubhtml?gid=138929776&single=true


経済

ポスト資本主義

ヴェニスコンプレックスはポスト資本主義を採用しています。
システム管轄下にあるドローンが、市民の文化的な生活を支える仕事をすべて担っているため、市民は生存のために労働をする必要がなくなりました。ポスト資本主義の資本とは個性であり、自己表現です。労働とは、自己の成長と生活の充実のために行われ、お金のためには行われていません。

法定通貨「E-Vaミンシェ」

ヴェニスコンプレックスで流通している法定通貨です。
完全キャッシュレス社会のため、現金はなく、実際の札束などはありません。市民や在留外国人は、各自端末にアプリケーションを入れ、買い物などに使用します。
以上の状態から、市民は必ず口座を保有することになり、在留外国人も口座を作るか、あらかじめプレイペイドカードを用意する必要があります。

システムから生活に必要な物資は提供されるため、資金の使用先は主に「贅沢」や「投資」「事業資金」などに利用されています。

金融産業

巨大な人口規模と、システムが資産を生み出す制度から、市民は余剰資金を投資に回す傾向があります。
そのため、フリューゲルでも指折り規模の金融産業があり、コンプレックスを中心に世界中に投資が行われています。
コンプレックス内には数々の証券取引所がありますが、有名で大きな取引所は下の2つです。

・ヴェニス中央証券取引所
・アクアティアラ証券取引所


外交


安全保障

公式上、軍隊とされている組織は存在しないため、非武装国家である。
システムが持つ防衛機構と、民間警備会社が安全保障を代行している。

防衛機構「ケルビム」

セフィロトシステム直下の防衛機構にあたる。
陸空海3部門に分かれ、その全てが無人兵器によって構成されている。
基本的にセフィロトシステム管轄圏内でしか活動しない専守防衛的な安全保障システムになっているが、非公式に完全自律型ドローンが存在し、管轄圏外(すなわち海外)での活動も可能になっている。

ヴェニス・セキュリティ・サービス株式会社

ヴェニスグループの警備会社。都市内の重要地点などの警備業を担っている。
対怪獣や暴動、テロリストに備えるため、重武装警備員や大型警備船を保有しており、必要であれば海外の市民を警護することが可能になっている。


歴史

前歴

※コンプレックス独立前の時代で詳しく見たい人は、ヴェニス株式会社統治領を参照。
ヴェニス島の歴史は、レゴリス帝国から始まりました。同国の実業家アンドリュー・ハーリーは、国家運営の不効率さに対してひどく不信感を募らせており、営利企業こそが最も効率的に国家を運営できると考えました。彼はレゴリス帝国中の資産家から資金を集め、「カントリー・カンパニー構想」を立ち上げました。構想立ち上げから数年後、当時数千人しか人が住んでいない孤島「ヴェニス島」を買い上げ、「ヴェニス島開発株式会社」を創業します。
764年に創立した「ヴェニス島開発株式会社」と、それが統治するヴェニス島通称「ヴェニス株式会社統治領」は、営業の失敗による暴動や営業権を争って発生した813年戦争などいくつもの波乱を乗り越え、国連本拠地を置く国際社会の中心地として、そして先進国カテゴリに分類される発展をみせ、計画構想の有効性を実現しました。

「シンギャラリティ計画」と独立運動

150年以上も順調な発展をし続けていたヴェニス株式会社統治領ですが、その特殊な地位からくる社会問題が拡大しつつありました。
無主地という国際的地位から、増加する無国籍者と島外逃亡をはかる犯罪者、法がないがゆえの犯罪の横行が多発しはじめました。創業当初に強く持たれていた独立国家に対するアレルギー的な拒否感は200年を経て薄れつつあり、島内では独立国家として生まれ変わる気運が盛り上がりました。新任したCEOカリスト・アロは、これらの問題を解決すべく「シンギャラリティ計画」を立ち上げました。

「シンギャラリティ計画」とは、「AIによる市民生活サービス提供」を目的とした、壮大なAI統治国家構想でした。独立機運と共に、長年開発研究されていた量子コンピューター「CDX-Mk2」がいよいよ完成するというタイミングが重なり、島内に増えつつあったCDX主義思想も重なり計画は実行に移され、創業200周年記念日にシステムの完成をもってヴェニスコンプレックスとして独立しました。

