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返信先: 948年ヴェールヌイ・ヘルトジブリール首脳会談

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#4057

948年7月21日、ヘルトジブリール社会主義共和国を訪問したエレーナ・ザラフィアンツ・ヴェールヌイ社会主義共和国閣僚評議会議長は、首都ベルグシュロス郊外に位置するディースブルク城(天政府迎賓館)において、レイラ・ローレライ・ヘルトジブリール社会主義共和国国家評議会議長と会談を行った。概要は以下の通り。

1.冒頭(全文公開)

レイラ・ローレライ国家評議会議長
エレーナ閣下、ようこそヘルトジブリールへ。直々に遠路遥々お越し頂き、恐縮でございます。
よろしければ、ダルマイヤーコーヒーとシュネッケを頂きつつお話しましょう。もちろん、紅茶やバームクーヘンもございます。
(お茶会中)
色々お話したいことはございますが、まずは親愛なる貴国の再建国、そして復興に心よりお祝い申し上げます。
貴国が国際社会において不在の中、国内の全国民宇宙移住計画や同盟国の崩壊、宇宙移住、そして戦争など様々な苦難や試練がございました。
しかし、今日も我が国が繁栄と安寧を享受しているのはこれまで貴国から授かった支援や思想があって、成し遂げられているものでございます。
国民、国家を代表して改めて感謝申し上げます。

エレーナ・ザラフィアンツ閣僚評議会議長
シュネッケというのは初めてなのですが、なんと甘く芳醇な・・・コーヒーにも良く合いますね。
このような美味しいパンを共和国でも生産できたらどんなに良いでしょう。
(無心で2個ほど食べたところで3個目に手を伸ばし、随行の党政治局員に「そろそろ…」と促される)
レイラ議長閣下から、そのような歓迎のお言葉をいただき感謝の意に堪えません。
ヴェールヌイとヘルトジブリールは、貴国の建国以来、間断なく友好協力関係を維持してきました。これは我が国にとって(現存する国家との関係の中で)最も長きに渡るものでもあります。
そんな最も重要な友人のひとつである貴国が、この100余年の間に、幾多の困難に直面され、またそれを乗り越えてこられた事に深い敬意を表しますとともに、我が国が共にあることができなかった事を非常に残念に思っています。ヴェールヌイ人民全体が同じ思いであることでしょう。
そしてかつて以上に、別天のパートナーシップを高めてまいりたいと考えています。
我が国の再建復興におきましては、貴国をはじめ、多くの国々からの支援がなければ、現在の水準には達してはいませんでした。特に貴国からは物的支援のみならず知的支援も多くいただき、100余年の空白を埋める大きな助けとなっております。
貴国が乗り越えてこられた困難の数と同じだけ、国際秩序そのものが、この間に大きく変じているようです。また近年はさらなる変化の兆しも見られます。
本日は別天共通の課題や、グローバルな問題について議論ができることを楽しみにしています。

レイラ・ローレライ国家評議会議長
お気に召して頂けたようで、嬉しいです。おかわりの用意もございますので、他の皆様もどうぞ、お召し上がりになって…(モグモグ)。
(シュネッケを2つ頬張ったあと、コーヒーをおかわりしながら)
よろしければ、ベルグシュロス百貨店よりパン職人を派遣致します。貴国へお邪魔した際はぜひ、貴国のパンを味わってみたいものです。
外交において、我が国から見ても別国との友好関係は最長です。また、深く揺るぎないものです。先の100年と異なり、次の100年は貴国と共に歩めることを嬉しく、誇らしく感じております。
ここに来るまでの歓声からも感じられるように、ヘルトジブリール国民の多くが親愛なる貴国との関係の深化を強く願っています。
私としても、久々に貴国と直に議論ができることを楽しみにしております。

エレーナ・ザラフィアンツ閣僚評議会議長
ベルーサのパンは(多分)貴国と同じくライ麦を使用したものが一般的なのですが、このように多種多様、洗練されたものではありません。
衣食住環境もようやく安定して参りましたが、共和国人民はまだまだ貧しい暮らしの中で、日々労働に励んでおります。共和国政府も、このように美味しいパンや飲み物を人民達に与えられるようにしなければならないと、決意を新たにすることができました。その時には是非、パン職人さんを招致させていただきたいと思います。
(結局3個目を頬張りながら)
両国の友好協力関係は揺るぎないものであることを改めて確認でき、大変嬉しく、また誇らしく感じます。一方で、我が国と貴国は、経済・軍事の水準、国際外交上担われている立場や責任の大きさについて雲泥の差があることも、また事実です。
我が国は大国を志向するものではありませんが、国家、人民の安寧と発展を実現し、これを防衛するに足る、停止前に比する能力を整備する確固たる意思がございます。
その為には、今後十数年に及んでの大規模な資本投下が必要な状況です。
本会談におきましては、我が国からは、必要な経済協力について要請したいと考えております。
もちろん、我が国が一方的に支援を受けるようなものではなく、貴国の発展にも資する形が模索できないかと考えております。

