目次
フリューゲル世界の基本
2010年版の経営講座はこちら
Hello, Flugel! フリューゲル世界へようこそ!クシミニャール侯国の中の人です。
世間には色んな箱庭諸島がありますが、ここの新貿易版箱庭諸国はその名の通り、貿易を行って国を大きくしていくのが基本のようです。
また、大きな特徴として資源というものが存在します。これは鉱山から産出されるもので、燃料・石材・鉄鋼・銀の四つがあります。どの資源も国の発展には欠かせないものですが、鉱山は一か国につき二つしか所有できません。即ち、自分の所有する資源以外のものは何とか貿易で入手しないといけないわけです。
逆に言えば、どんなミニマム国家であっても、資源を元手に渡り歩くことが出来るのです。素晴らしい!TRT様万歳!
(移植者注:2015年版といえども20年代でも通用する優れた経営講座ですからぜひご一読ください。)
外資導入型開発
建国直後
一番先に言っておきますが、ログインはJS版で行いましょう。通常版は操作しにくいです。
さて、箱庭諸島の初手といえば農場建設が通例ですが、ここでは村こと農村に農場機能が備わっているので、最初は農場を建設する必要はありません。あと、ミサイル施設は当面使わないので地ならししましょう。怪獣出たら先進国に泣きつけば退治してくれます。
とりあえず、森の隣に工場を建設してみましょう。工場は燃料と食糧を消費して商品を生産します。
この商品と燃料を市場により消費することで資金が手に入ります。つまり、農場から工場を経由して市場を通さないとお金は手に入らないのです。気づいたかと思いますが、どの生産活動においても燃料を消費します。
この燃料をたくさん得るには鉱山開発が必要になります。という訳で外資導入プレイによる開発を詳細に説明していきます。引きこもり型プレイも別枠で簡潔に解説します。
最序盤の開発
資源の定期取引をすることを条件に、先発国から大量の資金と建材を受け取り、自国の鉱山開発を行うのが外資導入です。
開発画面の下の方にある「ニュース更新」で適当に「○○共和国建国、△□大統領は鉱山開発に外資導入を決定。導入国を募集中」など流せば、必ず数か国は話を申し込んできます。
多少面倒でも大丈夫なら、入札により募集をかけてもいいでしょう。観光者通信だけで進めても問題はありません。
また、定期取引前には港を建設することを忘れないようにしましょう。
開発する資源ですが、燃料ことウラン鉱山を必ず一つ押さえておきましょう。ウラン以外の鉱山を二つ持つと生命線を他国に握られてしまうので、(色んな意味で)上級者向けプレイになってしまいます。
もう一つの資源について、特徴を以下に記しておきます。
- ウラン
ウ10はド安定な選択肢。如何なる場合も一定の需要が存在するので、輸出により外貨を稼げる上、後の大国化にも対応できる。外資導入もスムーズにできます。他国から他の資源を買うことが面倒じゃないならお勧めなのがウランちゃん。 - 石材
これも安定した選択肢。石材は埋め立て、建材、記念碑に用いられる資源。序盤の国土拡大には必須の資源であり、自前で生産することが出来れば比較的短期での開発完了が見込めます。
鉄鋼、銀よりも安価であるものの、需要が安定しており鉱山探査も簡単。埋め立て完了後に鉱山を転換してしまう手もあります。但し、石材の定期取引を望む先発国はまずいません。 - 鋼鉄
鉄は防災都市、建材、船舶、砲弾に用いられる資源。多用途であるため一定の需要が存在しますが、銀よりは価格が落ちます。埋め立てによる国土拡大後、防災都市の建設や防衛艦隊の整備に用いるため、いずれは必要となります。
大抵生産国が限られているため中盤以降は楽をできますが、外資導入でこの資源の取引を指定する国は少ないと思います。 - 銀
銀は先端工業に用いられる資源。工業国ないし商工業国を志向する場合は有しておいた方が良い資源です。比較的高値で取引され、外資導入の際もこの資源を指定する先発国が多いと思います。
但し、銀を使用するのは終盤な上、工業国か商工業国を目指さないと使用することはありません。場合によっては資金を溢れさせるだけになってしまうので、注意が必要です。
序盤の開発
さて、資源鉱山を二つ持ち、定期取引により安定した収入を得ることが出来れば、次は国土開発です。
まずは拡大していきましょう。埋め立てには石材を多く消費するため、資源取引で得た資金を石材取引に回すか、自前生産するか必要があります。石油生産を視野に入れたいのであれば、国土を端側に寄せることをお勧めします。
国土開発で注意すべきものは火災です。町系の地形と工場、市場は被害を受けるので植林で防災していきましょう。というかHEXの使い道やターン消費に悩んだら、とりあえず植林です。いいから植林だ!