年表

764年 6月中旬:ヴェニス島開発株式会社創立。ヴェニス島のでの経営を開始。
767年 9月下旬:暴動が発生。フィリップ・オルグレンCEOが引責辞任。
767年10月上旬:フリードリヒ・ヴェーバーCEOが就任。
774年 7月上旬:「地上の楽園」計画を発表。
779年 1月上旬:社内組織を一部解体、グループ企業化。島外事業展開を開始
794年 1月上旬:「地上の楽園」計画の完了を宣言。
795年 9月上旬:ジュリアン・ブースCEOが就任。
796年 9月下旬:創始者アンドリュー・ハーリー死去
809年 11月上旬:VSS社の重武装化決議
813年 6月上旬:813年戦争勃発
813年 11月上旬:813年戦争終結
830年 1月上旬:ローザ・クリスティーナ・エメリッヒCEOが就任。
852年 11月初旬:「世界の首都」計画を発表。フリューゲル国際連合施設の誘致を開始。
863年 6月中旬:国連都市が完了。国連関連施設が移設される。
864年 6月中旬:創業100周年祭を開催
880年 2月上旬:ムスタファ・デミレルCEOが就任
830年 2月上旬:先進国カテゴリに入る
952年 12月上旬:カリスト・アロCEOが就任
954年 7月上旬:CDX(量子コンピューター)に経営を代替される案「シンギャラリティ計画」を発表
964年 6月中旬:「シンギャラリティ計画」完成宣言、ヴェニスコンプレックス独立宣言
964年 6月中旬:「シンギャラリティ計画」完成宣言、ヴェニスコンプレックス独立宣言
974年 6月中旬: 都市帯工事完了宣言
978年 8月中旬: 人口が1億人を突破

※このページは改装工事中であり、このから下はまだ改装がすんでいない情報です

 

セフィラ

セフィラシステムを構成する11機の量子コンピューターを指す言葉であり、それぞれが担当する領域を指す。セフィラごとに独自の法と統治方法がとられ、コンプレックス市民は自由に行き来して生活することができる。

番号 セフィラ名 AI 一般名 政体 元首
01 ケテル エヴァルスちゃん セフィロト自動支援サービス 自律サービスネットワーク AI
02 コクマー ヴェニス公国 絶対君主制 公爵
03 ビナー LaaSちゃん レス・プブリカ 合理的合意形成 第一発言者
04 ケセド アイ・エアリーヌ 聖アクアマリン王国 神権政治 少女王
05 ゲブラー オラシオンちゃん 軍事統括第五機関 自律サービスネットワーク AI
06 ティファレト ダイモンくん アーカイヴ・ネットワーク (電脳空間なので政府はない) AI
07 ネツァク ネツァク 尼隻久神宮領尼隻久御厨(みくりや) 神権政治 祭司長
08 ホド 未定 未定 未定 未定
09 イェソド ガヴリールちゃん ガヴリール社会主義帝国 AIシングルトン AI
10 マルクト マルクトちゃん 国連本拠地管理局 自律サービスネットワーク AI
11 ダァト なし ヴェニス科学研究院 合理的合意形成 院長

セフィロト自動支援サービス

セフィロトシステム運営支援者が集まるセフィラで、特殊セフィラの一つ。コンプレックスでは事実上の首都扱いになっている。
自動支援サービスの名の通り、セフィラ内のあらゆる生活をセフィロトシステムが直轄で管理・支援している。そのため、家事すらできない、やる気のない怠け者が多いと偏見を持たれることが多い。一方でセフィロトシステムの維持管理をする職員が集まるため、特別扱いされることが多い。

ヴェニス公国

ガトーヴィチ帝のいとこおいに当たる、バシェリーシク公爵を国家元首に置く国。
国内唯一の民族主義(スラヴ主義)が強くでた国。国教はキリスト正教。CDXが国内の諮問機関として機能している。スラヴ系が多いコンプレックス内ではかなり異色なセフィラだと言われている。
元々はヴェニス島のスラヴ系コミュニティとして機能していたが、旧反政府主義者たちが流れ着くようになり政局が混乱しつつある。

レス・プブリカ

セビーリャ系とロムレー系ヴェニス島民が、彼らの理解するところの「CDX主義」を統治システムに反映させたセフィラ。CDXが直接統治しているコンプレックスとは別の、CDXが人に助言を与える形の政治システムを採用している。
各専門部門ごとに評議会があり、全ての評議会が集まる全大会が政府の役割を担う。国家元首は第一発言者と呼ばれ、議会信仰を行う権限を持つ。評議会はセビーリャ自治政府で一般化している試験を通じた選任方法が行われる。
ヴェニス島外にあるヴェニス科学研究院と協力し、セフィロトシステムの研究開発を行っている。

