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ロシジュア平和コモンウェルス

もしロシジュアが
美しく咲き誇る薔薇の様になりたくば、
ただ平和を求めなければならぬ。
天下に蔓延る紛争や争い折、
全てのロシジュア人に課せられし義務は
愛と慈悲の心を紡ぎ続けることなり。

国家概要

ロシジュア平和コモンウェルスとは、897年の第二次ソシアート改革を経て従来の地方分権体制から中央集権化が進んだ、ロシジュア平和連邦の継承国家である。ロシジュア特有の亡君君主制も維持されており、形式上は君主制とされる。

英語国名Peaceful Commonwealth of Ruszuah
露語国名Русьзинская мировая содружество
成立年フリューゲル歴857年9月
首都ツァリアクラート
言語ロシジュア語
民族系統ロシジュア人
主要産業先端工業

国名

 建国当初は「ロシジュア超越的帝政ソシアート共同体」という国名で、あまりにも長いため通常ロシジュアTISCと略されていた。しかし、「国名を覚えられない」「超越とは」などという意見が帝国民ソシアートから多く提出されたため、中務ソシアートで国名を「ロシジュア帝国」に戻す事が検討された。しかし、新体制への変革を国名に残す事は必要であるとの意見が多数を占め、数多くの帝国民ソシアートからなる連邦国家であること、平和をモットーに掲げていることなどから「ロシジュア平和連邦(Русьзинская мировая федерация)」と国名を変更するに至った。ただ、ロシジュア超越的帝政ソシアート共同体という表記も散見される(特に変革直後に多く発布されたソシアート関連の文書)。

 その後、897年の第二次ソシアート改革においては、政体が帝国民ソシアートの合弁体から中央から放射状に広がる連携組織に昇華したとみなされ、前者を意味する「連邦」の語を後者を示す「コモンウェルス」に置換した「ロシジュア平和コモンウェルス(Русьзинская мировая содружество)」と国名を変更している。

国旗

 ロシジュア平和連邦旗は平和の象徴たるロシジュアンローズが中心に据えられていることは旧帝国旗から何ら変わりないが、地の色が黄色から黄緑に変化している。これはロシジュアの農村付近に多く見られる放牧地帯の草原の色を表しており、ロシジュアンローズと同じく平和・安寧の象徴として要素として盛り込まれた。

 ロシジュア平和コモンウェルス旗はロシジュアンローズに加えて様々な意匠が盛り込まれた。水泡の意匠はロシジュアの海洋を、根っこの意匠はロシジュアの大地を表し、「ΣΟΔРΥжΕΣΤΒΟ(コモンウェルス)」の文字が記された農耕牧畜を表す黄緑の布地が中央に位置する。地の色はなぜか白色に変化しているが、これは中央政府は思想的に何色にも染まらないという意志を示しているとも考察される。

 ただし、国旗はロシジュア国民になじみが薄いうえ、黄緑色の染料は黄色の染料に比べて入手しにくい(特に農村部)ため、正式な国旗を掲げるのは首都ツァリアクラートとその周辺、および他国の大使館に限られている。それ以外にロシジュアで掲げられる旗は大半が帝国時代の国旗である。

歴史

 行政民営化以前(800年前後?~857年)のロシジュアの歩みについての詳細はロシジュア帝国の項を参照の事。

 地球時代において、ロシア連邦内で一定の割合を占めていたロシジュア人たちは地球脱出プロジェクトに参加できず、地球に取り残された。しかし移動コロニーを自力で開発し一部の者が地球を脱出。放浪の末に、フリューゲルの小島に辿り着いた(フリューゲル歴800年頃)。慣れない新天地で始めた農業はいきなり凶作に見舞われ壊滅、発生した慢性的な食糧不足に人々の不満が爆発し、各地で食糧の奪い合いが発生(ロシジュア内戦)。ここで穏便な事態の収束に尽力した平和団体が支持を集め、また気候が温暖化したことで食糧不足も改善されてきたこともあり、ロシジュア内戦は終結した。平和団体を創始した指導者は人々の熱烈な支持のもと、皇帝として即位しロシジュア帝国が建国される(フリューゲル歴857年)。しかし、帝都が焼失し皇帝一家は行方不明、数多くの人々が焼け出されて難民キャンプを形成した。臨時政府はコルホーズ開設による貧農の救済や帝都の復興に力を注ぎ、諸外国の支援もあり国情は安定。普通教育カリキュラムが実施され、工業都市やニュータウンの整備が進む。そして皇帝亡き今、ロシジュアの民を治めるのは他でもないロシジュアの民自身だという考えの元、857年に行政民営化が実行され、ソシアート体制が確立された。