後々は防災都市(15万人以上の地形に鉄鋼と資金を消費)に隣接させることでミサイル攻撃も防ぐことが出来ます。農村の余剰生産力は市場と工場生産で無駄にしないようにしましょう。
あと、時間があればXoopsに登録し、wikiに自国の情報を載せましょう。情報が無いと他国が取引に応じてくれないこともあります。
(移植者注:Xoops→WordPressに置き換えてください)
少しすれば最貧国(Least Depeloped)を脱出して途上国(Developing)になるかと思いますが、今度は幸福度が低くなって不穏なメッセージが表示されるかと思います。
対策は二つあるのでお好きな方をお選びください。
- アメリカでは民衆が国を治める
Lv.2首都と議会を設置し、民主化。各種指数にも気を配るようにします。
当然お金がかかり、建材も必要になります。一時的に発展が緩やかになりますが、早期から商業に特化することが出来ます。 - ソヴィエトロシアでは国が民衆を治める
秘密警察を設置して、デモを取り締まりましょう。警察国家のデメリットは商業生産ボーナスが0になることなので、工農業国を当面は目指していくことになります。
幸福度についてあまり考えなくていいのがメリットです。但し、民主化する際は社会福祉とインフラ整備にお金をかけなくてはいけないため、金銭的に余裕を持たせる必要があります。また、商農特化する場合は工業施設に無駄が生じます。
目安としてはインフラ、社会福祉、教育指数が60から70程度あれば新興国までは大丈夫なはずです。幸福度・支持率は地形にも左右されるので、農村や森林が多いと比較的高めを保つことが出来ます。
中盤の開発
幸福度にカタがついてきた頃には、生産施設が市場や工場では物足りなくなってくるかと思いますが、その解説をする前に人口について言及しておきます。
人口は多くなればなるほど経済規模が大きくなります。即ち、その分だけ消費する資源(特に燃料)は膨らんでいきます。逆に人口は少なくなればなるほど経済規模が小さくなり、消費する資源も少なくなります。主要産業にもよりますが、4000万人弱が大体ウラン鉱山一つ分にあたります。
商業に力を入れれば入れるほど、人口は大きくなります。そろそろ将来的な国家像について考えながら開発していきましょう。
さて、上位施設を建設するためには鉄鋼か建材が必要ですが、まずは建材を消費する建造物を建てていきます。
建材生産には建材工場が必要ですが、一から建てていくと時間がかかって仕方がないので、林業と取引、生産代行で集めましょう。
林業は森林伐採によって建材を生産する方法です。安価でかつ消費資源が少ないので、できる限り林業で自給しましょう。
不足している分は取引か生産代行で揃えます。生産代行は建材生産代行業を表明している国家に対し、原料である石材or鉄鋼と燃料を渡すことで代わりに建材生産をしてもらうことです。クシミニャール侯国も代行できるよ!!