レイラ・ローレライ国家評議会議長
そんな…閣下から褒められ過ぎて、照れてしまいます。労働に励むヴェールヌイの皆さんの舌にも合えば幸いです。その決意、最後まで見届けます。
弊国としても、貴国がおける防衛能力の確保並びにそれを維持するための経済力を保持されることを期待しております。それは、安全保障や貿易、経済、外交などあらゆる面で両国はもちろん、SSPactや他の友好国にとっても好ましいことでしょう。
よって、弊国は貴国からの経済協力要請を喜んでお受け致します。もちろん、対価などは必要ございませんが、国土開発が落ち着きましたら貴国近海での油田開発を実施していただけると防衛力の強化、つまり砲弾の援助が円滑に進められます。沿岸地域の安全を考慮した上で検討いただけると幸いです。
弊国からは国連とミルズ地域についてお話させて頂きます。
950年でフリューゲル国際連合は記念すべき100周年を迎えます。貴国もつい最近に加盟されましたが、国際連合の存在意義と問題点についてどうお考えでしょうか?
弊国としては国際秩序の維持と戦争回避及び調停が主な役割であり、多国加盟ゆえの活動速度の遅さが問題だと感じておりますが、理事国として貴国の率直な意見を伺い、少しでも改善につなげたいと考えております。
また、同様に現在国連統治領となっているミルズ地域についても貴国視点での意見や懸念、改善点などを伺い、参考にさせていただきたく存じます。

2.経済協力について(概要)

(1)ザラフィアンツ首相は、ヴェールヌイの今後十数年に渡る経済開発とその展望について詳細に述べた上で、別天両国の国益に適う、天から別への経済協力について要請を行った。
(2)ローレライ首相は、ヴェールヌイの発展が、安全保障・貿易・経済・外交のあらゆる面において両国並びにサンサルバシオン条約機構をはじめとした友好国の国益に適うものであると述べ、必要な経済協力を行うことを約束すると共に、ヴェールヌイにおいて油田開発を行って、友好国への石油輸出実施を希望する旨、要請を行った。
(3)両首脳は双方の要請について、全面的に承諾することで合意した。
 ・天は別に対して1500兆Va相当規模の経済協力を実施する。
 ・別は早い時期に油田開発に着手し、天及びサンサルバシオン条約機構加盟国並びに他友好国に対して、特別レートを適用した輸出を実施する。
  ※特別レートは適用対象国に対し別途通知されるものとする。

3.国際連合/ミルズ地域について(概要)

(1)ローレライ首相は、国際連合が、国際秩序と平和維持が主な役割であると認識する一方で、多国間組織ゆえの活動速度の遅さを問題と認識していると述べた。またミルズ地域の国連統治政策についても、その進展を図りたく、ヘルトジブリールが、理事国としての責任から、これらを改善する上で、ヴェールヌイの意見を参考にしたいと述べた。
(2)ザラフィアンツ首相は、国際連合が現在の国際秩序を維持する原動力となっており、その結成と維持については、関係各国の努力の賜であり、深甚なる敬意を持っていると述べた。ついで、ヴェールヌイとして国際連合の存在意義と懸念点について複数の課題を提示した。またミルズ地域については、同地域の住民らの意思が尊重され、主権回復を含めた、地域問題の解決にむけたロードマップを策定、提示することが、国連統治の正当性を担保することにもなると述べ、その必要性を強調した。
(3)両首脳は、国連について議論する中で、各種の規定や規範、その慣例といったものが、新興国をはじめとした多くの国々が積極参与することの障害になっているという認識で一致した。
(4)ローレライ首相は、ヘルトジブリールが、理事国としてその責任を果たさなければならないと確認した上で、ミルズ地域の問題ついて必要な進展が図られるべきであり、ミルズ住民とのコンセンサスをとる必要があるとの認識を示し、各理事国と議論を進めていきたいと述べた。

4.サンサルバシオン条約機構(概要)

(1)ローレライ首相は、SSpactの現在に至る変遷について詳細に説明すると共に、国連をはじめ、国際社会におけるプレゼンスを維持してきたことについて述べ、理解を求めた。
(2)ザラフィアンツ首相は、SSpactが結成以来、時代に応じて組織の性格を柔軟に変化させてきたことに言及し、ヴェールヌイが不在であった期間も同様であって、その変化を支持すると述べた。
(3)両首脳は「共通の価値を見出すことが同盟の結束、機動性を担保することになる」という認識で一致した。
(4)ローレライ首相は、上記の認識の元、条約委員会での議論を活性化させる取り組みを行う意思を示し、ヴェールヌイの賛助を求めた。ザラフィアンツ首相は、全面的に協力することを約束した。

5.ソサエティ(概要)

(1)両首脳は、現在の国際情勢を広範に渡って整理した結果として、ソサエティの枠組みが、国際の活性化の一助となりえる新たな存在意義を有しているとの認識で一致した。
(2)ザラフィアンツ首相は、ヴェールヌイが、再建時に全ての国際条約や国際的枠組みでの地位を喪失したとの前提を有していると述べ、ソサエティについても同様であるとの見解を伝え、ローレライ首相は、ソサエティにおけるヴェールヌイの地位回復を支持したい旨述べた。