聖アクアマリン王国

ヴェニス島に集まった宝石信仰者が集まったセフィラ。かつて存在したアクアマリン王国の復興を考えてる。
神託を与える宝玉アクアマリンと、そこから神託を得る少女王を信仰の対象にしている。少女王は20歳以下の女性に限り、アクアマリンからの神託で選ばれる。首都はニューアクアティアラ。時代少女王は生まれた直後に選ばれ、特殊な環境下で少女王になるべく教育を徹底的にうけることになっている。CDXは巫女として神託の支援、少女王の支援をおっこなっているとされている。

 

軍事統括第五機関

ヴェニス島のとりわけ自由主義者が集まったセフィラ。殺人をしなければ何をしても許されるという極端な無政府主義を採用しているため、極度に治安が悪い地域とされている。
このセフィラに入る際は、全員が武器の携帯を義務付けられている。発足後からいくつかのグループが自治を行うようになり治安は安定しつつある。行政権を執行する時は、殺人が起きた時だけである。自由すぎる場所故か、頭のねじが飛んで行ったような考えをする人が多く、年に100件のテロが発生している。
あまりに特色豊かなこのセフィラからか、親が子どもを𠮟りつけるときに「セフィラ05に送っちゃうぞ」という定番文句が生まれたり、頭のねじが飛んだ人を「05民」と呼ぶようになった。

アーカイヴ・ネットワーク

唯一実体が存在しないセフィラ。コンプレックス内の電脳空間を指して呼ばれる。
システム法によりコンプレックス市民がここのアクセス権を保障されているため、全コンプレックスの市民がいつでも入れる空間になっている。

尼隻久神宮領尼隻久御厨

日系人が集まる神権政治国家。CDXを神としてあがめる宗教集団。厳格な身分制度があり、御厨内での警察権は「神人(じにん)」と称する世襲領民が担当している。
氏子は選挙で「氏子代」を選出し、氏子代は「氏子寄合」を組織し、神宮に対する行政面での要求を「尼隻久姫尊」への「祈祷」という形で伝達。祈祷の内容の承認・非承認は「尼隻久姫尊」の意思、すなわち神託によって決定する。

ガヴリール社会主義帝国

ヘルトジブリールの厳格な天使教徒たちが作り、ヘルトジブリールからの移民が集まったセフィラ。
品行方正と伝統を強く押した国風で、服装とルールマナーを強く意識する生活を強いられ、建造物の外見も中近世ヨーロッパ風に統一されている。CDXを皇帝(大天使)と定めたAIシングルトン統治を行い、計画経済で経済を回している。
イメージカラーは白と黄。政府関係者や軍の制服も似たような色を使っている。女性の多いヘルトジブリールから来た人が多いためか女性が多く、国風からついたあだ名は「お嬢様の国」。このセフィラ出身者を「お嬢様」と呼んだりする。

国連本拠地管理局

国連本部がある「フリューゲルセントラル」を中心に、外交官や各国の大使が集まるセフィラ。全セフィラで唯一、コンプレックス外との外交を許される特殊セフィラでもある。
セフィラ内のあらゆる生活をセフィロトシステムが直轄で管理・支援し、コンプレックス外に出張することが多い市民の負担を下げている。国連があるため世界各国の外交官が多く暮らしている。至れり尽くせりなコンプレックスの生活支援になれると元の国に戻った時の生活に戻るのがつらいという声もある。

ヴェニス科学研究院

ヴェニス島外にある唯一無二のセフィラ。国というより科学研究機関。
ロムレー湖畔共和国にあり、コンプレックスシステムの研究開発を行っている。ヴェニス島外に存在する理由は、科学研究院が元々ロムレー湖畔共和国に存在したのもあるが、ヴェニス島外からセフィロトシステムの研究をすることで新しい視点を得るという考えからきている。ヴェニス島内にあるレス・プブリカと協力し、セフィロトシステムの研究開発を行っている。


市民性

自分の意見をはっきりと主張し、価値観の多様性を是とする傾向が強い。
これは移民国家であることが影響している。
建国以前の歴史から「国家」に対する不信感が強く、巨大な権力が個人の権利を規制することに強い拒否感を持つ人が多い。良くも悪くも自助努力を是とした弱肉強食みの強い思想が指示されがちである。そのためか、自衛のために銃を所有する市民が多い。
「既存の考えに縛られるな」という考えから、他国からは「倫理観が壊れている」「何を考えているのか分からない」と思われなくもない行動や考えを持っている人が多い。