建材が用意出来たら、Lv.4首都と現代都市もしくは工業都市を建てます。首都と現代都市は周囲に近郊住宅地を形成しますが、この近郊住宅地は50万人もの人口を保有するため、HEXの使用効率が極めて高いです。生まれた余剰生産力を好きな産業に回していきましょう。
終盤の開発
ぼちぼち上位都市が形成できてくれば、新興国(Newly Industrializing)入りするかと思います。ここまでくればある程度安定しているはずなので、理想の国家に向けて開発を行っていきましょう。
- 幸福を義務にする
国家収支が黒字なら、インフラと社会福祉、教育指数を上げていくべきです。
インフラ指数が高いと工業生産、観光都市収支が上昇します。社会福祉と教育指数は幸福度に関係しますが、教育指数は工業政策に影響を与えるので工業国を目指すなら高めにしましょう。 - 農村を上位都市に切り替えていく
農村よりも防災能力とミサイル防止能力を持つ防災都市や、35万人の人口保有力を持つニュータウンの方が性能はいいです。
消費する資源は多いですが農村を上位都市に変えていきましょう。 - 観光都市の設立
インフラが整備されていれば観光都市は良い収入源です。国家形態にもよっては主要産業となりえます。 - 防衛体制の構築
念のため、防衛体制を整えておきましょう。防衛施設に加えて防災都市、海上保安のために防衛艦隊を配備するといいでしょう。 - 小規模すぎる国防軍
プレジデンテ、軍国主義者の派閥は、軍が小規模すぎて自国を防衛できないと憂慮しています。彼らをなだめるためには、ミサイル基地を増やし、軍事訓練をする必要があります。
軍事訓練には砲弾が必要で、砲弾の生産には鋼鉄と石油、軍事工場が必要なので注意してください。因みに警察国家だと軍人に給料を支払わなくてよいです。何故なのかは追求しなくてよいでしょう。 - 人工衛星開発
ロケット(記念碑23)を建設し、人工衛星を飛ばします。様々な人工衛星がありますが、どれも強力な効果を持ちます。
上記以外にも、外交や報道、国際組織の設立など、先進国の発言力を生かしてフリューゲル世界に存在感をアピールしていくのも手です。ここまでくればもう立派な国家となっているでしょう。それでは、アスタラビスタ!
引きこもり型開発
鉱山開発において他国からの資金をあてにしない場合は、資金含めて必要な資源を自給しなくてはなりません。まずは、炭鉱をLv.5にし、もう一つの鉱山を石材鉱山Lv.5にしましょう。
石材の取引で資金を稼ぎつつ、埋め立てでゆっくり国土を拡大します。土地は森林を多目にあて、林業で建材を生産していきましょう。建材と資金が源輸出国型の運営を目指し、リソースがたまったら森林を都市に割いて先進国を目指していくのが正道でしょう。但し、このタイプの開発をする国は最近少ないので、上手くいくかはわかりません。やばくなったら他国に助けを求めましょう。引きこもりでもwikiに設定は書こうね!
国家タイプについて
- 産業生産率
一産業に特化するとそれだけ生産能率は上がりますが、生産能率が最も良いのは7割の時です。つまり、特化するにしても7割までで、残り3割は他の産業にすることが推奨されます。 - 各種産業の特徴
商業に特化すると現代都市を建てる必要があるため、大国化につながります。メリットとしては保有人口が多くなること、デメリットとしては燃料、製品調達先に気を配らなければなりません。
工業に特化すると工業都市を建てる必要があるため、一定の人口規模を持ちます。メリットとしてはほどよい大国化ができること、デメリットとしては製品の販売先を開拓しなければなりません。
農業に特化するには農業生産センターを建てる必要がありますが、人口が…。メリットとしては他国、特に大国に重宝がられること、デメリットとしては農業の為の生産人口をどうにかして得なければなりません。商業と抱き合わせるか、ニュータウン・パラダイス。HEXは犠牲になったのだ…。
国家タイプ一覧
資源輸出国
国家名 | 経済力 | 開発スピード | 軍事力 | 安定性 | 成長性 | 推奨産業 | 国家タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
資源輸出国 | E | A | C | A | A | 農工商 | 警察国家、民主主義 |
トリヴェント連邦が代表的な国家。巨大隕石や隕石で全滅しない程度の人口にし、余った資源輸出によって生計を立てるスタイルです。残りの国土は森林に回すことで林業に特化します。建造物の配置に悩まないので石油産出とも相性がいいです。維持費も少なく、取引を切られてもあまり痛手にならないので、国家運営は安定します。資金が足りなくなったら、お金の余ってそうな国に木材の営業にいこう。
経済力が低くなるとはいえ、森林が多くなる関係上、軍事力は意外に高くできます。
ポーレタリア首長連合のように、観光都市設立によって観光業に重点を置くこともできます。