 881年にはガリーネ中務ソシアート代表のもとで第一次ソシアート改革が実施され、中央ソシアートのスリム化および帝国民ソシアートと中央政府の連携強化が図られた。さらに897年、故ガリーネ代表の後継となったエレーナ代表が実施した第二次ソシアート改革では、地方政治への中央政府の介入が可能になり、より中央集権化が進む。だが一連のソシアート改革で民意と中央政府の乖離が進んでいるとの指摘もある。

政治機構

 ロシジュア平和連邦の行政スタンスは「地方は直接民主制、中央は間接民主制」である。具体的に言えば、行政はロシジュア全住民が参画する帝国民ソシアートと住民による選挙で選ばれた中央役人が参画する中央ソシアートに割り振られている。

帝国民ソシアート

 各行政区画ごとに存在する、その区画に居住する全住民が参画する直接民主制機関である。数は国土の拡張と共に増え続けており、現在はちょうど1000ソシアート。原則として中央ソシアートの要請に応じる義務があるが、広範な自治が認められている。帝国民ソシアートは議長(一般的な呼称に変換すると市長)を中心に議事が進められ、議決には直接民主的選挙法式を用いる(近年、行政が電子化されたためよりスムーズな議決が可能となっている)。議長および中央へ赴任する役人3名を選挙により決定する役割も持つ。

 897年の第二次ソシアート改革においては、中央政府による地方自治への不介入の原則(いわゆる不輸不入権)が事実上否定された。

中央ソシアート

 中務ソシアートを中心に、全8のソシアート群からなる。各ソシアートの定員は10名であり、中務ソシアート以外の構成員は全て帝国民ソシアートで選ばれた中央役人が占めている。中務ソシアートは各ソシアートから選出された2名ずつが参加し、議長団3名を含めた19名からなる(ここに亡き皇帝1名分が加算され、計20名となる)。すべてのソシアートで代表1名が選ばれる(議事進行などの雑務役で、今のところあまり強い権限はない)。中務ソシアートの代表が事実上の元首となるが、名目上は国家元首は皇帝である。

名称役割解説
中務ソシアート
Imperial Sociat
国家方針採択スイスの連邦評議会的なイメージ
治部ソシアート
Diplomatic Sociat
一般外交全般構成員は世界中を飛び回る
民部ソシアート
Demotic Sociat
民生全般福利厚生・帝国民ソシアートとの連携など
大蔵ソシアート
Monetary Sociat
財務全般出納管理はちゃんとするようになった
流通ソシアート
Distribution Sociat
資源・経済全般産出資源の放出量調整など。
863年に経済ソシアートから名称変更
工業ソシアート
Industrial sociat
工業全般労働者の居住する国営アパートなども展開
農業ソシアート
Agricultural Sociat
農業全般集団農場以外にも地方の私有農場も管理
技術ソシアート
Techno Sociat
研究全般国営大学の運営・管理も担当
報道ソシアート
Media Sociat
報道全般NHKみたいなやつ

 881年の第一次ソシアート改革の内容は以下の通り;

