御岳大社領御岳山諸島(英名: Mt.Ontake Islands)とはフリューゲル南方の御岳山諸島からなる政府。首都は門前。過去の国名から、”大社共和国”と呼称されることがある。
国名 | 御岳大社領御岳山諸島(Mt. Ontake Islands) |
首都 | 門前 |
国家元首 | 10代目巫女長(祭主)大道寺初音臺下 |
政治体制 | 制限君主制と解釈されることが多い |
公用語 | 御岳語(日ノ本語榛州方言)、エーラーン語 |
建国 | 645年11月初旬、771年2月初旬、910年7月初旬 |
国歌 | 御岳山の懐に |
産業 |
目次
国名
現在の正式名称は御岳大社領御岳山諸島であるが、暫定の国名であり今後の政体決定の際に変更となる可能性が高いとされている。また、同国名を使用するのは2回目であり、区別の為に国名の前に2代目を付ける場合がある。過去の国名は御岳山大社共和国、辺境日ノ本人皇国など。
歴史
御岳山諸島の歴史は645年まで遡ることができる。極東フリューゲルの大国であった日ノ本帝国が崩壊し、東日ノ本共和国ならびに日ノ本仏法共和国が成立した際に、東日ノ本共和国でのソウカイによる支配体制に反感をもった榛州地域の人々が日ノ本皇室の血を引く桜花姫を奉じて遥か南方の地域である無名の島嶼群に移住し、辺境日ノ本人共和国として建国したのが始まりである。同島嶼群の中心となる島の形から亀島群島と名付けられた。当初は日ノ本帝国の帝を元首と定めていたが、日ノ本本土が完全に崩壊した事を受けて、桜花姫を正式に君主として辺境日ノ本人皇国として政体を変更した。
その後、何度かの鎖国を繰り返す中で4代目皇帝葉桜姫が「日ノ本神道と御岳を奉じて国家の安寧を図る」として、皇帝を辞し亀島中央の山を「御岳山」と命名し、御岳山大社を建立。同大社の祭主に就いた。これを受けて当時皇帝侍従長であった神代家の縁戚にあたる十七月夜弥生が、御岳大社を中心とした国家づくりを提案。これが認められ、島嶼群の名称を「御岳山諸島」に変更し、御岳山大社共和国に国号も変更した。
暫くは安定期が続いたが、国際情勢の悪化と議会の機能不全を受けて鎖国が提案された。そして鎖国の詔が発せられ、再度の鎖国期に突入した。その間は議会を停止し御岳大社に権限を集中させ統治を続けていたが、国際情勢が鎖国前と比較して大幅に変容しそれに合わせる必要が生じた事で開国が決議され、9代目巫女長である大道寺絢子臺下の詔を以て開国した。
現在は国際関係の再編をしながら”穏やかに”国土整備を進めている。ある程度の国土整備を行った後に議会再建と国号の変更を含めた国家体制の再構築を目指している。フリューゲル歴961年、50年という長きに渡る統治を行っていた第9代祭主大道寺絢子臺下が高齢の為、退位。第10代祭主として孫の大道寺初音臺下が12歳の若さで即位した。初音臺下最初の詔で議会の再開が発布され、議会再建委員会が設立。近い将来の議会再建を目指す本格的な協議が始まった。
地理
御岳山諸島はフリューゲル南方の島嶼群で、御岳島を中心に大小6つの島から成る。気候は西岸海洋性気候に属する。基本的に寒冷で風が強い傾向があるが、雨は季節ごとに降雨量が変わらず、冬も気温がそこまで下がらない。
政治
御岳山諸島基本法が事実上の憲法として機能している。以前は大社共和国基本法という名称だったが鎖国中に一部改正とともに改名されている。
国家元首である巫女長は象徴的存在と規定されるが、「”国家存亡の危機”にある時のみ国家を総攬することができる」とされている。この「巫女長の国家総攬権」に関しては前述の一文のみしか書かれておらず、草案の公表時にはその解釈で論争を呼んだ。現在は「共和国議会ならびに大社巫女衆議会の両方が機能を失った時に発動する」と解釈するのが一般的。
現在は御岳大社の上位の巫女24名と巫女長で構成されている、巫女衆会が全てを総攬している。大社共和国基本法により規定されていた共和国議会は機能不全を受けて無期限停止とされている。国内の統治の安定化が図られたのちに再建される予定である。
連務・大蔵・渉外・法務・福祉・産業・国土・軍務の8つの部署と社内・警邏・気象・教育の4つの局が行政を司っている。これらを「捌部肆局」と呼ぶ。
外交
WTCO/SLCNに加盟しており、SLCNは旧憲章時代から加盟している。現在はエンディバラ条約を締結するなど関係の深いカルセドニー社会主義共和国との関係が主軸である。古くは同じ宗教国家であるエーラーン教皇国との関係が強く、同国の滅亡後は同国民を引き受け、ゾロアスター教史料も多く保存するなどしている。
WTCO/SLCN外では普蘭合衆国が重要な友好国として挙げられる。長らく同国が鎖国状態にあったため、関係性が途絶えていたが、普蘭合衆国の国際社会復帰後はカルセドニー社会主義共和国と並ぶ”2大重要国”として関係の強化に努めている。関係性があまり良くないとされるカルセドニー=普蘭間の中継役としての外交を行うこともある。
特筆すべき事項のある国家
カルセドニー社会主義共和国 | WTCO/SLCN加盟国。エンディバラ条約締結。現状最も関係の長い友好国 |
ガトーヴィチ民主帝国 | WTCO加盟国 |
新洲府共和国 | 定期交易(燃料)有 |
普蘭合衆国 | カルセドニー社会主義共和国と並ぶ友好国 |
経済
文化
御岳大社
国民
御岳人は元々日ノ本人で言語も方言程度の違いしかないが、日ノ本本土が滅亡して長期間経過しており、日ノ本人としてのアイデンティティはほぼ無い。エーラーン人は建国当初からの友好国であったエーラーン教皇国からの移民で、同国の滅亡時には避難民の受け皿となった。エーラーン人はイラン系・ドイツ系・インド系の3つの系統があったが、時間の経過とともに混血が進み、その区別はほぼ無くなっている。
人種 | 割合 |
御岳人 | 85% |
エーラーン人 | 13% |
その他 | 2% |
教育
大社共和国時代は教育に力を入れ、大学に海外から著名な講師を招くなどしていたが、鎖国と共に衰微していった。学制は義務教育学校・高等学校・大学の9-3-4制を採用し、義務教育は義務教育学校の9年間。
大学
鎖国以前は小規模島嶼国家ながら教育に注力していた為、多くの大学が存在し各国から教授が派遣されるなどしていた。しかしそれも鎖国期間下で衰微していき、現在は以下の大学のみが運営を続けている。
大学名 | 学部 | 概要 |
社立御岳大学 | 神道学部 | |
国立門前大学 | 教養学部・理工学部・医学部 | |
国立大糸大学 | 教養学部・理工学部 | |
私立バフマン国際大学 | 祆教学部・言語学部 | |
私立別所学院大学 | 農学部・薬学部・看護学部 |