粗放農業国
国家名 | 経済力 | 開発スピード | 軍事力 | 安定性 | 成長性 | 推奨産業 | 国家タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
粗放農業国 | D | A | E | A | A | 農工商 | 警察国家、民主主義 |
大幹帝国が代表的な国家。農村で農業生産力を稼ぎ、余剰生産力を工業か商業に振った国家。人口は少な目。石油生産にも向いています。
国土を急速に拡大した新興国は必ずこの国家形態を経験します。この状態でも安定度は高いですが、農商業国にするのであれば、集約農業国の方が生産力が高くなります。
農村にHEXを割かれるため、軍事力は低め。
集約農業国
国家名 | 経済力 | 開発スピード | 軍事力 | 安定性 | 成長性 | 推奨産業 | 国家タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
フリュー型集約農業国 | C | E | D | E | B | 農商 | 民主主義 |
アドミラル型集約農業国 | A | E | C | E | E | 商農 | 民主主義 |
フリュー(フリュー帝国)、アドミラル王国が代表的な国家。防災都市、ニュータウン、現代都市圏で人口を稼ぎ、農業改良センターと現代都市で農商業を行います。
フリューゲル世界的には大規模に食糧を生産してくれて、製品を消費してくれるありがたい国です。しかし、自前で資金を稼ぐことが出来ないので貿易が必須であり、安定度という面では最悪の国家。
この国家形態に移行するためには工業製品の輸入先と食糧の輸出先を確保しなければならず、現代都市が育つまでは資金繰りに悩まなければなりません。当面は銀などの高価資源の輸出に頼り、取引先については何かしらの経済圏に加入することで国家運営を安定化させましょう。
フリュー型は農業に重点を置き、人口はほどほどになります。HEXはニュータウンと防災都市に結構割かれます。資源輸出にはある程度の余裕ができます。
アドミラル型は商業に特化し、農業生産は大人口を生かした聖樹生産に頼ります。人口が多いため、燃料の調達について考えなければなりません。
工商業国
国家名 | 経済力 | 開発スピード | 軍事力 | 安定性 | 成長性 | 推奨産業 | 国家タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
工商業国 | A | C | A | C | D | 工商 | 民主主義 |
成蘭連邦王国、ミッドガルド帝国が代表的な国家。現代都市で得た大量の人口を工業に回し、工業を主体にしつつ商業で維持費を賄う国家。古典的だが、フリューゲルの花形国家。
商品の輸出さえできれば高い経済力を保持することが出来、仮に売却先が無くとも自前で経済を回すことが出来ます。
特化しているため、工業生産力は最強。可能な限り銀を確保して先端型工業に移行したい。高い経済力と効率の良いHEX配置が出来るため、軍事力も高め。但し、燃料と食糧が無いと死ぬ。現実は非情である。
商業大国
国家名 | 経済力 | 開発スピード | 軍事力 | 安定性 | 成長性 | 推奨産業 | 国家タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
商業大国 | A | D | A | E | E | 商工農 | 民主主義 |
超大国レゴリス帝国、アルドラド帝国が代表的な国家。現代都市を大量に建てるため、大国化は逃れられない宿命ですが、異常な経済力を誇り、軍事力も強大なものをもつことができるだろう。
食糧と燃料、更には製品も無いと干上がるため、安定度は低いものの、工商業国などの友邦がいれば最強のタッグを組むことが出来る。アメリカにも世界最強の工商業国がいる。
オールマイティ国家
国家名 | 経済力 | 開発スピード | 軍事力 | 安定性 | 成長性 | 推奨産業 | 国家タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オールマイティ国家 | B | C | B | B | D | 商工農 | 民主主義 |
ストリーダ王国が代表的な国家。クシミニャール侯国もこれに該当する。要は全部やる国で最近増加傾向にある。HEXの配置さえ考えれば融通が利くため、ストリーダのような超大国からクシミニャールのような普通な国まで目指せる。
ポイントとしては現代都市をいくつ建てるかです。多く建てれば、規模は大きくなるがどんどん商業大国に近づくので、
他の産業に人口を回さなくてはならず、HEXをニュータウンなどに消費する必要性があります。
農工業国がない?人口をたくさん用意しないといけないね(ニッコリ)警察国家と相性がいいけど、多分ミサイル基地にはあんまりHEX回せないと思うなあ…。