  • ソシアートを構成する議員数を340名→10名と大幅に削減。
  • 従来、各ソシアートが行政指針策定とともに包括的に行っていた実務を担う機関として、帝庁が分離設置(例:治部ソシアートなら治部帝庁)。
  • 帝庁の運営委員会は、元ソシアート構成員によって構成される。
  • 怪獣または海賊出現などの非常事態に備え、帝国民ソシアートと中央ソシアートを結ぶ帝国ホットラインおよび、ホットラインを用いて地方から届けられる情報の迅速な収集と報告を担う帝国コールセンターが設置。

 897年の第二次ソシアート改革の内容は以下の通り;

  • 全ての帝国民ソシアートの議会には原則として中央から派遣された3名のオブザーバー議員が参加する。彼らは地方行政の監査や地方問題の報告業務を主として行う。(議事評決の際の投票権などは持たない)
  • 各地域のオブザーバー議員による報告を取りまとめ、地方政策を審議・策定する機関として、統括ソシアート統括帝庁が設置。これらの機関に所属するのは基本的に従来民部ソシアートに所属していた役人である。
  • 中央政府機関は地方行政に介入する権利を得る(不輸不入権の否定)。

国内環境

自然

 ロシジュア平和連邦は現在幾つかの島(ロシジュア列島)で成り立っている。

ロシジュア本島

 最も大きい島。もとより自然豊かな地であり、主産業は軽工業と農業であったが、国土改質に伴い工業地帯が増加した。政府は工業のエコロジー化および都市の緑化を進めており、失われてきた植生の回復もみられる。

ロシジュア本島は、大きな行政区画では以下の3つの管区に分割されている。各管区には総督と官が配置され、おおまかな地方の結びつきを形成している。

管区名範囲特徴
中央管区ツァリアクラート周辺中央役人とその家族が多く居住する
そこそこ閑静でおとなしめな印象。
辺境管区地方都市周辺地方の富裕層の多くはここにいる
職を求めて極致管区へ移住する者もいる
極地管区沿海部国土改質により一気に工業化。
だぶついていた労働人口が吸い込まれ
最も産業が盛んな地域へと様変わりした。

キエフィア島

 ロシジュア本島からみて北西に位置する自然豊かな島。従来は「ロシジュア分島」と呼ばれていたが、島が増加したことから上記の正式名称が採用された。海底油田の跡地に誕生した小島を拡張した比較的新しい島である。本島と異なり大部分が森林で覆われており、人口はごく僅か。目立つ建造物は島の管理を行う島嶼総督府と、貸しホテルのロシジュア・クレムリンのみである。近年では「自然都市群」なる別荘地が中心部に設営された。自然都市群区域ではロシジュアの木材を利用した自然味あふれるバンガローなどが立ち並び、都会の喧騒から離れたい先進諸国の富裕層に人気がある。

エリア1001

 ロシジュア本島からみて南西に位置する島。研究者が多数居住する完全な研究専用人口島であり、彼らが所属するのは「1001」とナンバリングされた特殊なソシアートである。研究の利便性を考慮し、機能面を重視した人工島なので自然はほぼない(ただし、ロシジュアンローズのみは花壇で栽培されている)。島の中心には謎のオブジェが聳え立つ。これはスズーダリン美術大学の英知を結集して造った、平和と発展が融合する理想を表現した作品である。オブジェを中心に、島の東西南北にはクリスタルが設置されている。このクリスタルの用途については完全な機密情報となっている。

アーコロジー区域

 アーコロジー(一つの建造物内で生活サイクルを回せる閉じたコミュニティ)の試験的実践が行われている島。油田枯渇により生まれた無人島を利用して形成されており、現時点では神聖農園区域・居住区域・商店区域に分かれて住民たちが生活している。特に神聖農園区域はかなりの食糧生産力を誇る。ただ、将来的にゲーテッドコミュニティの負の側面が現れる恐れがあると警告する学者も多い。

