タンファ王国イォシフ・N・ナーロフ統領とそれに随行する革命大評議会議員数名による訪問団が、ヴェールヌイ社会主義共和国首都サンサルバシオンを訪問した。訪問団は、ヴィクトロヴィチ・マシンスキー外務大臣と会談し、旧ベロガトーヴィチ大公国の当時の放棄状況並びに双方の現在における政治外交的立場を再確認した上で、以下のように合意し、覚書を締結した。
ヴェールヌイ社会主義共和国とタンファ王国間における、タンファ王国のベロガトーヴィチ大公国継承に関する覚書
(ヴェールヌイ・タンファ継承覚書)
ヴェールヌイ社会主義共和国とタンファ王国(以下「両国」)は、両国の間の友好関係を構築することを望む。
両国は、タンファ王国が旧ベロガトーヴィチ大公国領域を含むヴォルネスク地域における現状唯一の主権国家である事を確認し、ヴェールヌイ社会主義共和国とベロガトーヴィチ大公国との間に締結されていた「別舌協力条約」「別舌地位協定」について、ヴェールヌイ社会主義共和国が1085年9月及び1092年2月に通知した立場を踏まえ、以下のように合意した。
【協約の継承】
1.タンファ王国は、ベロガトーヴィチ大公国を継承する国であることを確認し、「別舌協力条約」と「別舌地位協定」についても、これを引き継ぐものとする。本覚書締結時点でその効力は回復する。
【協約内容の改訂】
2.協力条約第5条並びに第6条については無効とする。
3.地位協定第2条に定める駐屯地座標を(11.12)に変更する。
【既存関係における協約の影響】
4.本覚書の締結による各協約の効力回復は、タンファ王国の既存交易契約に影響を与えない。
5.本覚書の締結以降の定期交易契約は、協力条約第3条に定める適時協議の対象となる。
【将来事項】
6.タンファ王国の存立状況に変化があった場合においても、ヴェールヌイ社会主義共和国は原則として「1085年9月初旬閣僚評議会決定事項」並びに「1092年2月下旬首相談話」の立場を踏襲し、タンファ王国はこれを十分に認識した上で、両国は一致して建設的外交関係構築に努めるものとする。