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国号を”ナアドヴァーナ”に変更/ 中央部地域で武装決起

ヴァンブリスク共同体は今後ナアドヴァーナ共同体を正式な国号として定めることが共同体最高会議にて決定された。
最高会議の場において何からの決定が為されるのは初。
過去いくつもの議案が出される中、協議されることも少なく原案段階で主要部族間、組織の衝突によって『議会は血溜まりの喫茶室』と揶揄されてきた最高議会がやっと機能した瞬間でもあった。

その要因は王統派多数でもあるヴァン族が、
昨今続いた王族関係者の暗殺などにより以前よりも勢力が弱まっていることにも関係する。
現に国号から”ヴァン”の称号を外したことからもその見解は正しそうだ。

尚、国号はかつてこの地から世界を創造したとされるヴァーナ女神と王政以前に、この地域を呼称した”混沌が生まれる場所”を意味する言葉、ナアドーマから由来している。


◆クリウグ・フリート武装決起 中央部を制圧か?
クリウグ・フリートと名乗る組織が共同体中央部にて武装決起し周辺地域をその武力によって制圧している。
クリウグ・フリートは「反権威主義、反商業主義」などを掲げているとされているが同組織からの正式な声明などは出されていない。
またそれら掲げる主義主張は反バビロン同盟と親和性が高く何らかの関連があるのか、もしくは今後接近する可能性も噂されている。

この武力行為により中央部地域住民の死傷者が数千、状況によっては万単位にのぼると推定されている。が、

最高議会を中心にした代表各部の見解としては
「暴力は悪ではない。彼らを生んたその地に運がなかっただけ」
「地域ごと大規模な爆撃を実行すれば瞬く間に正常化する。もっともいまの共同体に大規模爆撃をする能力はない」
「軍事演習代わりにどこかの国に勝手に空爆でもしてもらえばいい。あとの地は農地にでもしよう」
といった模様。

また、国内のこうした度重なる武力行為の横行に対しては
「国際情勢を見れば戦争が起こり兵器が飛び交う。
その規模が大きいか小さいだけの違いで武力がコミュニケーションのひとつとして機能していることは疑いようのない事実だ。
『つまり暴力は正しい』と国際社会はその行為でそう認めていることに他ならない」
との見解を示した。

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