ロシジュアンローズ

ロシジュア本島内各地に自生する紫のバラであり、他国では見られないロシジュア固有種である。ロシジュア分島にも移植が行われた。繁殖力は低く、また群生しないためクラリスのルッコラのように繁茂しているわけではない。高貴でありつつも、どこかのどかで柔らかな香りが特徴。他のバラと異なり花弁が開く期間が短く、国旗に描かれているような形態で自生していることが多い。黎明期のロシジュア内戦で焼き払われたり毟られたりして一時期大きく数を減らしたが、今は亡き皇帝がこのバラを保護し、平和のモチーフとした。気をつけるべき点として、ロシジュアンローズは国外への持ち出しが禁止とされている。(学術目的など、一部特例として持ち出しが許可される場合もある。ロムレー湖畔共和国の例を参照されたい) また国内のロシジュアンローズを手折るなどの行為は平和を蔑ろにするものとして罰金刑の対象となっている。やむを得ず移動させる場合も専門の業者に依頼を行う必要がある。観光客は注意されたい。

産業

 ロシジュアの産業主体は当初第一次産業に偏っていたが、工業振興政策が打ち出されると、繊維業や加工業などの第二次産業が急速に発展した。

 900年代からは、国土改質イニシアティブの要綱が二度発表され、辺境の開発と工業化が打ち出された。その過程は、以下の二度にわたる国土改質で示される;

  • 第一次国土改質計画(900~902):道路・インフラ等整備・計画都市化
  • 第二次国土改質計画(904~910):産業構造の先端化・工業化促進

 ロシジュア経済史においては、特に第二次国土改質計画がターニングポイントとして注目される。この国土改質によって、従来の軽工業中心の産業構造が一気にIT・電子部品などの精密機械工業に転化され、ロシジュアが世界屈指の商品輸出国へと変貌する端緒となったからである。

 一方で、大幅な第二次国土改質計画の実施過程で400兆Va相当の建設国債が発行されており未だ償却できていないことから、対外債務の拡大で財政状況の悪化を懸念する声もある。

教育

 ロシジュアでは現在、普通教育が全国民に義務付けられている。各帝国民ソシアート毎に設置されているギムナジウム(7年間)の教育課程が終わった後は、国家役人や学者を目指す者は大学に進学、そうでない者は職に就く。大学に行かなくとも就ける職も多くあるため、学歴社会化は今のところ問題になっていない。また、農民層でも進学しやすいようにと、国営大学は全体的に学費を抑える傾向にある。

大学一覧

◆ロシジュア超越大学 Ruszuah Transcendent University

首都ツァリアクラートに存在する、ロシジュア最大の国営大学。何が超越しているのかは謎。ロムレー湖畔共和国との交換留学が盛ん。最近電子黒板を導入した。

◆スズーダリン美術大学 Szudalin Arts University

首都近くの森にキャンパスを構える、国営大学では唯一の美術大学。ロシジュア分島にも別キャンパスを持っており、作品制作の際はそちらのキャンパスに移って数か月単位で取り組むこともある。。

◆サイベリア大学 Saiberian University

辺境管区と極地管区の狭間に位置する国営大学。最果てにあるうえ、首都との最短ルート上には例の謎の霧があるので実際の距離はかなり遠い。しかし、逆に霧によって隔絶された地方住民にはかなり好かれている。技術ソシアートとも連携体制を取り、科学部門では中央の大学に引けを取らない。

外交関係

国交

国交については、ロシジュア帝国時代のものをそのまま受け継いでいる。

ライン共和国国連統治領ミルズフェネグリーク帝国
ストリーダ王国ガトーヴィチ民主帝国ヘルトジブリール社会主義共和国
ロムレー湖畔共和国カルセドニー社会主義連邦共和国レゴリス帝国
北海連邦アンサル・ル・ルティア連邦王国新洲府共和国
西瀛公国スルガアイオライト連邦
アウレ・レオニス連邦帝国ルイスロ公国リブル民主共和国

締結した条約・協定

条約・協定名調印内容概説
瓦樹交流協定857年3月21日ガトーヴィチ民主帝国との文化・学術交流
バラ園の協定859年9月ロムレー湖畔共和国との文化・学術交流
超天平和友好条約907年6月上旬ヘルトジブリール社会主義共和国との相互不可侵