市民生活

コンプレックスの風景

不動産の所有権

一部の特殊な建造物(大使館など)を除き、コンプレックス内の全不動産はヴェニスグループが所有している。個人はあくまでテナントや住居を借りる形で使用している。建造物には全て管理ナンバーがふられ、コンプレックスシステムが常に管理を行っている。建造物は主に白色を基調としたデザインで統一されている。3Dプリンターによって建造物を建築するため、一般的な工法より早い速度で建築されている。

個人端末とAR

市民及び滞在者には、セフィロト個人端末が配布されている。スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラスの3点セットで、システムのサービスや民間アプリの使用、必要時にはシステムから直接告知が行われる。仕事でタブレット端末を個人的に購入する人も多い。
コンプレックスはAR技術の進歩に力をいれており、グラスごしに様々な情報や広告が立体的にでるようになっている。コンプレックス市民はARにより対話をおこなったり、遠隔手術や診療をおこなっている。

道路交通

コンプレックス全土の道路はスマート道路化され、レベル5自動運転の電気自動車しか走行が許されていない。交通はコンプレックス中央交通システムが掌握しており、渋滞が発生しないよう各車両のルートを振り分けている。住民はバスやタクシー移動が主で、自動車を所有しているのは自動車を趣味にしているごく一部の人間のみになっている。自動車には緊急時用のマニュアル操作モードも搭載されているが、中央交通システムとの連絡が遮断された時以外には使えないようになっている。タクシーは個人端末のアプリからいつでも呼び出せる。タクシー会社がいくつかあり、車両のデザインや乗り心地、サービスに差異がある。

車両以外の移動手段としては、自転車と電動キックボードを利用することが多い。個人利用で電動キックボードを愛用する人が多く、外出を頻繁に行う市民は必ずといっていいほど所有している。自転車は企業間の連絡に使われることがある。これは輸送するデータ容量が巨大な場合や、通信履歴に内容を残したくない、極めて機密性の高い連絡を取るときに使われてる。これらの情報運搬を行う自転車乗りの市民を「メッセンジャー」と呼んでいる。

中長距離貨物輸送としてトラックが使用されている。各配送拠点間の移動が主となり、無人で走行する。終端輸送は人が乗る小型トラックが使われている。

軌道交通

都市内移動はモノレール、都市間移動はリニアモーターカーが利用されている。
リニアモーターカーはセフィラ間移動に携わり、海上橋を600km/hで進む。東西に結ぶ線と南北に結ぶ線があり、それぞれ固有の色分けがされ乗り間違いがないよう配慮されている。

水上交通

観光用クルーズ船以外で、人を運送する船舶移動はほぼ廃れている。セフィラ間には海上高速道路やリニアモーター線が開通しているからである。海では主に貨物輸送が行われている。海外との貨物輸送にはドローン貨物船が使用され、ヴェニス海運株式会社が人工衛星を経由して管理を行っている。ほぼすべての船舶が太陽光電池を使用して航行している。

航空交通

活発な航空交通網が開拓されている。
国際便は各セフィラに1つずつ存在する国際空港で乗り降りができる。特に大きなものは国連空港で、世界各国の政府機を格納できる専用施設が設置されている。セフィラ間の移動はリニアモーターカーが主であまり航空機を使用することはない。

中長距離用にVTOL旅客機と飛行船が使用されている。飛行船は広告船やドローン母艦としても使用され、兼任していることも多い。広告船は巨大な有機ELディスプレイを船体下部に設置し、各国の企業CMを再生している。

民間用飛行タクシーやドローンによる物資輸送も活発に使用されている。両移動手段は中央交通システムに接続され、飛行経路などは管理され自動操縦で移動する。貨物ドローンは個人宛の小さな荷物の運搬によく用いられている。コンプレックス市民はネット通販で買い物をすることが多いため、宅配発注数が多い傾向にある。貨物ドローンは各市民の家に注文物を輸送し下すと、倉庫や宅配トラック、ドローン母艦へ戻っていく。ドローン飛行航路が定められているため、都市内で空を見上げると、大量のドローンが列をなして飛び回る姿をみることができる。

治安

極めて悪いことで有名。
国家権力が強いことにアレルギーがあることと、自由奔放な国風から、窃盗のような軽犯罪より銀行強盗や爆弾テロが日常のように発生している。
市民はこれに対して真向かで銃撃で応戦したりと無政府主義のような状態になることが多い。
最後はセフィロトシステムが丸く収めるように誘導するので、長引くことがないため市民も特に心配していない。